ゾンビアーミー
ゴトゴト馬車に揺られてのんびり田舎道を進んでいた。
ゾンビ馬は移動は早くないがその分休憩なしでも
進むので前のイナカ町からかなり離れたところまで来ていた。
俺『ふー。何だか甘いものが食べたいなぁ』
ソマヤ『甘いものですかぁ。私も食べたいです。』
妖精のソマヤとは何でもない会話ばかりしていたが、退屈はしなかった。二人でふざけあったり、
夜は抱き合ったり・・・
この充実ぶりは何だろう。色々なところを旅してかわいい恋人(妖精だが)とやりまくる。
これ以上の幸せがあるかなあ。
ゾンビ馬『ヒヒーーーーン』
俺『どうした?』
妖精ソマヤ『前に人がいるみたいです。でも様子がおかしいですねえ。』
俺『子供?なんでこんなところに一人で?』
子供A『おーーーーい。止まってくれー。』
俺『なんだ、何があったんだ。』
俺が確認しようと身をのりだしたその直後、
ブシュゥゥゥウゥゥゥ。
子供の首が切断されて血液があたり一面に飛び散った。
俺『うわーーーーーー』
妖精ソマヤ『心配しないで。わたしがやりまし
た。こいつ、いや、こいつらは強盗です。』
俺『え?まじか?他にもいるのか?それにしても血って噴水みたいに吹き出すんだな。』
妖精ソマヤ『この前のイナカ町では丁寧に切断したから。』
どうやらこの子供達(合計5人)は全員山賊らしい。
全員の遺体を確認すると女の子も含め、みながナイフ、スリングショット、サーベルを持っていた。
俺『他に気配は?』
妖精ソマヤ『ありません。』
子供の山賊か・・・まあこんな異世界じゃそういうものも珍しくないだろう。
なんだか腹が立ってきた。こんなクソがきが生意気にも俺の命を奪おうとしていたなんて。
生首に蹴りをいれてやった。
妖精ソマヤ『そうだわ。こいつらを奴隷にしましょう。お買いものとか掃除をさせるの。』
俺『そうだな。それがいいや。』
こうして1度首を切断された子供山賊は見事に俺の命令をきく生ける屍になった。
ゾンビアーミーの完成だ。
俺『おい!子供ゾンビ!!このあたりから川を見つけてこい!!』
子供ゾンビ『あうあうーーーー。』