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配下命名その2

大変長らく、本当に大変長らくお待たせしました。リアルが忙しかったのもありますが、それ以上に書くのに使用していたスマホが壊れたのが一番の原因です。

本当はもっと早く、もっと文量も多くして投稿したかったのですが、それだと忘れだられそうなので、今日できた文分まで隔日で投稿したいと思います。

 梅絹の繰り出した斬撃が1頭で逃げ出そうとしていた雄のグラスライオンの首を撥ね飛ばし、グラスライオンとの戦闘は終了した。


 ドロップしたのは毛皮が2つに宝箱が1つか。

 宝箱はカーリウスに任せてグラスライオンの毛皮を広げてみる。特に傷一つない雌ライオンの毛皮をか。使い道に困るな。

 敷物にするにしても雌だしな。配下作成の素材にするかな?やっぱり敷物にするなら雄の毛皮だと思うんだ。まぁ今欲しい配下は調教役と機動力だ。恐らくこの毛皮からではどちらも無理なんじゃないかな。勘だけど。


「しっかし、草原舐めてたな。第1階層だからそんなに強くないと思ってたけどなかなか手強い」


「森の魔物は1部を除いて隠行に優れていたものが多かったですからね。私たちはそちらへの対策はしっかりしていたので苦戦しませんでしたが、ここは純粋に地力が高い。純粋にこちらも地力が高くする以外対策のとりようもありませんから」


 その通りだな。ま、それでも地力はこっちの方が上だし、多少時間はかかれど苦戦と言うほどのような相手でもない。出てくるなら出てくるで真っ正面から叩き潰してやればいいだけだ。むしろいい経験値稼ぎ相手かもしれない。


 もっと遭遇頻度が高ければだが。


「草原に入ってどれくらい経ったかな」


「3時間ほどですね。その間に遭遇した魔物は先のグラスライオンの群れが1つとグレイハイエナの群れが1つの計2回です」


 いくらなんでも戦闘回数が少なすぎる。アピスの眷属からの情報でこの階層だけでも森よりも相当広いことが分かっているのだが、それに対する魔物の数がとても少ないのだ。これではアイアンリビングメイル達をどれだけ放っても対した成果を得られないのは火を見るよりも明らか。機動力のある配下が必須である。


「それに俺たちの足もだ。

 仕方がない、一度拠点に戻ろう」


「はっ」


 こうして草原最初の探索は全く成果の出ないままに終了した。ん、帰り道?魔物1匹遭遇すること無く帰還できましたとも。






「さて、草原での足をどうするかねぇ」


「配下をどうするかも考えなくてはいけませんね」


 そうだよなぁ、俺たちの足よりもむしろそっちが優先事項か。今配下で機動力があるのはアピスの妹達ぐらいだ。次点で同じ飛行能力持ちのコイトゥスとその妹達だ。


「アピス、お前の眷属たちの成長状況はどうなってるんだ?」


「眷属たちですか?」


「あぁ」


 俺が頷くと彼女は顎に指を当てて考え込むように瞳を閉じた。俺がステータスの確認をするときのように、彼女もああやって眷属の状況を確認しているのだろう。


「翠玉大雀蜂が4、5匹ほど翠玉巨雀蜂に成長してます。紅玉大雀蜂、黄玉大雀蜂も同様です。蒼玉大雀蜂 、黒曜大雀蜂、真珠大雀蜂は1、2匹だけですが成長していますわ」


 『成長』この場合の成長と言うのは文字どおり育ったという意味ではなく、種族として次の段階に昇ったもののことを指す。それは俺がスキルで進化させるのとは違う自然な進化。自然進化とも言われるものだ。と本に書いてあった。


 この進化はスキルのように進化先が複数あったとしても自身、そして他者に進化の先を決めることができない代わりにエナジーを必要としないという利点を持っている。いまのところこの成長を成したのはアピスの眷属たちだけだが、他の配下もいずれそうなって欲しいと俺は思っている。というかなってくれないとエナジーが全く足りなくなる。というか今の時点でかつかつだけどね!ここのところ俺のレベルアップ以外に使用していないから今は貯まってるけど、研究やら配下の量産にこぎ出したら一瞬で枯渇すること間違いない。


