84話 監獄
その日の夜(土曜日)、
ゆ「いちいちそんなことを言う為にきたのか?」
み「違うけどそうかもね」
こいつ……やっぱり腹が立つ。
ゆ「じゃあなんだよ?」
もう夜だ。急用なのか?
み「本当は私1人で十分なんだけど、本当はね。でもまあ、私ってば用意周到だからヘマは無くしたい訳なのよ」
ゆ「じゃあ1人でいいだろ」
み「残念ながらそうはいかないのよね。だから嫌だけどゆうに頼もうかと思って……」
美鈴の頼み事とか怪しすぎるんだが……
ゆ「……一応聞いてやる。頼みってなんだ?」
み「い、今から、その、私と………付き合って///」
ゆ「ムリ」
み「……チッ…………少しくらいテレると思ったのに……」
ゆ「聞こえてるぞ」
こんなにドキドキもしない誘いもはじめてだ。元から美鈴には何とも思ってもいないが。
み「はぁ、ゆうにならこんなにサラッと言えるのにどうしてうららちゃんにはサラッと言えないのかしら……?」
ゆ「何するつもりだコラッ」
み「まあいいわ。でもついてきて欲しいところがあるのは本当よ」
サラッと話変えるなよ。ついてきて欲しいところってなんだ?
み「時間、いいわよね?」
ゆ「何をするのかをまず言え」
み「分かったわ」
すると美鈴は俺の後ろになんとゲートを開きだした。そしてそのまま俺は美鈴に蹴られゲートの中へと入って行かされた。
◆◆◆◆◆
空が薄赤色をしている。この嫌な感じはあれだろ。
ゆ「お前コラいい加減にしろよ……」
み「何を怒っているの?魔界には来たことあるでしょう?」
ゆ「そういう意味じゃねぇよ!」
また『魔界』にやって来てしまった。というか、
ゆ「つーかなんで簡単にゲート作ってんだよ?」
俺はかなり苦労したんだが……
み「あぁ、それは前の魔力玉と同じで注射器以降、私の魔力が高くなったからゲートを作ることくらい造作もないわ」
人の手を借りたとは言え魔力が強くなったのはどうかと思うが、こうも簡単にゲートを作られたのはなんか悔しかった。
ゆ「……はぁ、で、何しに来たんだ?」
み「やっぱり、現地にくるとなんでも言うこと聞いてくれるわね♪」
ゆ「っっっ……」怒
み「わ、分かったわよ………実は少し天使の力を借りたいと思っただけのことよ」
なんでまたそんな……それもここは『魔界』だ。天使の力なんて使えばすぐにバレるぞ。
み「ここ魔界にはとても大きな監獄が存在するのよ」
監獄か、それは『天界』にもある。
み「そこは捕まって捕虜になってる天使や同じ悪魔でも裏切るような悪魔の奴らが居るのよ」
ゆ「そこに何の用だ?」
み「人の話は最後まで聞きなさいよ……でね、実はそこに私の両親が捕まって居るの」
ゆ「両親?おかしくね?天使は神様から作られるのに悪魔も同じじゃないのか?」
み「それはもう古い発想よ。天使はしらないけど悪魔は今では普通に人間と同じで男女の仲から生まれるようになってるのよ」
い、いつの間に……知らなかった……俺は神様から作られたと聞いた。今の天使の事情を調べ直す必要があるなこれは。まさかの事実を今さら知ったが美鈴は続ける。
み「監獄は普通に入れるのだけど一部だけ入れない箇所があるのよ。しかもそこは悪魔では開けられない仕様になっててね。対の力である天使なら開けられると言われているわ」
ゆ「それを俺がやってお前の両親を助けろと……逆に監獄に入れるときはどうしたんだ?」
