51.殿下で遊ぶよ
今日は、殿下がミランディール家に遊びに来ますわよー。
厳密には、私のオモチャにされに来てくれるわよ。
こないだの社交シーズンの終わりごろ行われた、軍の創立記念パーティーできていた私の服が、なんでも女性騎士の方々に好評だったようで、正式に軍服の一つとして採用されたとかいう話を聞いたのよ。
ティル、やってくれたなお前…
ゴスロリシリーズは私の専売特許やぞ。おかげで我がゴスミランダにも問い合わせがバンバン入っているんだよ。
かっこいいからなミリロリ。私も着ていて楽しかったよ。
自分でおしゃれするのもいいものだ。
だがゴスロリは着ない!
さて、今日ティルが来るのは、先にも言った通り私のオモチャになりにである。
着せ替え人形にしてやるのだ。
基本的にこの国では、男性は女性にドレスを贈るが、女性が男性に贈るものは、ハンカチとかの身の回りの物を贈ることがメインで、あまり服は贈らないんだよね。
「ようこそ、おいでくださいました。ティル殿下」
「やぁミランダ。約束通り来たよ」
「今日はお昼もお召し上がりで、よろしいでしょうか?」
「あぁお願いする。期待していたんだ」
「サンドイッチは変わらないと思いますがね。スープなどは家の方がおいしいはずですわ」
「よく、ダシの概念を入れられたね…」
「うちは海に面していますからね、受け入れるハードルが低かったんですわ」
ティルがニコニコしている。
よほど昆布ダシが気になっているらしい。
「では、その前にこちらへ」
というわけで、私はティルを客間へ案内する。
今日はリサだけが私についている状態。
ほかのメイドにゃ任せられぬのだよ。
私のわがままに付き合えるのはリサだけなのだ。今回の共犯者である。
地味にノリノリなのが気になるが…
王子を着せ替え人形にするなんてな…ふっふっふ
「さて、ミランダ。今日は言いなりになるよ」
「ふっふっふ、待ちに待った時間ですわ!覚悟なさいませ!ではまずはこちらを!」
私の瞳の色のドレスじゃ!ふはは!
美男子を男の娘にしてやれざます!!
「まさかと思うけど、こちらのリサが着替えを手伝ってくれるだけかい?」
「何言ってんです、私も手伝いますよ。ただのファッションショーなどさせませんわよ」
「ま、まって。ちょっとまって未婚の男女が肌を見せるのはさすがにまずくない?!」
「何をいまさら!覚悟なさいまし!!」
私とリサでティルを引ん剝く。
ほうほう、あんまりマッチョじゃないわね、細身できれいですわよ。
「思ったより女性体型ね」
「だって、ミランダ男らしい肉体に抱かれたい?」
「やだ」
「だから、あんまり鍛えないようにしてるんだよ。ほめていいよ」
「えらいえらい」
「雑」
サクサクと着付けをして、ウイッグをかぶせてティアラをつけて…うん完成(仮)。
「さすがティル、めっちゃくちゃ似合うわね」
「いやー、思ったよりかわいくなるなぁ私」
「化粧しなくても案外いけるわね」
「思ったより女顔だったんだなぁ。父上に似なくてよかったよ。自分じゃ気がつかないもんだね」
「王妃様に感謝だな。じゃあ次これね」
「うわーゴスロリ」
「なんだよ」
ティルが顔を近づけてくる。
「いや、まぁ30歳超えてはさすがに着れな…」
私の耳元でボソボソ話しかける。一応は気にしたか。
「ティルはまだ10歳だろ」
「そうだね」
ふっふっふ、ほかにもこの世界になかった衣装を用意しているぜよ。
バニースーツでしょ、スカートが明らかに短いメイド服でしょ、あとミニスカポリry
「ミランダ、それはさすがに」
「な、なにぃ!?」
「せめて結婚してからにして」
「結婚したらしてくれるんだな?言質とったぞ」
「うわぁ…しまったなぁ」
リサがものすごい顔している。
既に王子を引ん剝いた共犯者なんだから、何も言わせないからな。
仕方がないので、あと数着ナイトドレスやデイドレスと我が公爵家のメイド服を着てもらって、元の姿に戻ってもらった。
メイドティル可愛かったな。いたずらしたくなる可愛さだった。
さて、ご褒美にお昼を食べてもらいましょうか。
コスプレ大会は再度開かれるはずです。
ご評価、ブクマ、感想お待ちしております。
また、裏話が7時に投下されます。
シリーズから探してみてください。




