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9歳になりましたわ

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56.何のお仕事しているの?

前回の続きです。

長めなので分けました。


ごきげんよう。ミランダよ。

今日はティルの執務室に来ていてるの。

私はネコを総動員してお茶をしばきながら、ティル達の仕事を観察中。

結構書類が山積みね。

とはいえ、まだ10歳の王子が何のお仕事しているの?


応接机に置かれている処理済み書類を1枚手に取り眺めてみる。

「王都西商店街の歩道整備依頼と概略予算?」

「あぁそこにあるのは城下町のインフラ整備の要望書関連だよ」

ティルが答えてくれる。

他にも、城下の幹線道路整備だとか、旧市街の再開発だとか、身近なもので上下水道の整備要請なんかもある。

「ティルがやっている仕事は、城下町の維持なの?」

「どちらかというと、王家の直轄地になっているこの城下町の運営が今の仕事かな」

「へー領主みたいなもの?」

「そんな感じ」

なるほどね、王は国全体を見ているけれど、ティルは城下町を見ているのね。

この王都は人口80万ほどとのことだから、管理も大変だろうさ。

数年前に、市街地にも上下水道は敷設され始めたということだけど、まだ道半ばと聞くし、街中は石畳の道路が多いから、そのメンテも大変だろうさ。

それに、書類を見ると道路整備の要望が多いようだ。

王都は物流が集中するから、石畳でも馬車の重量に負けて、轍ができたりして、それが交通の妨げになると聞くし…いっそコンクリートで舗装したほうがいいんじゃないかな?

「ねぇティル、この国ってセッコウって取れたよね」

「ん?産出するね。たしかサンジョルジュ侯爵家の領地で取れたと思ったよ」

「じゃあもう道路の舗装をコンクリートにして、側溝もコンクリートU字溝に蓋の規格品にすれば?」

「ミランダ様、なんですかそれは?」

アルグレイ様が反応した。

あれ?コンクリートが最近開発されたって聞いたんだけど。

「最近、コンクリートの製造法が見つかったって聞いたのですが、水と砂利とセッコウを混ぜて成型すると焼きレンガより高強度の石が作れるはずですよ」

「あれ?そうなのコンクリートが使えるようになると色々便利なことができそうだねぇ」

ティルよ、そういう情報は仕入とこうや。

「MIS規格で我が領なら、製造場所を分散して量は確保できるでしょうから、どこかで施策してみてはいかがです?」

「それはいい考えだ、メイン通りの脇道あたりで試してみるのはいいかも。ミランダに任せてもいい?」

「でも、開発されたコンクリートがどんなものか、詳細はまだ私も知らないのよね」

「私がコンクリートの情報を持っていないのもあるから、今から集めてってなると、時間の無駄だよね?」

「しょーがない、一肌脱ぐかー。ティル、企画書のフォームとかある?」

「はい、これ。私が整備した奴」

「さっすがー。もしなかったらどうしようかと思ったよ」

「まだ、私の管轄範囲しか使われてないけどね」

「嫁ぐまでには広めといてね」

「がんばる」

私はその場でペンを借りて、ポンチ絵を描きながら規格をまとめていく。

どうせなら鉄筋コンクリート舗装にしたほうが強度もあるだろうし、ひび割れた時の修繕も楽だろう、後はU字溝と蓋も鉄筋入れないといけないだろうし…そんな鉄の長い棒なんてあるかな?

しょうがない、屋敷に戻ってお父様に聞くか。

「細かいところはお父様と相談して書くことにするわ。私ひとりじゃ、やっぱりわからないところばかりだし」

「いいよ、てかコンクリートあったんだね」

「私も最近知ったぐらいだから、本当に新技術だと思うよ」

アルグレイ様とダージン様が、凄い顔をしている。

どしたのその顔、この世の物じゃない物体を見た時のような顔。

「お二人が何の話をしているか、全く分からないんですが」

「ミランダ様は、そのフォームの使い方がご理解できるのですか?」

私とティルが固まる。

思わず前世がわかる二人で盛り上がってしまったが、既存技術として知っているだけで、二人を置いてけぼりにしてしまった。

U字溝なんて通じないよな普通。

フォームに関しても、今まで政務に携わっていない令嬢が普通は知るわきゃない。

「おほほ、殿下の婚約者たるもの、国内外の最新技術を集め、国の発展に役立てるのは勤めですわ」

「私も、ミランダとのお茶会で、情報交換しているからね、フォームについても話していたのさ」

あはは、おほほ。

二人して乾いた笑いがでる。

やべぇ気にせず話してたわ。とんでもない事を口走っていたかもしれない。

まぁ口から出たものは引っ込まない。今更悩んでも仕方がないので、とりあえずこの件は持ち帰らせてもらおう。

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