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始まりの日
俺の名前は進藤達也。この能力主義の世界で戦闘に役立たない弱火を扱う能力を持っている。
父と母はSランクの能力者で、父は不死鳥の火を扱えて、母は一流のヒーラーとして世間にも名前が知られてるほどに有名だ。
そんな遺伝子を少しずつ引き継いだのだが、中学では両親と比較され、弱い俺に幻滅されたのか、皆に馴染めずに卒業した。
「達也ー、起きなさーい!!今日から高校生活なんだから早く準備しなさい!」
母さんの声で目が起きた俺は学校に行きたくないと思いながら準備をはじめた。
「行って来まーす」と言ったら母さんが「母さんが学院長に無理言って入学させたんだから、問題起こしちゃダメよ!頑張ってね。行ってらっしゃい、」と言って来た。「分かってるよ!行ってくる」