27.お家で王子とお茶をする
爬虫類注意!
「また会えてうれしいよミランディール嬢」
「王子殿下にわざわざ来ていただけるなんて恐悦至極にございます」
ドッティール殿下とお茶ですわよ。我が家で。
表面上ニコニコと殿下のお話を聞きますわよ。
「ミランディール嬢、僕のことはドッティーと呼んでくれていいよ?」
いいよ、じゃねーよ。
「王子殿下を愛称で呼ぶなど恐れ多いですわ」
「では代わりに私にミランダ嬢と呼ぶことを許してくれないかい?」
えぇーまじすかぁ…私の何が気に入ったの殿下。
「え、えぇそうですわね…恐れ多いですがよいですわよ…」
「なんだか嫌そうだね」
まぁ嫌ですよ。男と付き合うなんてまだ先にしてくれ。
メンタル乙女でもまだ男と付き合いたいわけじゃないんだよ…
まぁ100歩譲ってこの王子なら、行ける気もするんだけれど。
「なんだか、不敬なこと考えてない?」
なんでばれた、顔に出てたか?
「なんだか君は、ほかの令嬢たちと違っていて話しやすいんだよね」
まぁ中身男だからな。
「なにより、星や虫などの自然科学に精通しているのが魅力ポイントだね」
そうかよぉ、まぁ星はともかく虫が行ける女の子なんて、そんなにいないだろうさ。
「殿下、虫だけではなく、両生類、爬虫類問わず生き物なら私なんでも平気ですわよ」
「そうなのかい?」
「動物が好きなのですよ」
「リスや猫のような小動物だけでなく?」
「えぇ、カエルやトカゲもかわいいですわよ?ぬいぐるみもいっぱいありますし」
本当に5歳児に何のぬいぐるみ送りつけてきたんだろうね各貴族はさ。
もしかして転生前のミランダちゃんも好きだったのかな動物?
「…たしか父上は、ミランディール嬢が倒れたというときのお見舞いに、ヤモリのぬいぐるみを送ったとか言っていたか」
「お前のおやじかよ…」
「何か言った?」
「失礼いたしました、オホホホホ」
あぶねー聞こえてなくてよかった。
今のは完璧に不敬だろ私。
思わずぽろってしまったわ。
お見舞いの品に、やたらリアルなヤモリのぬいぐるみが確かにあったのだ。
梱包もがっちりで他と違い、箱は豪華な装飾なのに、ヤモリが出てきたときの気持ちよ…
でも、意外とお気に入り。
皮のたるみとか、お腹のぷにぷに感とか最高なんだよ。
「しかしミランダ嬢は本当に変わっているね」
「そうですね、自覚はありますわ」
「あるんだ、また星の話をしてくれないかな?前回非常に興味深くてね」
星の話がしたいといっても、私もそこまで詳しいわけじゃないからな…
どうしたもんか、星関連で突拍子もない話でもしてみるか。
「うーんそうですねぇ…殿下は宇宙人がいると思います?」
「ん?何?う、宇宙人?」
「遠く、望遠鏡で見える星にいる知的生命体ですわ」
「知的生命体?」
「そうです。人間と同程度かそれ以上の科学力を持つ、他の星の生物はいるかな?という話です」
「つまり他の星に、人間のような人々がいるかも知れないと?何故、そんなことを考えているの?」
「人はどこからきて、どこへ行くのかの一つの回答だからですわね。あとロマンですわ」
「ロマン」
この後しばらく宇宙人はいるのか、どんな形しているかなどをお話しして帰っていただいた。
どうも楽しかったようで、また来るとのこと。
来なくていいんだけどなぁ…




