57話 私という正体
私はまだまだ弱い。今まで他人に頼りっぱなしだった。昔から凛花ちゃんや小春ちゃん、今ではゆうくんや美鈴ちゃんとかそれこそ他の天使たちだとか。
以前に私は自己犠牲が過ぎると言われたけど他人のために私は出来ることをしたいと思っていた。でもそれが結局かえって他人に迷惑というか心配させていたんだということをここ数日よく感じる。
性格はすぐには変われない。だから私はしばらくはそんな自己犠牲が過ぎる性格だとしても………誰かを守れるくらい強くなりたい……だから私は………
キ「話とはなんだ?」
フードの奴の話をし終えて帰る前に私はキャンベールさんに相談した。
◆◆◆◆◆
父「見送り感謝するよ」
キ「本当に感謝しているのか?私はタクシーじゃないと言ったハズだ」
帰りもキャンベールさんにゲートで送ってもらった。
キ「どうするかはお前次第だ。ではな……」
う「わ、わかりました……」
キャンベールさんはゲートへ入りゲートは消えた。私とキャンベールさんの話を知らないお父さんは聞いてくる。
父「ん?なにがだ?」
う「え、あぁ、こっちの話」
◆◆◆◆◆
父「私はアメリカに戻ることにしたよ」
お父さんの表向きの仕事はアメリカでやっていて協会のことはアメリカ本部から天使の力を借りて行き来していたらしい。行き来できるならすぐに会えたのにと最初は思った。だけどゲートは魔力量が多いのでそう簡単には使えない。ましてや使いすぎると魔力を感知され悪魔にバレる可能性があるんだとか。
る「久しぶりにあえて良かったよ」
う「そうだね、またねお父さん」
父「オオオォォン!娘達に見送られるだけで涙がこんなにもぉぉぉ!」
る「騒がしい!注目されてるっての!それに私絶対にバレたくないんだけど……」
ここは空港で私は瑠花お姉ちゃんと見送りに来た。お母さんは仕事で離れられない。白髪の3人が集まるとどうしてもね。それにお姉ちゃんは帽子とマスクもして変装をしている。さらにそこでお父さんが泣いてるし……確かにやめてほしい……
父「まあ、元気な姿を見れただけでも帰って来たかいがあるってもんだ。じゃあな!」
る「やっと静かになるよ……おっと!マネージャーからだ」
父「芸能人は大変だなぁ」
る「コォォルルラアァァァ!!さっさと帰れ!!」
まったく……本当に、最初から最後までうるさい人だったなぁ。まあ、いろいろ感謝もしてるけど。
その後しばらく様子を見たけどフードの奴の目撃情報やら日常に変化はなくごく普通の生活を送っていた。ただ微妙に違うところは瀬莉愛ちゃんが最近元気が無さげだったことくらいかな?本人は体調を崩しただけだと言っていた。本当にそうだろうか………?
こ「うららちゃん」
う「ん?なに?」
こ「うららちゃんはうららちゃんだよね?」
え?いきなりなに?どういうこと?学校の休憩時間にふと小春ちゃんが聞いてきた。体調の悪い瀬莉愛ちゃんはそれでも学校に来ていた。
う「え?なにそれ?どういうこと?私は私?」
こ「うう~んなんだろ?前の女子会の終わった後、瀬莉愛ちゃんから急にうららちゃんは何者って聞かれて……」
っっ?!……ウソ!……まさか?!私はハッと瀬莉愛ちゃんの席を見る。体調が悪いからその変化を確認するために置いているかと思った鏡、その鏡越しに瀬莉愛ちゃんと目があった。すぐに瀬莉愛ちゃんは目をそらした。
まさか?!私を見るための鏡だったの?いやそれより……
……違う、落ち着くのよ。こういう時こそ冷静に。
う「わ、私は私でしょ?」
こ「そうだけど……ごめんなさい、変なこと聞いちゃったわ」
う「あぁ全然」
瀬莉愛ちゃんは鏡を片付けていた。もしそうだとしたら……
◆◆◆◆◆
放課後、凛花ちゃんと小春ちゃんと別れ帰る準備をしていると、
み「うららちゃ~ん!今日も帰るわよ~♪」
いつものごとく美鈴ちゃんがやってくる。その帰り道。
う「私、もしかしたら瀬莉愛ちゃんにバレたかもしれない……」
み「えええぇ!!私とうららちゃんとの関係が!!」
う「いや違うよ!そうじゃないしそうでもない!」
み「照れちゃって~♪いずれは公になる将来性の話じゃな~い♪」
う「解釈が違~う!」
もう!美鈴ちゃんは!
み「冗談冗談~♪その話は未来に置いておいて。冗談でもないけど……」
う『……………やっぱり1人で解決しようかな?』
み「バレたかもってなに?うららちゃんが天使だってこと?」
急に話を戻してきた。なんなの?本当に……
私は呆れながらも話した。当然美鈴ちゃんもそのフードの奴について調べているようで、
み「まあ最悪瀬莉愛ちゃんの記憶を消すことも出来なくはないけど、すべては巻き込んだフードの奴が原因ね」
物騒な言葉を話しているけど原因は確かだ。だけど結局誰もその真意と真相は分からないわけで……
み「直接瀬莉愛ちゃんに聞かないの?」
う「私から言ったら自分の正体をバラすような感じだからと思って……」
み「………ま、懸命な判断ね。間違ってはないわ」
それに……
う「………相談したけど、やっぱり私がなんとかしてみる」
み「っっっ……」
美鈴ちゃんが驚く。相談したもののこれでは他人に頼ってるものだからダメだね。これくらい私1人でなんとか解決出来るようにならないと。強くならないと。
み「どうしたのよ?いきなりそんなこと言って……私でも力になるわよ?」
う「うんありがとう。でもこれは私の問題だから、私が……」
せ「本当にうららちゃんって何者なの?」
う、み「…………っっっ?!!」
せ、瀬莉愛ちゃん?!どうしてここに?いつの間にか帰っている後ろに居た。美鈴ちゃんも気づかなかった。
せ「ここ数日私はずっとうららちゃんを悪いけど見てたわ。だけどそれは至って普通で、でも何か違和感もあって、だけどその監視も今日バレた。だから……」
なに?!瀬莉愛ちゃんからなにか感じる。これは……
どう考えても人間ではない力!
み「一つの仮説が当たったわね……まずいわ、結界を張りなさい」
う「っっ?!」
せ「だから……今日今ここでそれを確認させてちょうだい!」
瀬莉愛ちゃんは目を見開くと不気味な力が溢れ出した。これは、またあの怨念の!
天結界を張ると瀬莉愛ちゃんはなぜか笑みを浮かべて、
せ「あはは、すごい!やっぱりうららちゃんは……」
結界を張っといてアレだけどやっぱりもうバレて……
み「怨念の影響かしら?うららちゃん、あれをとりあえず取り除くわよ」
う「………うん」
ここまでくると誤魔化しももう無理だ。後ですべて話そう。それで記憶を消すかどうかを決めよう。私はそう決心して背中の羽を大きくして魔力を強めた。
まあ急展開といいながらも予想は出来たかもね。簡単に、、、
次回は瀬莉愛ちゃんの秘密が明らかになる回かな?(@^^)/~~~では




