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コミックス5巻7月4日発売&電子書籍版発売中【連載版】公爵令嬢に転生してしまったので、メンタル乙女な俺は、全力で女の子を楽しみます  作者: シャチ
10歳になりましたの

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65.初めての共同作業?

ティルとミランダが初めての共同作業?を計画します。


今日は朝からティルがやってきます。

学校が休みの日しか来れないので、大変ですわよね。

出迎えてハグして客間へGO

ん?ティルよ人払いが必要なのかえ?


「ミランダに相談したいことがある」

神妙な面持ちでティルが話しかけてきた。

なんぞや、学校で好きな人でもできて、婚約破棄でもされるのか?

「実は、学校の女子生徒が必ず月に1回、2~3日休むんだ。それを何とかしたい」

私はカクっと来てしまう。

それって、あれだよね。

「えっと、生理休みってことですかね?」

「あぁそうだと思う。休まない生徒もいるが、多分まだなんだろう。問題は、これに対応できる医者もいないんだ」

「やっぱり…そんな気がしたんだよなぁ」

私は天を仰ぐ。

産婆はいるが、産婦人科医師はいないんじゃないかと思ったのだ。

なんなら女性の医者など、もっといないだろう。

服飾師など一部の業種では女性が活躍しているが、多くは男性の職人ばかりというのもわかっているので、そんな気はしていたのだ。

「ティル、もしかしてアレが問題で、女性の社会進出が遅れていない?」

「前世の感覚で言えば、当時の日本よりひどい」

「この世界感なら、当然なのかもしれないけれど、私自身も何とかしたいわね」

この世界、男尊女卑といっていいのか、つつましやかな女性が好まれるし、結婚が女の幸せみたいに言われるところもある。

結婚すれば子を成して家庭を守ることが普通なので、女性騎士も結婚すると引退してしまうのだ。

もともと数が少ないのに、寿退社ばかりされては、女性王族の護衛の数など揃うはずもない。

貴族女性の就職先は、結婚か結婚相手を見つけるためにメイドになるなんてのがざら。

社会進出など考えてもいないだろう。

「うーん…ひどい人だと2~3日じゃ収まらないでしょ?っていうと勉強にも影響が出ない?」

「出ると思うよ。そもそも学年順位を見ても女性で首席を取った人なんて、歴代でも数えるほどしかいない」

「まだ、わたし生理用品がこの世界にあるかも、わかってないんだよね」

「というわけで、ミランダに協力してほしい」

「私まだ来てないよ」

「来る前に対処したほうがいいでしょ?」

「たしかに」


こうして、二人で生理用品についての研究開発、産婦人科の拡充なんてことをやろうとなった。

現存する痛み止めの薬とか、ナプキンなんかがあるのかの調査を始めようというやつだ。

少なくとも、使い捨てのおりものシートなんて見たことねぇので、こっそり洗濯場などで確認してやる。

こりゃー将来の自分事になるんだから、調べないわけにはいかねぇのだ。


「ところで、ティル。王子のあなたが、こういうことに首突っ込んでいいの?」

「んー、タブーかといわれると…自信がないな。でも私の知識でこの世界の女性、ましてやミランダが楽になるなら、それがいいんじゃない?」

「なんだよ男らしいじゃねぇか…惚れちゃうぞ」

「惚れていいよ」

ちくしょう、かっこいいな、その笑顔。

男性になったことで、今まで”女性だし”と軽んじられた前世から解放されたのか、最近のティルは仕事も学校も楽しそうなんだよな。

それでも元女性である感性で、学校の生徒を観察してこんなことを考えるなんて、さすがとしか言えない。

私も、もっと視野を広げないとな…

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