12.人形のゴスロリ化
ゴスロリ化計画がスルッと進みます。
私、私、私だよ。そうそう、ミランダだよ。
絶対口に出したらいけない単語は心の中でならいえる!
ステラさんの前でこんなこと言ったら、張り倒されかねない。
いや、別に体罰を受けるわけじゃないんだけれど、圧が、圧がすごい!!
今日は、ラミちゃんのお洋服と小物が届きますよ!
ふっ高かったぜ。全部で金貨2枚も使っちまったぞ…気軽に遊べねぇぞ怖くて。いや遊ぶけどさ。
そして、出来上がったのはゴスロリ美少女ドール!!
発注してからラミちゃんの手に持たせられるか?と心配していたら、ハンドパーツをバースさんが作ってくれた。神!
日傘はちゃんと開閉可能なのよ。装飾もガチで作ってくれて傘の柄にも銀細工が施されている。
そら高いよバースさん…ガチ銀じゃんよ。
「大変勉強になりました」
とは服飾師のルイさんの言葉。
レースは外注したそう。一級品の黒と白のこっまかいレースが各ポイントに縫い付けられていて、立体感がすごい。
あとフリルすごい。ドロワ見えないほどすごい。
あと、厚底ブーツもすごかったぜ、木底だけど、革張りだもん。
ルイさんを経由して靴職人さんから「このデザイン応用してもよいか?」とお手紙をもらった。
好きにすればいいさ。背の低い貴族にでも売りさばいてやれ。
という言葉を貴族的にとても丁寧にしたお手紙を出したら、マージンがもらえることになった。
わーい、お小遣いが増えるぞ!でもいいのかな、勝手に稼いで?
「ということなのですが、お家にお金を入れたほうがいいですか?」
「ミランダが自分で稼いだ分は好きにしなさい」
お父様に聞いたら、すきにせぇとのこと。
なるほど、もうこのころから経営を学ばせるのか、他に発明できそうなものないかな?ドールの衣装増やそうと思うとお小遣いいくらあっても足らなそう。
さて、写真があればラミちゃんを連れて、お庭でお散歩しながら撮影会ができるのだが、残念ながらそんなものはない。
仕方がないので、お庭に連れ出してデッサンをすることに。
お人形が可愛いように若干本当の人間に比べてデフォルメされているので、アニメ絵でかきやすい。
「ほんとお嬢様は絵がうまいですねぇ」
後ろからずっと見ているリサに褒めてもらえた。
「せっかくかわいい衣装を用意したから、最大限楽しまないとね!」
「お人形ってそういう楽しみ方もあるんですね。私が子供のころはままごとで赤ちゃん役にしたり、抱っこして寝たいからって、姉妹で喧嘩してボロボロになってましたよ」
「でも、こんな高価な人形じゃないでしょ?」
「まぁそうですね…私もそれ触るの怖いですもの」
「できれば、もう少しポーズをつけたいんだけど、バランスが悪くて倒れちゃうんだよなぁ…スタンドとか作れないかな」
「スタンドですか?」
「そう、こうやって何か棒で支えたりして、自立させるの」
そんなことをやっていると、庭師でとっても立派な上半身をお持ちのおっちゃん、ジルさんから声をかけられた。
「お嬢様、こういう感じのY字の木で支えたらどうだい?」
ジルさんの手にはちょうどさすまた状の木の枝をもらう。
「そうそうコレ!ジルさん、これ綺麗に磨いて服とかに引っ掛からない様にできる?」
「お安い御用ですよ。少しお待ちください」
そういうと、腰につけた剪定用の道具からナイフを取り出すと、木の枝を丁寧に削っていく。
すげぇーやすり掛けしたみたいに滑らかになっていく。どういう技それ?
「これでいかがです?」
「すごいツルツル!ありがとうございます」
「お安い御用で、今度お嬢様の絵みせてくださいよ」
「お礼に今度お庭の絵を描くね!」
よーし、これでいろんなポーズが描けるぞ~
スケッチブック1冊分楽しんでから、ジルさんのためにお庭の東屋があるところの風景をデッサンしてあげた。
喜んでくれた!
徐々に私の画力も上がればいいのだが、まだ雑なんだよな。
社交辞令かもしれないが、ありがたい限りだ。