 閑話休題。


「よし、新しい配下は俺のレベルが55になってから増やすつもりだったんだけど、仕方がないよな。

 アピス、巨雀蜂になった眷属を1匹ずつ連れて来い。あ、翠玉はいいぞ、もういるし」


「かしこまりました」


 一礼して玉座の間を去っていったアピスが次に戻ってきたとき、その背後には5色にの甲殻を持った巨大な雀蜂が従っていた。正直キモい。


「スキル『配下作成』」


 そして連れてこられた巨雀蜂を素材に配下作成を行い、新たな配下を作成させる。


 1体目は紅玉巨雀蜂。翠色の髪を持ったアピスとはことなり、紅色の髪を短く切り揃え、活発で勝ち気な印象を持つ蜂人の女性だった。手足はすらりと長く、身長もやはりアピスよりも高い。おまけに胸も大きくスタイルが抜群だ。それを見たアピスが一瞬表情を固くしたのは見なかったことにしておこう。

 次は蒼玉巨雀蜂。深い青色の長髪をツインテールにした小柄な少女だった。背丈はカーリウスと同じぐらいだが、その表情は感情を表に出さないカーリウスと違って元気が溢れてきそうな明るい印象を与えるもので、ヴェンディに近い感じを受ける。

 3体目の黄玉巨雀蜂は金髪というより黄髪と呼ぶべき髪を長く伸ばしたおっとりした感じの女性で俺の全ての配下の中で最も大きな胸を持っていた。驚くべきは魔乳とも呼ぶべきそのサイズで垂れず体全体のバランスを崩していないことだ。うむ、大きすぎる胸よりも形のいい胸の方が好きな俺をして5指に数えても構わない胸だ。見事なり。

 あ、アピスの表情が固まってる。

 続いて4体目の黒曜巨雀蜂。髪の色は言わずもながだろうが黒。目は皆と変わらぬ複眼でありながら、腰元まで真っ直ぐに伸ばした髪と合間って和風の、いや日本人形を思わせる容姿の女性だ。胸も慎ましく和服が非常によく似合いそうだ。見た目の印象も大和撫子然としており、先の黄玉巨雀蜂の蜂人と並んで本当に戦闘ができるのかと思ってしまいそうだ。ステータスを見てみると力がBと大分高いだけどね。

 最後は真珠巨雀蜂だ。生まれたのは乳白色の髪をおかっぱにした女性だった。複眼の相貌は切れ長でまるで剃刀のような鋭い視線をしていて、全身から攻撃的な気配を醸し出している。背丈は5人の中でも最も平均的で、しかし最も強力な力を感じさせていた。


「うん、いい感じだな」


 新たに生まれた5人の配下を眺めて頷き、アビリティを整えてさらに『配下複製』を発動しそれぞれ20体に増やす。元からいたアピスの姉妹と合わせて120体の蜂人が誕生したことになる。


「アピス」


「なんでしょうか、御主人様」


「前からいるお前の姉妹達を翠玉騎士隊と呼称する。姉妹たちの中から体長になるやつを選んでおけ。

 そしてこの場にいる彼女らも紅玉騎士隊、蒼玉騎士隊、黄玉騎士隊、黒曜騎士隊、真珠騎士隊と呼称。この六つの騎士隊を纏めて宝玉蜂騎士団としてお前が統括しろ」


「え?」


 俺の言葉を予想だにしていなかったのか、アピスは唖然とした表情で俺へと視線を向ける。おいおい、これから部下になるやつの前でなに間抜けな顔をしてるんだ。


「聞こえなかったか?こいつらを宝玉蜂騎士団としてお前が統括しろと言ったんだが」


「は、申し訳ありません!その任、謹んでお請けさせて頂きます」


 そこまで言われてやっとこさ理解が追い付いたのか、喜色を隠しきれない様子で片膝を突き畏まるアピスに、工房で彼女らの装備を整え次第、草原の探索に出るように命じて下がらせる。


