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魔獣討伐隊隊長 ドゥーラント・リンバリー

汗を拭きとり朝食を取ると少し睡魔に襲われてうっかり寝てしまう。

コンコン

・・・・・コンコン、


「ん・・・んぁ・・・」


ゆっくり意識が戻ってくる。

周りを確認して自分が寝ていたことに気がつく。

コンコン

今度はだいぶん強めにドアを叩かれた、


「あ、はい!」


大きく声を張る。

扉が開き男が入ってくる。みたことない男だった。神官の服装とは違い動きやすい服装で腰に帯剣している。


「カザミ・モリアツ殿ですな。魔獣討伐隊隊長ドゥーラント・リンバリー殿がお会いしたいとのことでお迎えに上がりました。ご同行願います」


男は一礼してそう告げる。


「了解しました。準備をしますのでしばしお待ちを」


俺はそう言って迎えの男を待たせて準備をする。

そして男に連れられて少し遠い建物に連れていかれる。建物に近づくにつれ屈強な男たちを目にするようになる。

建物は3階建てで何かの獣と剣、そしていたるところで見る教団のシンボルの描かれた旗が掲げてある。

建物に入り、一階の奥の大きな扉の部屋に通される。そこではひょろっとした30代くらいの男性が机に座ってなにやら書類に目をとおしていた。


「やぁ、わざわざすまないね。少し待ってもらってもいいかね」


男は顔を上げてニコリと笑ってソファで待つように促した。


「あ、はい。失礼します」


俺は促されるようにソファに座り男を見る。

隊長という割にあまり強そうには見えないやせ型のヒョロリとした体格、短髪で笑ったような糸目が印象的だ。そのせいで強そうには見えないが漫画みたいにすげースキルを隠してて最強とかありそうなイメージだ。

男は目を通し終えた書類に判を押し手元の書類の束を机で整えてから立ち上がる。おっと思ったより高身長だった。そのせいでさらにヒョロリとしたイメージだった。

ゆっくりとこちらに歩いてきながら自己紹介を始める。


「はじめまして。僕は魔獣討伐隊の隊長をやってるドゥーラント・リンバリーだ。隊長と行っても後方事務専門でね、物資調達から人事までの一切を引き受けている。実戦は申し訳ないが他の適任者にやってもらってる。彼らの面倒ごとを一手に引き受けるのが僕の役目だ」


にこやかに話しながら俺の目の前のソファに座った。

間一髪入れず隣の部屋からショートカットの女性がお茶を運んで入ってくる。

俺とドゥーラントの前にお茶を置きぺこりとお辞儀をして部屋を出ていった。秘書か?秘書持ちなのか?そんなことを考えてた俺にドゥーラントはお茶を勧めてから自分もお茶に口をつけてから話し出す。


「さて本題にはいろうか。朝にシュレンに会ったそうだね。彼女から聞いた通り君には我が魔獣討伐隊に入ってもらいたいのだ。その『スキル』活かすなら我が隊が最適だと思うんだよ。待遇も優遇するつもりだ。」


そうにこやかに勧誘してきた。穏やかな感じで好感がもてる。この人とならいい仕事ができそうだと思わせる雰囲気がある。だが一方で信用するには少し怖いイメージがあるのは気のせいか?。


「それがルシアナの助けになるなら是が非でもと思うところなんですが、実は俺、魔獣について詳しくなくて・・・」


そう言うとドゥーラントは少し考えるようなしぐさをして


「ふむ。魔獣についてなら僕に聞くより魔術部門にいるマーファ君に聞くのがいいだろう。会ったことがあると聞いているが?」


「あ、はい。昨日少し話す機会がありました」


おれはそう言って頷く。


「うん。ならここを出たら訪ねてみるといい。彼女には魔獣の研究を手伝ってもらってるんだ。なかなか研究熱心で僕なんかより詳しくおしえてくれるだろう」


そう勧められる。俺にはもう一つ懸念があった。


「あと、俺は戦闘をしたことがありません。ついでに言うなら身体もあまり動かしたことがなくてシュレンさんには笑われてしまったくらいです。そんな俺が魔獣とかいうのと戦えるのでしょうか?」


