第4の土地 天国のお話
不定期過ぎた
まぁ集会も授業も無事では無いが終わり、そりゃ三人も美少女連れてたら刺さるような冷たい視線が降るのは当然だ。
俺は相棒の殺気放出技術?を初めて羨ましいと、思った
「尚輝。今日は私の奢りでカフェで少し話をしようと思うのだが。」
「いいよ。けど灘崎のお財布事情は大丈夫?」
俺の中では元男友達だから別に抵抗は無い……何より俺の財布がピンチだ
「大丈夫だ。臨時収入もあったんでな。」
胸を張ってそう言う灘崎はスタイル抜群である
男の時は細身っていうだけだったのに、女になると出るとこでんだな〜とか感心してしまう
「ヤらしい目でジロジロ見ないでくれ、興奮するじゃないか……」
あ〜。変態がとんでもない方向に向かって突っ走ってるが大丈夫か?
「紅葉。変な事言うんじゃないの!」
スパーンと芸術的な音でスリッパでツッコミを入れたのは、小柄で黒髪を短く切りそろえたボーイッシュな女の子だった
「竹生か?」
ツッコミと言えば一人しか頭に浮かばなかったので、冒険だが口に出してみる
「そうよ。まさか、私の影があんまり薄いから忘れたのかしら……」
別段薄かないがなぁ
「大丈夫だって!秋香ちゃんは唯一のツッコミだよ?」
肩を持って葉月芽が慰めている
「ありがとう。葉月芽……」
「ツッコミ以外にアイデンティティ無いけどね〜。」
男の時もそれ以外に無かったよな〜
葉月芽は女になっても、S属性は残ってんだな
「酷いわね……相変わらず」
「頑張れ。竹生。」
とりあえず応援する俺
「ありがとう、尚輝……私めげずに他の特徴作るわ。」
手を握ってうるうるした上目遣いをしてくる
ヤバい……これだけで十分特徴だし、可愛い。
俺の中では元男だけど、正直ヤバい
「えい。」
「グホッ!」
ヤバい!手刀によって意識が飛ぶ……
「尚輝………大丈夫?」
誰かに気絶する寸前に受け止められ、よく分からない気付けを施された
「あ、ありがとう。」
金髪の天使が助けてくれた……
じゃなくて、平菜が助けてくれた旧名京平君
金髪のお陰で外見上の特徴に男の時と一致するものがない
一つあった、胸囲も合わせて灘崎以上に痩せ形です
「……お礼はいい……それより……怪我してない?」
「ああ。大丈夫…」
元男とは言えこのハーレム状態はheavenだ。
最高。生きててよかった。
「それより葉月芽!テメェなにすんだよ!」
「趣味だけど。何か?」
ゴーイングマイウェイな葉月芽さん。相変わらずっすね…
「アンタ相変わらず自由よね〜」
突っ込み担当竹生出動。
「まぁね」
誇らしそうに胸を張る葉月芽。
「誉めてないから!」
「えー」
「尚輝。コイツらに付き合っていたら何時間かかるか分からないぞ。早く行こう」
灘崎に手を握られ引きずられる
「………紅葉…ずるい」
もう片方の手を桜野に握られる。
果てしなく恥ずかしいんですけど。
「尚輝は私の物だ!」
腕もげる!もげるから!
「……みんなの」
ていうより俺物?物?
「だぁかぁらぁ!あんた自由すぎるのよ!」
「ハッハッハ!ほめ言葉にしか聞こえんよ?ワトソン君!」
「誰がワトソン君よ!あんたはホームズか!」
「優だよ?」
「ツッコミきれんわ!」
後ろで漫才進行中