54.誕生会と新しいドールハウスシリーズのお披露目
おはようございます。ミランダでございます。
今日は朝から王城ですのよ。もう敷居をまたぐのも慣れましたわね。
今日はいよいよ誕生会ですのよ。
新作ドールハウス、まさか2週間で本当に完成するとは思わなかったですわ。
そして、今日の誕生会は今までと違い、派閥関係なく大人が結構来るのですよ。
そういう意味でも、商売ごとを発信するのにはいい機会。最近じゃ王城へ行くためのドレスをいっぱい作らないといけないので、お金はいくらあっても足らなくなるのですわ。
ちなみに、王妃教育の時の衣装は気張ってません。普通のデイドレスですよ。
それに1回着たからって捨てたりしない。普通に何回か着まわす。1回しか着ないのはパーティードレスだね。
そんなわけで、私は朝から拷問を4時間受けて、すでに王城で待機中。
この国の誕生会って、祝われる側が主催なの今も納得いかねぇ。
まぁ貴族の仕事だと思うことにしている。仕方がない。
「お嬢様、そろそろ時間です」
「ティル行ってきますね」
実は開場時間までお城でティルとお茶をしておりましたよ。
リサに声をかけられ席を立とうとする。
「では、私も一緒に行こう」
「は?」
「婚約者が横に立っていた方がいいだろう」
「いいのかなぁ?」
断っても仕方がないので、一緒に会場へ。
これから入場するお客様一人一人にご挨拶をしないといけない。
派閥を超えて侯爵以上の上位貴族を今回はお呼びしている。最近やっと伯爵家までは家名と家主の顔が一致してきたのよ。
それ以上下は無理、多すぎる。
お城で働いている人の名前全部覚えろって勢いだもん。
あ、アークレイ様だ。
「ようこそおいでくださいました。アークレイ公爵様」
「うむ、娘とも仲良くしてくれているようで、ありがたく思う」
「トランスティーナ様には、いつも気にかけていただきよくしていただいております」
アークレイ公爵がうなずいてくださる。
派閥争いをしているといっても、バチバチの抗争じゃないからね。
それに、私が橋渡しになれればそれでよい。内戦したいわけじゃないし。
「ミランダ様、今日は何か新しい発表があると噂で聞きましてよ」
「えぇ、トランスティーナ様のお気に召すものかわかりませんが」
「そんなことはありませんわ。ドールハウス関連というだけで期待しておりますのよ」
おほほほ
ぶっちゃけ知ってるだろトランスティーナ様。こないだ見せたもん。
ものすごい食いつきだったんだぞ、妖精の家。
妖精の人形もつくってもらっているので、こう幼児体形で透明な羽が生えている。
一応貴族向けなので、短いスカートのワンピースとはいかないので、ちょっと長めにしているが、見事にトランスティーナ様が釣れた。
カーシャ様にも見てもらっていて、そちらは大人向けのドールハウスがお気に召したそう。
なので、貴族女性には受けると思うのだ。
というわけで、誕生会が始まり、さっそく新しいドールハウスの既製品シリーズを紹介する。
今後の展開として、基本となるベースと、その付属品、今後の展開を説明すると、貴族令嬢に囲まれた。
君たち、ティルを囲まなくていいのか?
そういえば、婚約が決まって以降ティルが囲まれているのを見たことがない。
この国、そのあたりちゃんとしているのかな?
王家は側室をとっても良いことになっていたはずだけど、現在の国王陛下にはおられないし、文化が変わってきているのかもしれないなぁ?
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