あなたの影より、声。
ねぇ どうして見ないの
ねぇ どうして気づかないフリをしているの
ワタシは 「あなた」であるのに
ワタシは 「あなた」である証明なのに
「あなた」が光であるなら
ワタシは影
光があるところには
影がある
光の証明は 影
影の証明は 光
ワタシがいて「あなた」なのに
なぜ
ねぇ
こっちを見てよ
目を背け
押し殺し
忘れ
ワタシを遠ざけないで
ただ 怖いということ
見捨てられるのが不安だということ
強くあろうとするが故に
消そうとしないで
鋼の心の中身は
触れれば壊れそうなくらい
柔らかい
ワタシはそこにいるから
もし あなたが向き合うというのなら
ワタシの声を 受け入れて
臆病でも いい
どうか 忘れる前に。
気づかれなかったあなたの「ワタシ」は、ずっと、あなたを見つめています。
自分にすら、気づいてもらえないのは、寂しいです。
難しいことですが、きちんと好きになってください。
自分にすら愛されないのは、とても痛いです。