ヒーロ
ゆみは急に変われないのでは、という危機感をさらに増す
ふたたびおきあがり迫りくる武井をみてて
おちつけるか
どうしようおいつめられた
だれかたすけて・・・
両腕をつかまれた、こんどは力が入らない
「くそ~」
わたしは一瞬、瀬戸君の顔が、よぎった
一瞬、目をつぶり暗闇の中で
たすけて
たすけて
心からそう思った
瀬戸は濡れたブレザーを放りなげ
汗でびっしり濡れたYシャツ姿になった
たぶんここだ、確かになんか声がする、
確か鍵ないとか言ったはずだ、そうなると瀬戸は迷わず
思いっきり蹴りを入れた
ガン ガン
ガン バッ
ド派手な大きな音がして戸が倒れた
バッ~~~~ンー
そこには
「瀬戸君」
そしてきずいたときのには
「うわ」
武井が吹っ飛んだ
さすが戸をけり倒す瀬戸君の付き飛ばしには武井は酔ってるのも含め
かなりひるんだ様子だった
安心して顔を見上げると瀬戸君の顔だった
「大丈夫か」
安心して、わたしは瀬戸君の胸に飛び込み泣きそうになった
瀬戸君もかなり真剣に探していたんだろう
汗だくのYシャツ姿に髪も雫が落ちていた
「こわかった」
初めて瀬戸君の胸が、かなり汗で湿っていたけど、そこまでしてわたしを必死になったのが驚きであり、感動していた
顔をうごめて大泣きしたかったのが、
さすがに彼氏ではないため、せっかく良心で助けれくれたので
その感情はこらえた
ただわたしはあこがれの彼の温かな胸に数秒でいいから
先ほどの嫌なことを癒やしたかったのである