「これで問題解決……………………」


「と言う訳にはいかないよな」


 テスカの言葉に被せてそれを否定すると、彼女はデスヨネー、と言いたげな表情で苦笑いを浮かべた。


「揃えなければいけないものはまだたくさんあります。最近メイド達から魔物を世話する専門の者を用意して欲しいとの意見がいくつか上がってきています。

 機動力確保用の魔物を用意するのと同時にそちらも揃えていただけないでしょうか」


「そうだな、魔物事典の人型編を持ってきてくれ。それでいいのg無いか調べてみよう」


「かしこまりました」


 とりあえず草原の探索要因はできたけどまだ増やさなきゃな。解放して早々だけど、探索はアピス達に任せて 他でエナジーを集めてこよう。

 魔物の世話役に調教役、俺たちの足となる魔物。今優先すべきはこの3つか。それとずっと保留になってる魔法タイプの配下も増やせるといいんだけど。

 まぁそれはできたらでいいか。






 草原を解放して数日。ようやくレベルが55に到達した。ようやくだ、本当に。


 俺がレベル45で覚えた配下関係のスキルは『配下成長』と言ってエナジーを配下のステータスに注ぎステータスを永続的に強化するスキルだ。


 次に今回レベルが55になって得られたのは新しいスキル、ではなかった。いや、新しいスキルであるといえば確かにそうなだけど……………………。

 『一括作成』『簡易命名』『簡易複製』『一括進化』『一括成長』の5つ、つまりこれまでに覚えたスキルの発展版のスキルだったのだ。


 まず一括作成は、いままで配下作成が1体ずつの作成だったのに対して、同時に複数の作成が可能になったスキルだ。

 続いての簡易命名、これは、なんというか、ただ名前をつけるだけのスキルだった。ただそれだけだ。スキルの使用にエナジーを必要とせず、命名してもステータスも上がらない。他のやつ、名前をつける本人などにその権利を与えて付けさせることもできると言うなんともアバウトなスキルだ。

 正直意味があるのかとも最初は思ったが、メイドや工房のドワーフ達など固有名称がないので呼んだりするときに不便だったことを思いだして考えを改めた。とりあえずそれぞれの名前は各上司に付けさせよう。リビングメイル達はテラ達エレメンタルナイツに、精霊はグランディア達に。メイドはフェン。宝玉蜂騎士団はアピス。カーリウスには兄弟達を任せて工房のドワーフはイグニフェルとコロナだな。コイトゥスはサキュバス達、朱苑は鬼族、ついでにゴブリンどももお願いしよう。一応鬼族の下位種族に当たるみたいだし。後はゴーレムとスライム、アンデットか……………………。いいか、こいつらは。必要があれば付ければいいか。

 さて次は簡易複製だな。簡易複製は過去に配下に加えた魔物を複製できるスキルで、梅絹やテスカのように姉妹や仲間が居らず命名を施されていても複製が可能。ここまで聞くとどこが簡易なのかと思うかもしれないが、まずは必要なエナジーが普通の複製の1、5倍かかる。おまけに所持アビリティは全て複製できるがレベルは全て1に下がる。使い勝手はいいが確かに簡易だわ。というか簡易じゃなくて下位複製とでも言うべきスキルだな。

 次は一括進化だな。これは、条件に当てはまる配下を一斉に進化させることができるスキルだ。例えばアイアンリビングメイルで剣術のレベルが50以上で進化できるとしよう。いままでは1体ずつ個別に進化させる必要があったが、一括進化を使用すれば『剣術のレベルが50』の『アイアンリビングメイル』を任意の数同時に進化させることが可能なのだ。非常に便利だ。レザーリビングメイル達を進化させた時なんて相当時間がかかったからなぁ。

 で最後の一括成長は先に説明した成長のスキルを複数の配下に同時に行えると言うスキルだ。特に必要エナジーが多くなると言うこともなく一括系のスキルは非常に便利だ。一括成長に関して難を言うなら同じステータスにしかエナジーを注げないことくらいか。


 スキルについての説明はもういいだろう。それじゃ、配下作成の研究に入るとするか。





















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