正直、不安だった。スキル『完璧防御』のおかげでたぶん死ぬことはないだろう。

だが、だからといって戦えるか?と問われれば答えはNOだ。世の中そんなに甘くはない。

実際シュレンやセナにはボコボコのボロボロにされた。ファイネンにすら何度も殴り倒される始末だ。

そんな自分が「死なないから」という理由で戦いに出れるものなのだろうか?

俺の不安を感じたのかドゥーラントは俺を正面から見て


「正直に言うならただの足手まといだろう。だがそれを補って余る『スキル』だと我々は思っている。気を悪くしないでくれ。最悪、我々は君を魔獣の餌にしてる間に魔獣を倒すことができればそれでいいと思っている。それでも君が傷つくことすらないと、それくらいのタフさがあるとシュレンとセナは君から感じたようだ。だから勧誘に踏み切った。それに戦闘は慣れだよ。死ななければいずれ慣れる」


そう言ってお茶を飲みほしテーブルにカップを置く。

そういわれるとそんなもんかもしれないなと思った。自分にもできることがあるのならやるしかない。そう思った。

・・・・でも餌ってひどくない?

納得のいった顔をしてたのだろう。ドゥーラントは頷くと


「では入隊の了承は得た、ということでいいかな?一応装備一式を準備したいからこのまま資材装備部へ寄ってくれ。隊服などを合わせてくれるだろう。案内は、そうだな・・・」


と案内を誰かに頼もうとドゥーラントが立ち上がった時、部屋の扉を勢いよく開いてズカズカと小柄な金髪の少女が入ってくる。


「ドゥーラント!!暇だからちょっとキュネンの方へ行ってもいい?退屈で死にそうなの」


そう言いながら容赦なく突撃しておいて部屋に来客がいるのをみて、しまったという顔をした少女はセナだった。

来客が俺だったのを認識してから少し安堵の顔をした後


「なんだ、あんただったの。失礼、取り込み中だったかしら?」


そう悪びれた風もなく彼女は両手を腰に当て胸を張る。そんなセナを一応ドゥーラントは嗜めて


「おいおい。一応お客様だぞ。それに君は今日は待機組だろう。シュレンが今隊を開けてるんだから

緊急時のためにおとなしく本部に居てくれないか」


ドゥーラントはそういうと困ったやつだと言った顔をする。


「知ってるけどすることがないんだもの。教練場はあいつらがいるから使いたくないしやることがないのよ。ちょっとだけ行ってきてもいいでしょ?」


セナは不貞腐れたように扉にもたれる。

ドゥーラントは困った子供をあやすように


「ダメだよ。有事の際に君がいないと困るからね。そうだ、彼を装備資材部へ連れて行ってくれ。知った顔みたいだしお願いできないかな?いま人手がないんだ」


そう優しくお願いする。そうすると俺を見て嫌そうな顔はしたものの頼まれるのに弱いようだ。しぶしぶといった顔をしたもののまんざらでもない感じで


「・・・・・仕方ないわね。暇つぶしになりそうだし手伝ってあげるわよ」


プイっと横を向きながら照れながら了承する。


「ということだ。彼女についていって装備品を合わせておいてくれ。今日はそれで終わりだ」


ドゥーラントは俺の方を見て意味深にウィンクをして笑っていた。

・・・・・なんだろう・・・・話が進まない。

サクサク話を進めるって難しくねーっすか?w

あっという間に2000字はいってしまうなー。

かといってこれ以上ながいとむつこくて読む気しないっすよねー。


とりあえずがんばってんなーと感じた方は高評価、ブックマーク、話なげーよ。という感想をおねがいします。

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