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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
転生した元人間現天使編
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8話 え?一発触発?

最近本当に忙しいよ。驚く意味で。


う「み、美鈴ちゃん?!なんで学校に?ま、まさかやるべき事って」


み「そうよ~、学校に入る手続き♪頑張って2時間で済ませたのよ♪」


編入学が2時間で終わるなんて聞いたことがないよ!!


り「なになに?誰なのこの子?」


こ「うららちゃんのお知り合い?」


う「あ、えぇと、そ、そんな感じかな?」


み「何言ってんのよ!私たちは友達、ううん、親友じゃない!」


う「えぇ?!いつの間に!」


こ「仲良しなのね。どうして私たちに紹介してくれなかったの?」


小春ちゃんがなんか威圧感を出している。ちょっと怖い。


み「知らなくて当然だよね~。だって昨日会ったばかりだもの♪」


う、り、こ「えええええぇぇぇぇぇ?!」


私まで驚いてしまった。いやまあ、昨日会ったばかりなのは本当なんだけど、


り「ちょっとうらら!どういうとこよ!」机をバンッ!


こ「説明お願いしてもいいかしら?」ジジジジッ


う「っっう!っっっうううんと…」汗


2人とも目が怖いよ。美鈴ちゃんがややこしくなること言うから、


う「ってぇ!美鈴ちゃんは何してるのよ!」


み「え?うららちゃんの私物チェックよ」


う「やめてよぉぉ!」


美鈴ちゃんはいつの間にか勝手に私の鞄を物色していた。


り「ちょっとうらら!無視するな!」


こ「うららちゃん、ちゃんと話してくれればなにもしないわよ」


ううぅぅぅ。誰か助けて…


◆◆◆◆◆


昼休みの時間になると、


み「うららちゃん!来たわよ!」バンッ!


う「うえぇえ?!また来た」


美鈴ちゃんは教室のドアを勢いよく開けて入ってくる。


り「ちょ!あんた2組でしょ、なんでわざわざ3組までくるのよ!」


み「わたくしがわざわざきてあげてるのよ」


り「だったらわざわざ来なくてもいいじゃん!」


すると美鈴ちゃんは私に抱きついてきて、


み「だってぇ、うららちゃんが『来てちょ~だい♪お願い♪』って言うからに決まってるじゃな~い♪」


う「ぇぇ?!わ、私そんな事言って…」


り「うらら!!」


う「ひぃっ!」


なんで私のせい?!すると、


ゆ「おい、ちょっとお前こっち来い」


み「なによ。男なんて興味無いわよ」


ゆ「いいから来い!」


み「あ~れ~~」


倉島くんが美鈴ちゃんを連れて行ってしまった。た、助かった~。あとで倉島にお礼をし…まって、待って待って!


う「ごめん、私ちょっと見てくる」


り「あ、ちょ!うらら!」


こ「いやねぇ、これがネトラレかしら?」


り「…」


凛花ちゃんと小春ちゃんはその場で固まっていた。


私は嫌な予感がした。倉島くんは天使だし、美鈴ちゃんは悪魔だから、やっぱり一発触発してしまう!


私は追いかけ屋上に行った。ちなみにこの学校の屋上は開いている。そして嫌な予感は的中した。


ゆ「お前、悪魔だろ。なんでこんなところに居る?」


み「そう言うあなたこそ天使でしょう?どうして学校なんかに居るのかしら?」


ゆ「今は俺が質問してんだよ!答えろ!」


倉島くんは強気に言っているが美鈴ちゃんは悠々としている。


ゆ「始祖光シュピラーが狙いだろ!無駄だから止めとけ」


み「あら、自分から始祖光シュピラーと言うのね?敵に情報を言っているようなものよ」


ゆ「う、うるせぇ!ぶっ倒すぞ!」


倉島くんは学校の屋上だというのに光の剣を作り美鈴ちゃんに向ける。


う「や、やめて!」


ゆ「天野?!」


私は屋上のドアを開け止めさせる。


み「ウフフッ。どうやらうららちゃんはわたくしの見方のようですわ」


ゆ「どういうとこだ、天野!」


う「だ、だから聞いて!」


私は美鈴ちゃんとの事を話した。


う「だからね、美鈴ちゃんは大丈夫なんだよ」


ゆ「…はっ!悪魔の言うことなんか信用出来るかよ」


当然その反応をする。私だってまだ完全に信用しているわけじゃない。


み「いや~ねぇ、わたくし信用されなさすぎね」


ゆ「当然だ、だから消えろ」


み「ム~リ♪わたくしは悪魔でありながらもう悪魔じゃないもの。戻りたくもないわ」


以前美鈴ちゃんは悪魔たちのやり方が気に入らないと言っていた。私はまだ悪魔の本質を知らないから意味も具合も分からない。悪魔は何をしているのか、天使でさえ何をしているのか知らないのに悪魔のことも知っているはずもない。


ゆ「はん!そうやって騙してきたんだろ、この性悪女め!」


どうしよう、止められない。分かって欲しいだけなのに上手くいかない。これが世の常で現実。


う「だから、争いは起こってしまうの?」


ゆ「天野?!」


み「うららちゃん!」


う「え?」


私は涙が出ていた。悲しくなったから。そう、分かって欲しいだけなのに自分の主張を優先してお互いが譲らずに争いが起こる。私はそれをずっと受けてきた。ハーフだから、みんなの髪の色、目の色が違うからといって。


今回も相手が悪魔だから、天使だからといって、これだと同じで何も変わらない。私はそれで悲しくなったんだと思う。


み「ご、ごめんね。泣かせるつもりはなかったのよ。ただこの男をどうからかおうかと考えていただけで」


ゆ「おい!…あぁ、その、悪かったな」


どうやら一時的に収まったようだった。


ゆ「言っとくが俺はお前を認めてないからな!」


み「好きにすればいいわ。わたくしはうららちゃんと勝手に仲良くさせてもらうから」


う「…」


私たちは教室に戻る。


こ「あれ?うららちゃんどうしたの?目が」


う「あ、ううん、なんでもないよ。大丈夫」


り「倉島に泣かされたの?いや、あの女か!」


う「ち、違うよ。目にゴミが入って擦っただけだから」


凛花ちゃんの言うことはまあ当たりだったけど私は適当に流した。

戦闘が起きるかと思えば起きない、これが日常!ふゆふゆです。戦闘が起こる日常も嫌ですけどね。まあ、ユルい感じのを書きたかったのでこれで。(@^^)/~~~では

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