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38.ドールハウスへの布石

あった!あったよぉー紙粘土!

リサに聞いてみたり、サラ先生に問い合わせてみたら、ありましたよ紙粘土。

きっちり美術用品だった。

ノートの金額もそれなりにしていたので、紙粘土自体もお高かったですわね。

銀貨2枚程度で10×5×2.5cmって感じ。

まぁ小物をちまちま作る分には十分な量だよ。

それに、彫刻刀と絵具セットを購入。

結構金がかかったが、初期投資で出し渋ると後がめんどくさいことになる。

ぬいの稼ぎをつぎ込むぜ!


材料がそろったので、早速ドールハウスを作ってみることにする。

といっても、モデルがない状態ではとてもとても。

だから、円卓の賢者たちが会議をする会議場と円卓を作ってみることにいたしましょう。

私が作った初版のサイズに合わせて、小説の背景から三面図を起こしてと

「お嬢様、また変わった絵を描かれていますね」

「ん?三面図の事?」

「その絵の描き方を三面図というのですか?」

「そうよ!これは平面の絵を立体として伝えるための物なの。最近発明された手法だそうよ」

よかったよ、三面図が開発された後で。危うく私が三面図の発明者になるところだったがな。

木材を既定の長さと形にカットしてもらうなら図面を作るほうがよいだろうと思って調べたところ、家具職人などではすでに三面図がやり取りされていることがわかって助かったのだよ。

小説の挿絵から三面図に起こすの結構難しいけれど、やりがいがある。

これで、木工職人に土台と、細かな家具を発注できる。

自分で加工するのは細かな細工とか塗装なんかの質感合わせ。

ふっふっふー夢が広がるわよ!


せこせこ描き上げた三面図は、寸法公差をきっちり入れて、お抱えの家具職人へポイ。

小さいってぶつぶつ言っていたけど無視。

新しい仕事になるかもしれないからとねじ伏せてやった。

家具なんて毎日売れないだろ?弟子もいっぱいいるんだろうから何とかしたまえよ。

後は背景用の壁紙を厚紙で再現。

絵具セット大活躍。

水彩絵の具なので使いやすく色が塗れる。

会議室の背景の特徴的な柄がきっちり再現できた。

なお、建屋の壁なんかは、庭師のジルさんに手伝ってもらった。

ただの板だからわざわざ家具職人に頼むまでもなかったよ。

壁2面と床を作ってもらったので、そこに壁紙や床の模様になるように厚紙を張り付けていくだけ。

カーテンや絨毯は、裁縫の授業を悪用して作成。

パッと見デカいハンカチにがっつり刺繍しているだけに見えるので、時間の無駄なく授業にもなってばっちり。

ステラさん公認ですわよ。怒られないわよ。

そんなこんなで2週間ほどして、円卓と椅子たちが出来上がってきた。

頼んでないのにテーブルサイドに綺麗な模様が入っている。

む、だれかわかる奴がおったな?

家具職人のお弟子さんで理解できた人間がいたようだ。

最悪入れなくてよいと図面に書いてあったし、やらなくて良いといっていた装飾加工がきれいに施してある。

これならほかの家具も図面通りに作ってもらえそう!

よーし、完成したら、早速誰かに見てもらおう。

…殿下でいいかな?


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