異世界転生系チートで悩む少女《山籠もりから移動》
あとがき大切です
味方になってくれる? ずっと傍にいてくれる?
そう言葉を漏らしたが、相手からの返事がなかった。無闇に言わないからこそ信頼できる人だから。
あの人を味方にしたいし、あの人には分かってもらいたい。弱い面があるってこと、完璧ではないことを。
でも……あなたに重荷を背負わせたくない。私の秘密は世界を動かし、誰にも知られてはいけないもの。心の声……叫んでしまいたい思い。
「こんなにもあなたが好きなのに」
でも、私の思いは叶えてはいけなくて、自分を抑えることしか出来ない。なんで……どうして私はこんな力をもらってしまったのだろう。何故知っているのだろう。何も知らなければ……何もなければ……あなたを思うことだって許されたのに。ただの人を好きになることだって出来たのに。
上級貴族それだけでも自分の首を絞めるのに。前世、能力、自分の過去の行動、知識。すべてが私を追い詰める。でも、すべきことがある、したいことがある。愛を貫き通す唯一の道はあなたを巻き込むこと、こんな私の世界に。
私……貴族であることすら言っていないのに、学校が同じとしか知ってないのに。隠すことしかしてない。なのにあなたを巻き込むことはできないよ……。
ただの平民を好きになった少女の物語。
責任感の強い、大変なことを誰にも言わないまま自分で追い詰めてしまうタイプです。
貴族だから力があるから知識があるから、貴族の人と結婚しなければならないと考えて。
親もそれなりに強欲であわよくば王族の人と結婚させようとしています。主人公は釣り合ってしまうくらい人から見れば完璧な人。二度目の人生で完璧さがが更に磨きがかかった。もう女王になるために生まれてきたような。
でも、恋したのは平民だった。そして相手に掛かる重圧を考えると巻き込みたくないなんて考えてる。いっそ全てを捨てれたらいいのに。