68.とりあえず顔合わせ
今日はティルの執務室に来ているのよ。
珍しく登城したわよね。
何しに来たかというと、産婦人科作成チームの顔合わせを行うのよ。
建物ができるのは、まだしばらくかかるので、先に顔合わせをしようということになったの。
てかね、責任者はティルだけど、実働は私ってことになってるのよ。
まって、私はそんなに女性の体に詳しくないよ!!
…自分の体見ればいいの?
それはともかく、こうして執務室で待っているわけだけど、3人ともせかせか仕事してるわね。
「お忙しそうですねぇ」
「うん、でも楽しいよ」
アルグレイ様とダージン様を見ると、がっつりへこんでるんだけど、本当に大丈夫かな?
「いえ、平日は学校へ行かれてしまうので、仕事が溜まっていまして」
アルグレイ様がぼやいてるぞ…
「ティル、いっそ学校に仕事持っていったら?城から学校までも1時間あるんだし、執務室を借りるとかして、少しでも処理したら?」
「え、移動中も仕事?」
「だって、おわらないんでしょ?」
「…」
「あ、学校を口実に、仕事ぶん投げてるやつだ」
「ミランダに言われたくない」
「ふへへ」
「ほめてないからね」
とりあえず、学校で仕事ができる場所の確保をアルグレイ様が提案することになったようだ。
大変だな皆。
「お客様方がお見えです」
雑談していると、メイドさんが来客がそろったことを知らせてくれた。
私とティルでお城の応接室へ。
初めて使うな。
中に入ると4人の女性が、すっと立ち上がってこちらへ礼をしている。
貴族じゃないのかな?
「楽にしていいよ」
ティルに言われて、みんなが顔を上げる。
ふんふん、ほんと様々って感じだな。
「ミランダ、自己紹介をして」
「ミランディール公爵家のミランダです。よろしくお願いいたしますね」
自己紹介すると、4人がまた礼をする。カーテシーじゃないってことは平民の出なのかな?
また、楽にしてもらうと、4人がどうしようかという顔をしている。
きっとティルのことだから、無礼講とか言っているんだろうけど、そこに公爵令嬢ぶち込めばこうなるとは思うんだ。
「皆さんには、仮称産婦人科という女性専門の病気や体調不良などに対応する医学の発展に貢献してもらいたく、集まっていただきました。あまり固くならずに行きましょう。皆様のお名前よろしいですか?」
このままだと、話が進まなそうなので、私から声をかける。
最近は、挨拶済みの人から紹介してもらうことが多いから、こうやって声をかけないと返答もできないの忘れてたよ。
そういうと、一人のおば様が前に出てカーテシーをする。
あれ?貴族のかた?
「ユーリ・ウェストともうします。錬金術師をしております」
「あら?ウェストというと、ウェスト伯爵の?」
「勘当されておりますので貴族ではございません」
「ありゃま、そんな固くならなくていいですよ。気楽にいきましょう」
このユーリさん、錬金術師になると強行、勘当されても、自分の進む道をあきらめなかったそうで、今は錬金術の資格をお持ちだそう。
「ライト・ビッグスカイといいます。薬剤師をしております」
こっちは恰幅の良いお姉さまだな。
薬剤師さんで、平民の出だそうですわよ。薬学は独学で許可をとったそうです。
「ヴィオラ・ディベラともうします、こちらは娘のリン。夫が医者でサポートをしております」
もと子爵令嬢の7女で、平民に嫁いだのがディベラさん。
貴族女性だったこともあって、伯爵家ぐらいまでの女性を見ているんだとか。
なるほど、ずいぶん独立して頑張っている女性を集めたらしい。
これは、女性向け医療だけじゃなくて、女性の社会進出についての活動も、期待できるかもしれない。
独特なテーマを今後も進めていきますよ!
といっても作者は男性ですので、間違っていることなんかもあると思いますが
こういう機会なので、しっかりと医療サイトなどで勉強しながら進めていこうと思います。
現在日本の社会問題の一つである男女の相互理解のための勉強の機会を作れればと思います。




