7.淑女教育って大変なんだな…
座学の授業は午前中だけなので、午後は自由時間…とおもったら、昼食からお茶の時間までは淑女教育の時間でした。
そういえば、こないだカーテシーは兄様に褒められたな。
前世の知識万歳。
淑女教育の先生はメイド長のステラさん。クッキーじゃないよ。
なんでも、このご年配の恰幅の良いステラおばさんは、伯爵家の末娘の出。
意外と爵位高いじゃんよ。きいたらリサも子爵家の3女だって。公爵家の侍女は貴族令嬢の就職先だったのか…
なお、このステラさん、ちゃんと淑女教育ができる資格をお持ち。
国家資格なんだってスゲー。
ちなみにお母様も持っているそうです。ですよね。所作がすげー美しいもん。
「ミランダ様は、基本はわかっているようですわね」
お昼のコース料理を食べ終わると、ステラさんから評価された。
テーブルマナーってこれで合ってるんだろうか?と思いながら前世の記憶を何とかひねり出し、お母様のマネをして修正していたので、基本は合格との事みたい。
「ただ、公爵家の人間としては落第点です。まず姿勢!」
バシッと背中を叩かれて思わずシャキッと伸びる。
「よろしい、猫背は絶対なりません。治らないようでしたら背中に棒を入れますよ」
マジかよ。結構厳しいな。
「次にスープですが、掬う方向は問われませんが、ミランディール公爵家は王都の東側ですので伝統的に手前から奥へ掬います」
「スプーン一杯にすくわない!7~8分目です!」
スープ皿に色が付いたお水がはいっていて、スープのマナーを勉強中。
むずいっす。
姿勢を正したまま、スプーンを口に運ぶのでなみなみと掬うとこぼれてしまうのでダメだと。
顔を近づけるなと。減ってきたら左手を添えろと、最後まで食べようとするなと
ヒィーッ!
今日はスープだけですんだ。
明日再度確認されるから夕食は意識して食べるようにとのこと。味するかな…
やっと解放された私は、部屋に戻ってぬいぐるみにダイブする。
うふふ、ふかふかだぁ…寝そう。
「お嬢様寝ないでくださいね、この後は奥様とお茶の時間ですよ」
ギギギと音が鳴りそうな動きで振り向くと、リサが大変笑顔でこちらを見ております。
「お茶の時間もステラ様の授業ですよ」
ホゲーッ
初日はティーカップの持ち方よりお菓子の食べ方を重点的に、こってりと教え込まれました。
むり、クッキーパクッと一口でたべちゃダメですか…ダメですか…
ザル知識のマナーではとても太刀打ちできるものではなく、ステラさんからビシバシ指導をされる午後は、時間の進み方がゆっくりな気がする。
これは、きつい。でも公爵令嬢である以上乗り越えなければ。
お母様とのお茶の時間という名の拷問から解放されて、今度こそぬいぐるみの山に埋もれる。
ふへへ、きもちいい。ゴブリンてめぇはダメだ。あっち行け。
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