94.おともだちをつくろう
ミランダちゃん、心から友達と言える人は実は3人しかいなかったりします。
何時も絡んでるトランスティーナ様とカーシャ様と中二病が治らないマーガレット様です。
入学2日目、今日から本格的に学校が始まります。
本日の授業は、午前中が一般科目、午後が魔法と専門科目。
1年生だと、午前中の一般科目をしこたま取得して、午後は自属性の魔法科目をとるらしいけど、私は一般科目を免除されているので、今日の午前中なんもしなくても問題ない。
やることないってのも、どうかと思うので何をしようか考える。
そういえば、私は首席だったけど、次席がなんとゆるふわピンク髪美少女で元平民の男爵令嬢クリスちゃんだったのだ。
なんだ、ゲームヒロインか?
彼女も同じく一般科目免除組である。
ちなみに、我がAクラスの一般科目免除組は、他に伯爵令息が3人ほどいる。
あのね、このクラスの爵位だと、私の下は伯爵家になっちゃうのよ。
しかも女性は私とクリスちゃんを除くと3人しかいない。
なお、3名は全員平民、デカい商会のお嬢様方。
合計女子5名…クラスの人数は30名。女子数すくなっ!
というわけで、クリスちゃんに声をかけてみることにした。
ぶっちゃけ興味を持ったというのが正しい。
それに、この世界は現実だし、仮に何かのゲームだったとしても、元平民でこれだけの学力を持っていると、周囲の貴族から僻まれるんじゃないだろうかと思ったわけ。
いくらこのAクラスがみんな勉強ができるとはいえ、実はクラス内学力差が1番あるのがAクラスなのだ。
1年生としての学力が十分にあるのがAクラス。
その中でも私とクリスちゃんは、準卒業資格もちということになる。
子爵以上、下手をすれば同じレベルの男爵家だとしても1年修了レベルの学力しかないAクラスの貴族からしたら、プライドの鼻っ柱をおられたようなものなのだから、高位貴族の私が盾になっててあげないとと思うわけ。
一応、派閥も一緒だし。
教室の一番後ろの席にいるクリスちゃんに私が近づいていくと、だんだん俯いていくし、プルプル震えはじめ、小動物のようになっていく。
あー、緊張してる?
ごめんね?別にとって食べる気じゃないから、そんなにおびえないでね。
なるべく高圧的にならないように彼女の前に立つと、何をされるんだって顔で彼女が見返してくる。
なんもしないよ…お茶に誘うだけだから。
しかし、かわいいな。
これか、小動物的な可愛さって。庇護欲が湧くわ。小型犬みたい。
でも私犬あんまり好きじゃないんだよな…猫派だし。
そんなことはどうでもよろしい。
「こんにちは、マッケイン男爵令嬢。素晴らしい成績で入学したそうですね」
「は、初めまして…ミランディール公爵様。お声がけいただきありがとうございます」
すっと立ち上がってカーテシーをされるが、芯がぶれている。
ちょっとぐらついているし、男爵家に引き取られてから貴族教育を叩き込まれたんだろうな。
てかね、私は公爵じゃないのよ。間違えてるわよ。
付け焼刃とはいえ、最低限のマナーはなっており安心する。
「そんな固くならなくていいわ、同い年だし学園内では平等をうたっているのよ?それに国王派だそうだし…マッケインさん、この後お茶をしませんこと?」
おわ、なんだかさらにプルプルし始めたぞ。
大丈夫かこの子?そんなに緊張してるのか?
「わ、私なんかでよろしいのでしょうか?」
「えぇぜひお話を伺いたいわ。その知識をどのように今後活用されるのかとか、どんな授業を取る予定か、興味がありますの。午前中は暇でしょう?」
「は、はい。どうしようかと悩んでおりました。図書館に行ってみようかとも思っていたので」
「勉強熱心でいらっしゃるのね。お茶のあと一緒に行ってみましょう。私も興味があるの」
「はい、喜んでお供します」
よかったよかった、何とか誘えたぞ。
てか高位貴族の私の申し出を突っぱねられる男爵令嬢なんていないだろうけどさ…
ではさっそく食堂でお茶でもと思って振り返ると、クラス全員がこっちを見てやがった。
見世物じゃねぇぞゴラァ
てか、ありえないみたいな顔で見ないでくれない?
公爵令嬢から男爵令嬢に声をかけたのがそんなに珍しいのかしら。
それに、同じクラスの貴族令嬢は彼女しかいないんだぞ?
「では、マッケイン嬢、学生食堂に行きましょう?皆様失礼いたしますわね」
ホホホー、なんだか目線がめんどくさいから、とりあえずクリスちゃんをかっさらって、さっさと移動してしまおう。
何とか仲良くなれるといいんだけどなぁ。
私の後ろから、プルプルしながらちょこちょこと付いてくる彼女は、本当に小動物のようだった。
どちらかというとトラに睨まれたウサギって感じになっているけども…
頑張れミランダ!
ゲームヒロインっぽいピンク髪小動物系女の子と仲良くなれるのか!?
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