41.再度現状を把握しよう!
ちっす。
今日はまた殿下がやってきます。
殿下が両親に、仲を深めたいので過敏な出迎えは不要だとおっしゃって下さったおかげで、地獄の4時間耐久エステから解放されましたよ。
やったね。
そして、先日も二人だけで話すために使った四阿にてお茶中。
2人で現状を把握しようというわけ。
「というわけで、ミランダちゃんは、この世界を何度かループしていたようで、疲れたから代わってくれと言われて、死んだ私と入れ替わったわけ」
私の話を聞いた殿下が難しい顔をする。
「そうなのか、ティルの方はそういったことは何もなかったよ」
「ティルとは?」
「ドッティールの愛称。母上からそう呼ばれている。ミランダもティルでいいよ」
「いいのかそれで」
「まぁ今までの話を整理する限り、私たちの邪魔する輩は今のところ居ないようだから良いでしょ?」
トランスティーナ様のあのムーブの理由も素直に話したので、殿下も納得してくれたらしい。
それはいいのだが、突然愛称で呼んでいいのかね?
「まぁ名前で呼ぶのめんどくさいし、愛称でいいか」
「ミランダは呼びやすくていいよね」
「そらどーも」
お茶を一口。
あーしみわたるわぁ…さて、本題に入ろう。
「こうして転生したわけだけど、やっぱりこの世界って何らかのゲームとかなのかしら?」
「いや、しらん」
「はやいな」
殿下いきなり匙投げないでくれよ。
「私が乙女ゲームやらないの知ってるでしょ」
「まぁね…RPGばっかりだったもんな。あとキャラゲー」
「ミランダはいろんなゲームやってたよね。洋ゲーとかもやってたし」
「おかげで、乙女ゲームは踏んでない」
「はい、この話終了~」
「まぁ思うがままに、生きるしかないかぁ」
私はぐーっと伸びをする。
2人して小声で話していたので疲れたよ。
「はぁ、ティル様。場所を変えませんか?少し寒くなってきました」
「猫被るのすごいよね。よくそんな素早く切替できるね」
「これでも公爵令嬢ですので」
「私も見習わなければなぁ」
「ティルは、前の性格を考えると、男を演じるのは大して難しくないでしょう?」
「それひどくない?」
笑いあいながら屋敷のサロンに場所を移す。
さて、ここからはちゃんと貴族しないとね。
「ところで、ミランダ。この前のドールハウスをまた見せてほしいのだけれど、いいかな?」
「構いませんよティル様。かなりお気に召したようですわね」
「昔から手先が器用だったよなミランダは」
「いつの昔でしょう」
「っと…失礼」
おほほほほーちゃんと仮面をかぶってくださいまし殿下。
この秘密は二人で墓までもっていきましょう~
しばらくティルとぬいの配置を変えたり小物の配置を変えたりして遊んだ後、商売の話になった。
「王国としても細工師は、今後の産業を支えると思うので、ぜひこういった嗜好品などで技術を高め、今後に生かしたいんだよね」
「なるほど、それは素晴らしいお考えです。重工業の発展の為にも精密加工は重要になってきますからね」
ドールハウスとして、1/12サイズの家なんかを精密に再現できるような加工技術があれば、現在の振り子時計も進化するかもしれない。
となれば、今のうちに規格統一することを国主導でやってくんないかな?
ほら、メーカーが違うドールハウス系おもちゃを連結ってできないじゃない?
ツーバイフォーじゃないけれど、スケールサイズを合わせておくことは、今後の工業なんかでは重要なはずだからね。
ちょっと、お父様にもそのあたり相談してみよう。
年内の仕事が収まりました。
ブックマーク、評価、レビューなども、宜しくお願いいたします。
ようやく恋愛パートにも入ってこれそうな気がいたしますわ。




