短編は人気を得るためのガチャではない
もし愚痴の内容を不快に思われたら是非私を感想欄で殴ってくださいませ。批判を受け入れる覚悟は出来ています。
最近、短編のあるタグで検索するとあることに気づかないでしょうか。
ほとんどがオチが無いということに。
短編と言えば一話完結のストーリーを指し起承転結をしっかりと書いたものだったのですが、最近になり起承転結の『起』の部分つまりプロローグ部分しか無い小説が量産されています。
なろうの上位ランキングを占めるジャンルとはなにかと問われたら『ざまぁ』、『復讐』、『婚約破棄』など因果応報を軸としたストーリーが時期によっては占めると思います。このご時世流行るのも仕方ないのかなと思うのですが、その中でオチの無い小説を見せられるとストレスは計り知れないものだと思います。
例で言えば、私の好きな話に『懲役30日』というものがあります。
とある男が犯罪を犯し彼女には直ぐに帰ると言い残して刑を受けるのですが、下った判決が懲役30日、これは楽勝だと思い連れていかれたのは手術室のような場所。寝かされ意識が朦朧とする中、目に入った時計を最後に・・・
という内容ですが、なろうでオチ無し短編を書いた場合、「意識が朦朧とする中、俺は誓う。絶対に彼女の元に帰ってやる」で終わります。これだけならば続きが見たくなりますが、『ざまぁ』などのキーワードが付く悪役が報いを受ける内容なら話が変わります。
昔見たエッセイですが、ざまぁを見るなら短編もしくは短期連載の作品を見ろという内容がありました。長期連載中の作品はざまぁまで行くのに読者がヘイトを溜め続ける、途中で作者が連載を止める可能性があるからカタルシスを得たいなら短編もしくは短期連載の作品、完結済みの作品をオススメするというアドバイスでした。
このアドバイスが最近では役に立たなくなってしまいました。
では何故このようなことが起きているかというのを思いついた限りで語ると、ラノベを評価するVtuberが何回も書籍化を果たした作家が行っていた連載小説の一話を量産する一話ガチャというものを解説していました。なろう小説のテンプレ的なストーリーをキャラの名前や世界観を変えるだけの一話目を投稿し、人気の出たものを継続するという商売としては中々有効な手段であり、小説家としては最低の手法でした。
一話ガチャの弱点は検索した場合連載中の表示が出ます。読者はあらすじやキーワード、話を見てこれはおもしろそうだとブックマークし次話以降の更新を待つことになります。ですが作者の戦略や気まぐれにより更新されない可能性があります。
ではこれが短編だとどうなるかというと、大体の読者は一話完結という手軽さで短編を見に来ると思います。これが短編の強みだったのですがオチ無しの短編が量産された場合これが罠へと変貌します。
『完結された話を見に来たと思ったらプロローグで主人公が苦しむ所だけを見せられただけだった。読者に残ったのはモヤモヤだけでした。』
私はこれを一話ガチャよりも悪質な『短編詐欺』・『短編ガチャ』と呼んでいます。
まえがきやあとがきには人気があれば連載しますと書いている場合があります。
こんな手法を書籍化した作家がやらかしている事態も起きています。
愚痴として、7/1に更新された短編の一つの感想として口調が汚くなりましたが「短編ガチャをやめろ」・「起承転結のある短編を書け」、「一つでも完結してみろ」と書いたところ『二度と見にくんな』、『わざわざこっちに寄ってくるな。臭すぎてゲロ吐きそうだわ』『無料で読ませていただいてる分際でいきがるなよ。害虫。お前みたいなのを毒者っていうんだよ。消え失せろ』と返されました。
これを書籍化した作家から出たというのが信じられませんでした。
その一つ下には『序章(ざまぁが無い)なら、その旨をタグで明記すべきでは?』とのコメントも。
私としては挑発めいた感想を毒者だと自覚しながらも書いてしまったのですが無料で読ませていただいてる分際という返しに驚きました。
この作者は偶々更新された短編で知ったのですがこれを書かれたらファンなるのは無理ですね。
なろうの作者は読者を評価するだけの機械とでも考えているのでしょうか?
皆さんは最近の短編についてどう考えているのでしょうか?
短編未満を回避する方法は文字数とスクロールバーで最後まで下ろした後オチが有るかどうかですね。雰囲気でスッキリするかどうか判断して改めて見るという手間がありますが最後までじっくり見てモヤモヤするよりはマシだと思います。