やっぱりモテナイ!!
王様『えーっと。君が新しい勇者かー。へー。』
俺『・・・・』
王様『じゃあさー、君。これからさあ。お金とか装備とかあげるから。王国の北区のイナカ町にいってくれない?』
手下『クスクス。あいついきなりイナカ町に派遣されるってよ。』
俺『あのうそこってどんなところですか?』
王様『詳しいことは係りの人に聞いて。じゃあ、がんばって。』
俺『不安すぎるだろ。異世界転生ってもっとこうみんなに祝福されるようなものじゃないのか?』
係りの女の子『こちらへいらしてください。』
俺『うわー、すごい美人だな。』
思わず鼻の下が伸びた。
係りの女の子『あっ。ちなみに私前回の異世界転生によって召喚された勇者様の5番目の妻で普段は豪邸に暮らしているので、あなたとフラグがたつことは一切ありませんので。』
俺『まだ俺なにも言ってないじゃん‼しかもさっきから気になってたけど他にもいるのかよ!』
係りの女の子『はい、いらっしゃいますよ。
あなたで5000人めですかね』
俺『そんなキリのいい数字で召喚されたのにあんなおざなりな扱いだったのかよ!』
係りの女の子『そうですねえ。ノロケになってしまうんですが私の旦那が優秀すぎて魔王とか裏ボスとか全部倒しちゃったので、実は特に勇者を召喚する必要がなくなったんですけど、王様が勇者を警備員にしたら遺族にお金払わなくていいんじゃね?イセカイからきてるし。ということで平和になった後も勇者を召喚しつづけてるんです。』
俺『なにー !!工場のアルバイトから抜け出して冒険できると思ったら今度は勇者という名前の警備員かよ!!』
こうして俺はイナカ町という辺境の村に飛ばされたのであった。
そこに、モンスターより恐ろしいものが待ち構えていると知らずに。