天使がはばたくとき
ゆみのおかげで元気になったし がんばっていこうそう
おもったが・・・・・
きがついたときには
うごいてる
からだが勝手にうごいてる
「まさか、ゆみ」
「呼んだ?」
「あんたがなぜそこにあれは夢だったはず」
「夢って」
「あんとき夢じゃなかったの」
「そうだよ」
「ここからの展開はどう見てもわたしががんばる展開でしょ」
「今日はわたしががんばるよ」
どうも体をかえしてくれなく不安気に様子を見てるしかない
しかし奇妙な体験だ
「おもった、あんた、顔ちがうのにどう行動するつもり?」
まぁなぜか、よくご存じの忙しいママは真剣に
わたしをみてないおかげでスルーでいたけど
「大丈夫わたしの顔=ゆみ本人で結びつくように魔法かかってるから」
・・・つごうのいい魔法だ
「わたしの都合のよくなる魔法は?」
「なにそれ?これしか使えないよ」
とぼけた口調で答える
「これしかないの」
ちょっと少女コミックのような魔法を期待したわたしがバカだった
しかし校門にくるころの彼女の力を思い知る
ひとごとでいうとゆみは目立つ
ものすごい視線・・・とくに男子
階段の鏡にうつるゆみは
CMのようなかがやく髪
みてるとバラをイメージさせる唇
そしてダイヤモンドのような魅力をもつ瞳
忘れられない時を感じる美しさだった
あいからわず・・ため息が出る
だってこんなやつ学校にきたら
ぜったいなにかがおこる
不安がのこるまま ゆみは教室に入る
「どうしたの?」
まっさきに声をかけたのは親友のあさみだった
「どうしたってなにかあったけ?」
あいからわずとぼけた緩い口調である
それにしてもしゃべり方や声質も違うのにきっと強引な魔法に違いない
「うまくいえないけどみゆだよね」
さすがするどい親友
「みゆだけど」
「・・・・かわいくなったね」
あさみが絶対に言わない言葉、かわいいと口にした
そのあとは、たいへんだったのは女子たちに
「どうしたら急に美人になった」と質問づめ
男子なんてゆみと話そうとけんかする始末
今日はじめて会話した奴もたくさんいた
そんな会話をうまくゆみはうまく会話していた
しかし独り除いて そう武井だ
「武井 すまない俺も
「みゆかわいいよさんざん馬鹿にして、すまなかった」
武井の友もこび売って、わたしの情報をかき集めていた
が・・・しかし以外な返答を
「今日のみゆ興味もてないよ」
わたし本人でもいえるなんで・・・わたしのほうを選ぶ?
「おもった本題は?」
うかれてるゆみに問いかける
「瀬戸君でしょ じゃあいきますか」
眠くなる午前の授業をゆみは慣れてないシャーペンを振り回しながら、
真剣にやってなかった
まぁとりあえず、おそろしくきたない文字だが、きっと一生懸命書いたに違いない
文字もどきな、らくがきをみつめながらそう聞いた
なんで、こんな日に限って、回答を求める教師が、多いのか、まったく
いちいち、わたしが、ゆみに答え、教えてる間「え~~と」とへんな間あくし
それに今日はやはりだが、みんなの視線が痛いのである
ようやく拷問に近い授業終わり昼になったのだが、能天気に教科書をとんとんとたたき
しまって、いると
きづけば、アホ面にやけたバカ男子どもだ
「一緒に飯たべないか」
「ずるいぞ俺もだ」
「いや俺だろ」
おいおいアイドルのサイン会、じゃあるまいし、むさくるしく、きもい、モテない男子どもが、ランチ誘いに集まってきた
やばい、クラスの半分以上集まってるじゃん
って、まったくしゃべった、事ない女子も
「そんな、暑苦しい、男子なんて、一緒にランチ嫌だよね」
いちども顔むけたことない女子もニヤニヤ顔で誘ってくる
今日に限ってはたまたま弁当な日のため、われこそはという、ゆみと仲良くなりたい男女どもファンが集まってくる
こうなると、おそらく瀬戸君にたどりつけない、じゃない、そう、わたし思いつつも
急にそんなの関係なしに席に立ちあがる
みんなきょとんとした顔で、一瞬とまるが
また、ギャラリーどもは騒ぎだす
ゆみはまるでギャラリーを石造をうごかすかのように、手をおしだした
「そんな、ガン無視かよ」
「ちょい・・まてよ」
「友達なってよ」
あまりにも無神経なゆみのおかげでなんとか、抜け出せる、ゆみ
ギャラリどもは、それを怒るどころか、おちこんでいた
「おまえらはおっかけファンかよ」とツッコミいれたくなるとこだが、
そんな同級生に振り替えず視線が異様にささる廊下を能天気に花摘みにきた、
赤ずきんかのように能天気に歩いて、いた