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70話 探し人

ここへやって来た時には既に天結界を張り準備は万全だった。洞窟の中だから空の様子は見れないけど。


私の放った魔法で皆は驚く。ゲートから出てきたほとんどがやられたから。


デ「くそ!デタラメじゃねぇか始祖光シュピラーはよ!」


デトレフはそう言いながらも私の上の天井を魔力で破壊した。


デ「潰れろ!」


み「ちょ、ちょっと!」


瓦礫が降ってくるけど私は魔力の膜を作り簡単に守る。


う「大丈夫美鈴ちゃん?」


み「え、ええ。助かったわ」


魔物「キキィィィ!!」


み「っっ?!くっ!」


瓦礫が止むと後ろから残った魔物が飛び出して来たので美鈴ちゃんはポケットから小さなビンを出し投げつける。するとビンが割れると同時に燃え魔物は燃え尽きた。


魔物「ギィィィ?!」ボオォォォ…


み「わたくしお手製の火炎瓶よ♪」


なるほど、ああなった原因を考えるとあのビンの中には魔力で作られた火が入っていてそれが外気の酸素に触れることで突発的に火が強まるようにしているということか。魔力だから火は消えないように出来る訳ね。


エ「こ、この~~!」


エリノアが私に突っ込んできて両手と両手で取っ組み合う。


エ「始祖光シュピラーは許しません!私から大切なものを奪った張本人はぁぁ!!」


う「えぇ?」


私何かした?う~ん、思い当たる節が無いんだけど。エリノアは叫ぶ。


エ「ゆ、ゆうは始祖光シュピラーのことになると血相を変えるんだからゆうは始祖光シュピラーの虜なんでしょぅ?私はそれが許せないのよぉ!」


う「はいぃぃぃ?!!」


わけが分からないよ!それより……


う「い、今、ゆうって……?」


エ「そうよ!ゆうは私が看病したんだから!デトレフさんの企画のバトルロワイアルでボロボロになってそれでも勝ったのを私はすごいと思ったんだからゆうは私が看病したのに感謝しているのよ!それを始祖光シュピラーが簡単にゆうの心を動かして、それが許せない!」


ちょ、ちょっと待って!話が見えない。どうしてゆうくんはサキュバスから看病されることになってんの?どうしていきなりのサキュバスから私がゆうくんを取った言い方みたいになってるの?


エリノアはエリノアにしか解釈出来ないことを言い私にぶつかってくる。しかも時々魔物が他からやってくるのでそれらも蹴散らしながら踏ん張る。


う「よく分からないけどあなたたちはゆうくんの居場所を知っているのね?」


エ「そうよ!でも始祖光シュピラーには絶対に教えてなんかあげないんだからぁぁ!」


近くにゆうくんが居るかもしれない。ゲートがこんなにあるならどこかはゆうくんの場所に繋がっているはずだ。なら……


う「悪いけど退いて」


エ「っっ?!きゃぁぁ!!」


取っ組み合う状態から私は一歩後ろに飛んでエリノアは前に崩れる。その状態で私はエリノアの背中を押しエリノアはそのまま倒れた。私は開きているゲートに向かった。


デ「何しようとしてんだ始祖光シュピラー!!」


み「わたくしを無視するなんて、あのサキュバスといい悪魔といい、最低ね。食らいなさい」


デ「っっチィ?!」


私を止めようとデトレフが手をのばすがデトレフの相手は美鈴ちゃんだったようで魔力玉マジックボールを扱いデトレフを止める。


み「うららちゃん?!どこ行くのよ!」


う「ごめん!少しだけだから」


美鈴ちゃんは私がゲートへ向かっているのに気づき表情が曇る。


み「ダメよ!わたくし反対したわよね?」


う「だからごめんね」


デ「ダーー!くそーー!」


み「っっく?!」


美鈴ちゃんはデトレフを止めるのに精一杯で私を止められない。私はゲートに手を伸ばした。きっとこの先にゆうくんが居ると信じて。


?「おっと、それはよくないな」


う「っっ?!!っっああぁっ?!!」


突然ゲートから別の悪魔が出てきて私は弾かれた。


デ「ベ、ベルドラム様!!」


エ「ベルドラム様~!」


み「な?!ベルドラムですって?!」


こ、この悪魔は?!私が『天界』へ行こうとした時に現れ、れいくんを傷つけた悪魔!


ベ「始祖光うららよ。それが始祖光シュピラーの本当の名か?」


う「え……?」


ベルドラムは急に私の名前を呼び聞いてくる。


う「そ、それが、何?」


ベ「違うのか?」


う「え……そ、そう……だけど………」


ベ「そうか………何、良い名前だと思っただけだ」


名前なんて聞いてどうするの?やけに名前に興味を持っているベルドラムは周囲を確認したあと、


ベ「………やはり、始祖光うららはゲートにも攻撃したのか。どうりで後処理が出来ない訳だ」


う「あ、後処理?」


ベルドラムは今度はゲートを気にしているようだった。


み「うららちゃん!このベルドラムはクレメンティアと同じ最上位級悪魔よ!」


ベ「あぁ、なんせこのゲート全て我が作り出したものだからな」


納得した。確かにこの実力なら出来なくもないだろう。クレアと同じなのね。


ベ「クレメンティア?あぁ、あの自称悪魔の王などと呟いていた堕天使の末裔どもか」


み「ど、どういうことよ?」


ベ「最上位級だからといって全員が同じく手を組むという訳ではないくらい分かるだろう?そもそも、始祖光うららの取り合いしている時点で分かるものを」


み「っっ……」


それもそうだ。クレアたちが一番上だと勝手に勘違いをしていた。それらと同じく始祖光わたしを狙う悪魔はたくさんいる。早い者勝ちって言ってたなぁ。


う「あれ?」


私はベルドラムが先ほどから横腹を抑えているのに気がついた。腰に手をあてていているだけかと思いきや違うようだった。


ベ「さーて、そろそろ全てを終わらせよう。そして新たに始めよう」


そういうとベルドラムは周りに魔力なのか衝撃波を撒き散らした。


う「っっ?!くっ!っっきゃぁ!」


み「あああぁ!!」


デ「ぐはぁぁ?!べ、ベルドラム様!?」


エ「きゃぁぁぁ?!ベルド……ラム様……」


私と美鈴ちゃんは壁に激突する。しかしそれは私たち以外にも被害が出た。誰でもお構い無しで魔物らも壁などに激突して押し潰された。


ベ「始祖光うららはもう少し弱らせるべきか?」


う「っっ?!っっがっ!!」ドォォォン


私はベルドラムに首を捕まれ更に壁に押し込まれる。い、息が出来ない!苦しい!


み「うらら……ちゃん……」


う「……っっあ…………ぐっ……」


い、痛い!もがくがベルドラムにはびくともしない。だけどそこであの抑えていた横腹を思い切り蹴ろうとするとベルドラムは手で止めた。


ベ「いつ気づいた?」


ベルドラムの顔色が変わった。まるでそこはダメだと言うように……


う「っぐっっ…………あ…ああっ……」


ベルドラムの手が強まり余計に苦しくなる。このままだと……


ベ「っっむ?!」バッ!


ベルドラムは急に飛んできた魔力を避けた。私は解放される。


う「っっがはっ………はぁ、はぁ、はぁ………え……?」


み「っっ?!……お、遅いわよ……」


そこに居たのは、ずっと、ずっと、会いたいと思っていた人の後ろ姿だった。


ゆ「わりぃ………本当に、待たせたな!」

次回は反撃開始です。そして裏も今回で終わります。話がようやく一つになりました。よかったよかった。(@^^)/~~~では

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