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ポプラの昔話

(ポプラ)

「それで……」

「悪戯兎には、勝てたけど」

「殺せなかったと」


 ポプラは少し呆れたような、

それでいて一安心したような表情をしている。


 やっぱり、必要以上に私は

誰かを殺したくは無いよ。


 そんな弱音を吐けば、またポプラに叱られると思ってたが、


(ポプラ)

「良いわ」

「貴女がそれを選んだなら」


 意外な答えが返って来た。


(ポプラ)

「昔ね」

「襲ってきたウルフを倒した後に」

「子供達が出て来て手心を加えて逃がした事があるんだ」


 ポプラは、物思いにふける。


(ポプラ)

「その帰り道」

「カロリナが」

「グリズリーに襲われててさ」

「もう間に合わない!っと思った時に」

「助けたウルフがグリズリーに飛び掛かって」

「グリズリー諸共崖から落ちた事があったのさ」


 そのウルフは、どうなったの?


(ポプラ)

「下が川だったから」

「グリズリーとは対岸方面に流れ着いてたよ」


 心なしか安心したようにポプラは、そのウルフの話をした。


(ポプラ)

「逆に!」

「ウチの冒険者には」

「倒した盗賊に情が湧いてしまって」

「逃がしちゃった奴も居たのさ」

「その数日後に」

「見逃した盗賊が町でそいつの母親の自宅に押し入り強盗に入って」

「強盗殺人を起こして」

「冒険者数人でその盗賊を私刑にしたこともあったよ」


 言葉が見付からず、

開いた口が塞がらない。


(ポプラ)

「まぁ要は」

「生かすも殺すも」

「後日論に過ぎないと言うことさ」


(ポプラ)

「それとレン!」

「不殺を求めるなら」

「倒す以上に強くならないと夢のまた夢だよ!」

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