70.え、魔物の討伐訓練なんてあるんですか?
いっこも触れてなかったので、ちょっと魔法の話。
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今日はティルが来ておりますよ。
学校が休みの日は最低1時間は家に来てお茶をしていくんだけど、お仕事たまってない?大丈夫?
「来週は会いに来れないんだ…」
なんだそんなにしょんぼりして。
私に会えないのがそんなに寂しいのかい?
「魔物討伐訓練があるんだよ。まぁ危険性はないんだけどさ…はぁ」
「え、なんですそれ?」
「学校の授業の一つだよ。貴族の義務でもあるからね」
ほー、そうなのか。
いや、そんなことを教育でも言われた気がするぞ。
攻撃魔法を学ぶのも領民を守るためだというから、辺境伯とか森が多い地域の貴族なんかは、魔物討伐は一つの仕事だというしな。
「えーと、ティルは火魔法が使えるんでしょ?魔物討伐には有利だし、心配なくない?」
「強い魔物が出るようなところには行かないし、最悪でもゴブリン1匹って感じだから…ちがうんだよ問題は野宿なんだよ」
「へーキャンプ」
「野宿」
キャンプって呼べないような装備なのかな。
「野宿って、なにテントぐらいあるでしょ?」
「テントはあるよ…ただトイレとかどうするのかなと」
「え、立ちしょ」
「それ以上は言わせない」
ティルに口をふさがれる。
ちっ、後ろから出る方を言わなかっただけましでしょ。
しかし、学園だとそんな訓練があるのねぇ。
今度お父様に言ってお庭でキャンプさせてもらおうかな?予行演習。
「食料とかは持っていけるんでしょ?」
「干し肉と、水と、固焼きパンだね。あとは寝袋。テントは分担して持つことになるはず」
「課外授業だとおもえばいいじゃない」
「でも現代のオートキャンプと違って、水場の確保だとか火起こしだとかあるだろ、できる気がしないわ」
「そのための生活魔法でしょうが…」
「…あぁそうか、苦手なんだよな」
「え、まじ?」
ティル、生活魔法苦手なの?
私は割と得意なんだよね。
浄化はリサほどじゃないけれど、日頃の身だしなみを整えるぐらいなら十分。
自分で暖炉に火をつけて、メイドの仕事奪うなって怒られたりした。
あと、コップ1杯の水なら生成できる。すごくチョロチョロしかでないので、いざとなったらだけど。
浄化魔法の応用でお皿もあらえたし、擦り傷程度なら回復魔法?で治せるから、ささくれとか自分で直してる…あれ?
「防御魔法は得意でしょうよ」
「それはね、大砲も防げた時は感動したなぁ…だけど、ほかがね」
「じゃあ、これから特訓もとい、練習しましょう!」
「えっ!?」
というわけで、お庭へ直行。
浄化魔法とか火おこしのための火種づくりとか、イメージが大切なものについて、手取り足取り教えてあげる。
ティルは、どうやらイメージが上手く掴めていなかったようなのだ。
そういえば、オタク活動はしていても消費者側で、創作側じゃなかったもんなティルは。
空想苦手かな?
というわけで、私のやった魔法を見てもらって、それを再現するように練習したところ1時間ほどで、ティルの生活魔法が安定した。
うーん?王宮の魔法の先生大丈夫かな?
なんで苦手なんだティルよ。
「ありがとう、ミランダ助かったよ」
「まぁ頑張ってくださいまし。無事戻ってくることを祈っておりますわ」
「うん、なんて事務的な返事」
「んじゃ、がんばってこいよ!」
「ゆるい!!」
まぁ護衛もつくんだろうし心配無用だろう。
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