物語の住人たち・世界観
【物語の住人たち】
人間▼
地上で生活する。国ごとに文化や言語が異なる。(精霊との関わり方も異なる)
基本的に、魔術や魔法、超能力のようなものを使用することは出来ない。
死後、魂は回収・漂白され、循環する。
精霊▼
世界を形づくった原初の者たち。
地上、大地(地下)、天上、あらゆるところに存在する超自然的存在。
人間に寄り添うものも居れば、人間に害なすものも、無関心なものも居る。
下位精霊は見た目が獣型あるいは無形。力が弱く、自身の派生元から大きく離れることが出来ない。
上位精霊は見た目が人型あるいは無形(姿を現さない)。長命。古く、力が強い精霊は自身の派生元から離れて活動することも可能。
古くて強い精霊は、魔術や魔法に似た超自然的な能力を有する。
死後、魂は巡らず消滅する。
(樹木精霊の場合、精霊体は消滅するものの、派生元である樹木は、立ち枯れたあと根株など一部が崩れないまま自然界に残ることもある。小動物の棲家になったり、昆虫や菌類の餌になる)
上位精霊のなかには不死の存在も居る。
竜▼
精霊の一種であるが、より肉体的な存在。
下位の竜種は竜としての姿しか持たないが、上位の竜種は人型と竜の姿とを持つ。
飛行時には姿眩ましで他種族からは見えないように出来るが、竜同士には無効。
力あるものが上位に立つ慣わしがあり、地上に棲む竜たちは力によって『王』を定め、竜王を打ち滅ぼした者が次代の竜王となる。
精霊であるため単一派生だ(卵生ではない)が、番をつくり宝物のように守り慈しむ慣習はある。
地上の竜と水棲の竜とのあいだには一定の確執があり、同族扱いすると怒る。
例外として火の精霊が竜の姿を纏って火山近郊に棲んでいる。
死後、消滅する。
妖精▼
地上と大地(地下)の間にある異界にいくつかの国や集落を作って生存している、透けるほどに薄い羽を持つ有翼種。
太古、地上の覇権争いで人間に敗れて地上を追われた過去があり、人間を倦厭し、害をなす傾向にある。
滅多にお目にかかることはないが、時折地上に這い出ては、人間の子どもを攫ったり、人間を襲ったり、内側から侵食して乗っ取ったり…と悪意を滴らせるため、人間からも嫌忌されている。
妖精そのものの姿で長く地上に留まることはできない。
人間の外皮を被り、それらしく振る舞いながら地上で生活する妖精も居るとされる。
精霊ほどではないが、人間よりは長命。永遠の若さを誇り、見た目の成長は青年期でとまる。羽を損なうと急速に老い、容姿の変貌に絶望して死ぬ。
死後、魂は巡らず消滅する。
世界観▼
【精霊が作った世界】
▼基底部として『大地』があり、人間は『地下』や『根の世界』と呼んでいる。
大地の精霊が棲み、世界を支えているとされる。
空間内部の大部分が密林、あるいは暗黒部。
創世記に生み出された失敗作の怪物たちもそこかしこに生息しているとされる。
死の精霊が管理する『釜』の火元があり、人間の魂の循環に関わる。
▼『地上』は人間や動物たちの棲家。
人間に寄り添う精霊たちも地上に棲んでいる。
幾度か滅び、幾度か再形成されている。
(街や国の発展具合は近世頃で留まる。過剰な発展には上位精霊からの介入がある)
太古、先史時代、現代と大きく三つの時代に区分されている。
火の精霊は竜の姿で活火山の火口付近に棲み、時々火を吹いて地上を燃やす。
水の精霊は地上の海を別荘地として定め、自由気儘に過ごしている。
▼世界の管理者である風の精霊が棲む『天上』は精霊種の世界。
いくつかの階層があり、最上位の神殿に風の精霊が棲み、世界を見守っているとされる。
常春であり草原地帯とされているが、人間たちの営みを参考に近未来的な建造物が作られ、一部の業務に於いてはシステマティックな運用がなされている。
原初の竜である天竜は天上の原っぱで微睡んでいる。
死の精霊は仕事に忙殺されかけたため、安息の時間を得なさいと天上に居を与えられたが、相変わらず仕事が多くてうんざりしている。
▼適宜、訂正や追加があります。