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法王 ランバトルド・リュセウス・アファーナ

俺は両手を後ろに縛られ跪かされている。

両側を屈強な兵士に挟まれ鉄の棒で動けぬように押さえつけられている。

そんな俺から6メートルくらい離れた眼前にひな壇がありそこには偉そうなじーさんが座っている。

法王 ランバトルド・リュセウス・アファーナ、その人・・・らしい。


ルシアナと出会ったあの場所は男子禁制の聖女しか入ることの許されない場所だったため彼女が俺を伴ってあの部屋を出たときの女神官たちの驚きようはすごかった。すぐに神兵と呼ばれる聖女の近衛兵が30人ほど詰めかけ俺はもみくちゃにされながら捕らえられた。

顔も体も痣だらけであった。

ルシアナが静止してくれなければ死んでいたかもしれない。

あんなにボコボコにされたのは初めてだった。

彼女はすぐに兵士を立ち退かせるとボロボロだった俺を抱きしめてなにやら祈りの言葉をつぶやくと

みるみる俺の傷は消えていった。

初めてみる、奇跡の力というやつだった。

おれはその時やっとここは俺の知ってる世界ではないと確信した瞬間だった。


その後、彼女と兵士のえらいオッさんとの押し問答があり俺はもう一度捕らえられた。

彼女の口添えもありひどいことはされなかったが

手を拘束され兵士に囲まれてここへ連れてこられて頭を地面に押し付けられてじーさんの名前を聞かされたってところだ。


「・・・して、その男が『女神の使い』を自称する男か?試水の間に入り込んだ不埒者なだけではないのか?」


じーさんは相当不機嫌な感じで質問を投げかける。どうも俺の登場はじーさんには望まないものだったようだ。なんせ夜中だったみたいだしな。たたき起こされれば不機嫌にもなるよな。

俺を引っ立ててきたルシアナと押し問答していたオッサンはじーさんの前で片膝をつき


「いえっ。あの試水の間に侵入することは実質不可能でございます猊下。聖女殿は絶対不可侵の場所になってますれば。何人も侵入するはかないませぬ」


そうオッサンに言われてじーさんはそれ以上の追及はしなかった。


左側の扉が開き綺麗な服装に身を包んだ少女とその取り巻きの女官たちが室内へ入ってきた。


「その方は私が神託を得ようと瞑想しているところに現れました。伝承通りの『女神の使い』と同じ現れ方です。猊下」


そう大きな声でじーさんに話しかけながらルシアナは入ってきた。

エロかった薄着ではなく質素だがしっかりとした作りの服を着てその上に小さな肩掛けがかかっている。水に濡れていた薄紅色の髪は颯爽と歩くだけでさらさらと流れるほど乾いていた。左右が邪魔にならないように三つ編みされて後ろで束ねてある。

瞳の色の濃い群青色は先ほど正面から見据えた時もきれいな宝石だと思ったものだ。

・・・・どこかで同じ瞳を見た気がする。

ルシアナは俺に視線を送りながら横を通りすぎてじーさんのひな壇前の座布団のようなものが置かれてる場所にストンと座りじーさんと対峙する。


「この方の来訪こそ女神様の神託であると私は確信しております」


彼女は凛と姿勢を正しじーさんと向き合う。

じーさんはじっと彼女を見据える。

そして大きくため息をつくと


「・・・・わかった。聖女たるお前がそういうのだ。そういうことなのだろう」


じーさんは納得したと言ったように手を上げる。

すると俺を押さえ込んでた鉄棒は除けられ状態を起すことができた。


「しかし!!そのものが本当に『使い』なのかどうかを確認する必要はある」


じーさんが声を大にする。


「伝承通りの『女神の使い』ならば必ず複数の『スキル』を持つはずじゃ。それを示してもらおう!!」


じーさんがそう声高らかに発すると右の扉が開き神官のような恰好をした男が数名でてきた。

その中のちょっと豪華な神官が俺の前に綺麗な紙の乗った盆を置く。

そして壇上のじーさんとルシアナにお辞儀をすると俺に向き直り


「ではこの者の『スキル発現の儀』をこれより執り行います」


神官の男はそう声高らかに宣言した。

タイトルは基本「名詞」でまとめていこうと考えてます。

思いつかなかったら変わるかもですがw

やはり冒険の始まりは王の間から。・・・・捕まってますがww



じじぃ萌えでじーさんの表現が甘いんだよ!!って人はその熱い魂を

感想として送ってくれ!!

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