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8.趣味を増やすぞ!

トステッド兄様の名前めちゃくちゃ表記ブレしてました。

お兄様ごめんなさい

さて、この世界に鉛筆があったので、お絵描きができるんではないだろうかと思い立った。

我、前世は同人作家でもあったでござる。

で、価格を聞いてみたところ、安くもなければ高くもなかった。

小銀貨1枚だそう。お小遣いで払える。

ノートもあるので、スケッチブックがないか探してみたらあったので購入。こちらは小銀貨2枚だった。

尚お小遣いは金貨1枚を毎月もらっている。この世界の平民の外食費が銅貨5枚前後とのこと。

銅貨10枚で小銀貨1枚、小銀貨10枚で銀貨1枚、銀貨10枚で小金貨1枚。

うん、幾らもらってんだ私。銅貨を100円と換算すると、100万円になるが!?

御父上に突撃だ!

「お父様、私お小遣いもらいすぎだと思うの」

「どうしたんだね、突然」

「今日社会の授業で、庶民の平均月収を習いました。銀貨3枚で四人家族が1ヶ月生活可能とか、それを考えると、私もらいすぎかと思います」

「ふむ、ミランダのお小遣いにはお前のドレス代や装飾品の金額も入っている。今度ドレスを仕立ててみなさい」

む、ドレス代は自分持ちなのか。

「小さいころからなるべく自分の身の回りにあるものの値段を理解して生活しなさい。そうすれば今貰っている金額が高いとは言わないだろうし、将来無駄遣いもしないだろうから」

お父様は優しく笑って頭をなでてくれる。

ふむ、意外と考えているんだな。今度からお小遣い帳でもつけるか。

「わかりました、もらっているお金の範囲であれば好きに使ってよいですか?」

「構わない。ただ、使いすぎても前借はナシだぞ」

「はい」

ドレスは今度作るとして、あとで自分の資産を把握しよう。

それに、よく考えれば、鉛筆1本1000円もする。

前世の物価で生きていてはいけないようだ。


とりあえず、鉛筆とスケッチブックを買ったので、お絵描きに興じる。

鉛筆と消しパンを片手に、ぬいぐるみたちを描いていく。

うんうん、いい感じ。

手の大きさも、腕のストロークも違うからどの程度描けるかわからなかったが、感覚は残っているものだな。

「あら、お嬢様は絵が上手ですね」

リサに褒められたぞ!

「ぬいぐるみ以外にはお描きにならないのですか?」

「うーん、じゃあリサを描いてみよう」

あんまり仕事の邪魔するのもどうかと思うが、リサには椅子に座ってもらってデッサンをする。

そういえば前世ではデッサンなんて禄にしなかったな。アニメ絵ばかり描いていたし。

む、人の顔って難しいんだよな、リアルに描くの…えぇーい!デフォルメしてしまえ!

「ふんす」

「ずいぶんかわいらしくなりましたね」

「どうかしら?」

「10歳若返った感じですね」

10年前のリサはこんなだったのかしら?結構アニメよりなのだけど…

まぁ私も鏡で自分を見ると目も大きいし、小顔だしアニメ顔だとは思うけど。

「しかし斬新な絵ですね、普通は本人に極力似せて描くものですよ」

でしょうね、廊下にとかに飾ってある先代ミランディール公爵とか初代公爵とかすごい写実主義だったもん。

「こんど、奥様もお書きになってはいかがですか?喜ばれますよきっと」

さよかい。気が向いたら聞いてみよう。男は描けぬが、練習すれば何とかなるかな?

トステッド兄様なら描ける。あの女顔ならいけると思う。うん

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