み「それは別にどうでもいいじゃない。まあ言えば猟師や漁師が使う道具と同じで入れるのは簡単だけど入ると出れないようになってる。それも中では魔力を使えない特殊な空間らしいからゲートを使って逃げたり、他からゲートを作ってもらったりも出来ない。つまり一方通行ってこと」
確かに天使や悪魔を捕まえるとなるとゲートを作られたら簡単に逃げられてしまうからな。
ゆ「なるほどな。で、そんなことしてもいいのか?」
み「いいに決まってるわ。むしろ助けないと危ないかも……」
そうか!美鈴はすでに悪魔を裏切り敵になったんだ。だから両親もその関係上危ないと。
ゆ「じゃあ一方通行なのにどうやって助けるんだ?」
み「フッ、そこでこの魔力無効瓶を使うのよ!」
ゆ「魔力無効瓶?」
み「えぇ、魔力が使えないのは魔力を無効にする魔法のせい。だからその源である魔法の魔力を無効すれば大丈夫なはずよ!」
大丈夫なはずって……
み「……これくらいしないと、お父様には認めてもらえないわ」
ゆ「なんだよ、その人間みたいな貴族の思想は?」
み「な、なんでも無いわ!聞かなかったことにしなさい」
そう言われると気になる。
み「と、とにかく行くわよ!」
そうして美鈴に言われるがままにあとを追った。
◆◆◆◆◆
ゆ「へぇ、ここが魔界の監獄かぁ」
み「シッ!軽率な行動はやめて」
監獄と言われる所にまでやって来た。それは『人間界』の町にある図書館よりも4倍近く大きくいかにも大監獄って感じだ。
途中、魔物に襲われそうになったが魔力をつかうなと美鈴に言われ美鈴だけが対処していっていた。美鈴が思ったより強くなっていてイラッとしたが俺も強くなっているはずだ……
ゆ「どう行くんだ?」
監獄だからな、侵入も脱獄も許さないほど厳守なんだろう。
み「ここで気配消滅瓶を使うのよ」
ゆ「……後で支障はでないのか?」
み「………」
ゆ「何か言えよ!」
怪しすぎるビンを受けとる。
み「大丈夫、私に失敗は無いわ………っっ!」ゴクッ
自己暗示かよ……マジか……美鈴は言い聞かせてソレを飲んだ。すると言葉通り美鈴の姿や気配が完全に消えた。
ゆ「っっ………」
み「どう?見えない?」
すると肩をつつかれたし声も聞こえるのでやっぱりそこに居るということは分かった。
ゆ「あぁ、見えないな」ゴクッ
それを見て飲む決心がつき続けて飲んだ。今考えると悪魔の言うことを聞いている、天使失格じゃないか……
み「……っ…すごい……ゆう、そこに居るのよね?」
ゆ「……」
み「あれ?ゆう?」
ゆ「……」
み「ちょ、ちょっと、返事ぐらいしなさいよ……」
美鈴は手を前に出すがそこには何も無い。俺は少し離れている。
ゆ「……」
み「………ね、ねぇ、お願い……お願いだから…」
ゆ「……」
み「ま、まさか本当に存在が消えたとか言う訳じゃないわよね?」
ゆ「……」
み「も、もしかして……本当に存在が無くなってしまったの?もしそうなら……私、私はうららちゃんに何て言えば……」
いいザマだ。普段からの行いだな。そうやって自らの行いを悔い改めろ。
み「……あ!それなら私がうららちゃんの彼氏になれば……」
ゆ「んなわけねぇだろぉ!!」
み「見つけた♪」
ゆ「っっあ?!」
しまった……
み「やっぱりうららちゃんに弱いわねぇ」
ゆ「っっ……」
顔は見えないがいつもの嘲笑う顔をされているような感じがした。
キャラが長く喋らないと成立しない小説ってどうなの?、、、まあ自分の語彙力というか表現力の問題だからまだまだ勉強不足なのは分かるけどこれが自分のスタンスだから許して。次回は監獄中で助け出そうとするが・・・(@^^)/~~~では




