表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
転生した元人間現天使編
6/139

5話 私と夢と現実と

ここはどこ?周りが見えにくい。霧なのかな?


急に目の前に影が現れた。


あ~、これは夢よ。そうよ私家のベッドで寝たもの。これはきっと夢よ。


?「そうだ、よく分かってるじゃないか」


影が話して来た。


ぎゃぁぁ!これは夢よ!夢!夢夢夢夢、夢なのよぉ~!


?「お、落ち着いて、怖くないから」


う「っっっへ?」


すると霧が晴れてきた。私は辺りを見てみてそこがどこかの広場みたいな所だと分かった。


?「ようこそ~夢の中へ~」


う「っっへぇぇぇ?なにぃ?」


フ「私はフェリシエル、天使よ~。よろしくねうららちゃん♪」


う「て、天使?と、というか私の名前…」


フ「当然知ってるわよ~。だからこうして会ってるじゃない」


だから??フェリシエルという天使は話を進めたがっているけど私はまだ理解が追い付いていない。


フ「ちゃんと説明するから大丈夫よ~。で、まずここは夢の中、夢だけど意識がはっきりしているのは私がそうさせてるからなのよ。ここまではいい?」


う「は、はい」


うんうんと私は首を縦に振る。


フ「天使たるもの、悪魔を許してはいけないわ。悪魔だって天使はいらないって思ってるみたいだけど、その辺の虫程度に私達がどうこう思われようがはたいて潰すだけなのよ♪」


天使と悪魔はそれほど仲が悪いのかな?そこまで言うなんて…


フ「当然よ~悪魔はて・き、そして害・虫、なのよ~。だから虫除けスプレーで死んでくれないかしら?」


……


フ「でもそう出来ないのが悪魔の厄介なところなのよねぇ~。少し力を持ったくらいで成り上がってるだけに面倒なのよね」


……


フ「だ・か・ら♪うららちゃんにも悪魔の駆除をしてもらおうかな~って♪」


う「えええ?!む、無理ですよ!私がそんなこと…」


フェリシエルさんは戦えない私に無茶を言ってくる。


フ「だからこの夢の中で戦い方を知ってもらうのよ~」


う「っっっはへ?!」


た、戦うなんて、何言ってるのこの天使ひとは!


フ「何って、生まれ変わった時点でうららちゃんのだいたいの人生、使命は決まっているのよ。そこをちゃんと自覚しなさい」


う「っって、さっきから私の心の声を読んでるんですか?」


フ「だってここうららちゃんの夢の中だしぃ、思ってることが聴こえてくるわよぉ~。あははwなによ……ってw」


う「///ぅぅっ///」


私は顔が赤くなる。


フ「はぁ~w、まあいいわ、とりあえず覚えて欲しい事から順に言ってあげる」


◆◆◆◆◆


う「っっっはっ?!…夢?」


私は目を覚まし、目覚まし時計を止め起きる。なんだったのあの夢は?


◆◆◆◆◆


ゆ「変な夢?」


う「うん、フェリシエルさんって天使が私に戦えって」


その日の学校のあまり目の届かない所で倉島くんに夢のことを話した。


ゆ「っっ?!フェリシエル?!」


う「知ってる人?」


ゆ「ああ、フェリシエルは大昔の大戦で活躍してた天使で、もう死んだのだが……そうか、天野は過去の天使の記憶と経験が詰まってるんだったな」


う「そ、そうなんだ…」


まだそういう自覚は無いんだけどね。そう言われてもよくわからない。


ゆ「まあ、お前は戦わなくてもいいよ。俺がいるし、それに平和ならそれに越したことねぇからな」


う「っっっ!」


私はそれだけでも十分嬉しかった。それと同時にある事実も大変痛感した。


◆◆◆◆◆


夢の中で、


フ「いい?始祖光シュピラーは私も含め沢山の力が集まっているものだから悪魔の手になんか渡ったら一瞬で世界は壊されてしまうわ。だから自分の身は自分で守るしかないのよ」


う「そ、そんなこと言われても」


フ「他人事だと思わないで!」


フェリシエルさんが声のトーンを落として言う。それほど大事なことだと言う風に。


フ「うららちゃんの一つの行動で世界を揺るがし兼ねないからそう言ってるの。それを踏まえての転生だったんでしょ」


う「っっっうっ?!」


わ、私はただ、まだ死にたくなかったから天使でもいいから生きていたいと思ってそう選択を無意識に行っていたとしてもそこまでは知らなかった。知らなくて当然よ、教えてもらえなかったから。


だから少し生まれ変わったことを、恨んだ。憎んだ。


フ「おっと!悪く思わないで。怖がらせちゃったのは謝るから、ね♪でもね、事実だから知っておいて欲しかったのよ」


う「…」


フ「うららちゃんはいい選択をしたのよ。今まで自分の存在意義を疑うにまで追い詰めてられてたから、それを変えたいと思った気持ちはとても凄いし勇気があることなのよ!だから前を向いて」


う「っっうぅぅ」


そう、私はハーフだからよくいじめられて私は居る意味があるのかと何度も何度も思った時があった。だから生きていくことの意味を探すことにすがり変わろうとした時に事故に遭った。


その時に私は全部が終わったと思っていた。生まれてきた意味も生きていく意味も、誰にも見て見つけてくれないまま終わったと思っていた。だからこそ天使になることを選んだのかもしれない。


う「わ、分かりました。私、頑張ります」


フ「うんうん♪その調子よ♪」


◆◆◆◆◆


う「ありがとう」


ゆ「い、いきなりなんだよ?」


う「戦わなくてもいいって言ってくれて」


ゆ「まあ、それが俺の仕事だからな。って!チャイム鳴ってるし!ほら、戻るぞ!」


う「…うん!」


私は笑顔で教室に戻った。

始祖光シュピラーとは自分が勝手に作った用語ですよ。ふゆふゆです。え?わかってるって?まあまあ、で、今回はうららが天使になった理由が書かれた回でした。意外と重要な回だったりして。(@^^)/~~~では

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