89.魔法・科学博覧会~産業機械部門~
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魔法・科学博覧会に来ておりますわ。
主に最新魔道具や、新しい科学技術が展示されている。
まずは科学技術・産業機械系のブースへ。
「おー、蒸気機関もだいぶ進化したわね」
「そうみたいだね、小型化されてきている」
「まだ内燃機はないんだな」
「さすがにもっと後じゃない?」
「その辺の歴史は忘れたわ」
大型だと人の背丈を超えるものから、小型のものまで外燃機関の動力装置が展示されている。
いまじゃ縫製だけじゃなくて、工作機械やプレス機なんかも登場し始めていて、重工業化が進みそう。
「お、水蒸気自動車」
「魔法があるから結構小型になってるね」
「大丈夫かな、ガソリンエンジンとかボイラー生まれるかな」
「どうかな…環境問題を考えたら生まれない方がいいのかも」
「かといって石炭燃やして、そのまま排出する方がよくないだろ」
「うーん」
「浄化の魔法で綺麗にできるんかな」
「原理が違うから無理だと思うよ、あれ皮膚の表面を軽くこそげ落としてる感じだし。ほら、洗濯ではつかえないでしょ?」
「たしかに」
ティルと会話しながら機械を見ていく。
なんでもMISスタンダードのおかげで、他社の機械でも接続ができるらしい。
つくってよかったなぁ
「あ、ミランダ様!」
「はい?」
なんぞ、とおもって振り向いてみたら、カーシャ様がいた。
そらそうだ、私の名前を突然呼ぶなんて、知り合い以外がやったら不敬罪でしょっ引かれかねない。
「あれ、カーシャ様どうしたんです?」
「私の領サンジョルジュも鉱山開発用機械の展示を行っていまして、今日はその手伝いなのです」
「それはそれは、ぜひ見てみたいですわ」
ボーリングかな?まだパワーショベルみたいなのはないと思うんだけど。
「こちらですわ」
カーシャ様に連れられてティルと向かうと、前世で見たことあるようなデザインの機械の模型が飾ってあった。
「…ば、バケットホイールエクスカベータ?!」
「あれ?ミランダ様。もうご存じだったんですの?」
まてまて、あんなものクソほど大電力を消費して油圧と滑車とクソほどの強度の金属でつくった露天掘り用の機械だぞ?
それが何でこんなところにある。
だれだ、こんなオーパーツ持ち込んだの…てか、今の技術じゃ動かんだろこれ。
「さすがはミランダ様ですわ。こちらは模型ですけれど、現在サンジョルジュ領の石炭採掘現場では、これの10倍のサイズのものが試験稼働中ですの」
「そ、そうなんですのね」
よかった、前世で見た衛星写真からもわかるような大きさの物じゃなかった。
現物のイメージイラストが展示されていたが、人の背丈ほどの大きさしかない。
形が全く同じだったからびっくりしたじゃないか…てか、私ら以外に前世持ちがいるなこれは。
まだ、蒸気自動車もないのに、こんな化け物生み出すんじゃないよ。
「ミランダ、これわかるの?」
「ちょっと耳貸して」
ティルが顔を寄せてくる。
「これ、ドイツの露天掘り採掘場にある世界一大きい乗り物にそっくり」
「なるほど」
あんまり神妙な顔するなよティル。
「ぜひほかの機械も見て行ってくださいまし。ミランダ様のおかげで我が領の収益は近年右肩上がり、返しても返しきれない恩がございますので」
そういっていただけるとありがたいけどねぇ、自分は趣味のことしかしてなかったんだけど…
まぁそれで人の役に立っているなら貴族としてはただしいのか。
さて、次は魔道具展の方だな!
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