天使降臨5
へやまで一直線に行きうつむいた
くやしい・・・
たしかにあの3人はわたしよりかわいい
とくにあの女、須原はうちの学校でも有名で芸能界のアイドルの卵だっため
誰もがいいかえす言葉がみつけられない
わたしなんで、こんな平凡な顔で産まれたんだろう
このとき一番そうおもった。
手が手鏡を強く握り
おもいっきり
たたきつけようと手をあげた
「待って」
そのとき謎の声が聞こえた・・・・・
あたまにきこえるこえだった
テレパシというやつなのか
それともただの自分に自身なのか
「もう一度鏡を見て」
半信半疑に妙にやさしい声にしたがった
こんな顔なんて、そう思い、みゆは鏡を睨みつけた
わたしは目を疑った鏡の正面には
いつもの見飽きた顔など映ってなかった
そこに見えるのはまだ遠い存在の
ダイヤモンドのような魅力を持つように
私自身氷ついたまま鏡を見てしまう
・・・・・おかしい
すると私の顔でない顔が微笑んだ
「わたしがちからになってあげる」
そう頭なかに声がきこえる
ただわたしは半信半疑で鏡に映った
天使 を見つめたままだった
「あんた、なにもの」
おそるおそる名前を聞いてみる
「わたしは肉体もってないなにかな?」
「おばけ、じゃ・・・あんまり、だから天使なんてどう?」
会話してみると ばかばかしいほど気がぬける会話だった
たしかに彼女は天使だった
それしか表現できない人間じゃないかわいい顔立
するとかってに体が動く
まるで自分が夢のなかにいるように夢?
そうか夢なんだ?
そうおもった
「この悪霊 何が目的?」
わたしは存在が見えないなにかに、問いかける 非常に怖いけど
妙な魅力ある子だった
「それが記憶がなくて」
とぼけた感じアホくさく疑ったわたしがみじめになる
「ここまでくれば あんた恋のキューピットか、なにかでしょ 協力しなさい」
強引な解釈で話しを進める
「わかった」
妙に聞き分けだけはいい子だ
「あんた名前は」
「思い出せない あなたの名前は?」
「美由紀 みゆでいいよ」
ちなみに美由紀という名で母親にすら呼ばれたことがない
「じゃあ 逆に呼んでゆみ」
そういうとゆみはほほ笑んだ
「とりあえずどうする」
「このさい みゆ メイク覚えてみれば」
「なんで?」
「かわいくなりたいんじゃないの」
「この歳でメイクやってるのギャルだけだよ
それに、けばいのいやだし」
「だいじょうぶだって」
しかたなく母親の化粧道具をもちだす
「とりあけずファンデーションつけるよ」
「ちょっとまった、なんとかクリームとかつけるんじゃない」
「今日はためしだからいいよすぐおとせるしね かるくね」
「こう? おもった いみなくない?」
「アイシャドウもうすくね」
「肌色の濃い色なんて無駄のような」
「最後に薬用リップね」
「ここは口紅じゃ?」
「薬用リップはくちびるをいいぐわいに色を調節してくれるの」
はっきりゆうともともときれいな肌の
ゆみの顔じゃわかりにくかった
「かわんないよ」
「じゃあ鏡もどすね ほほんでみて」
そういうと確実に自分の顔に元に戻る
そこで見た顔はなにげなく、かわいくなった自分だった
これなら須原以外ならかてるかもしれない
・・・よく考えたらあいつらも化粧してるかも
「ありがとう」
なんだかんだでゆみのおかげで楽になったから感謝でひとごとで言った
「これだけはわすれないで女は根気でいくらでもかわいくなれる」
なんだかんだでとても安心した
ありがとう夢の中の天使さん