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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
天魔攻防編
58/139

55話 天魔監視協会日本支部

まだ残暑ですらないけど暑いこの頃。学生ならばお馴染みの音が鳴る。聞きたくなかったような聞きたかったような。そう学校、2学期の始まり。


夏休みも終わってまた授業を受ける日々が始まる。教室に着くと、


こ「あら、おはよう」


う「おはよう小春ちゃん」


小春ちゃんと挨拶する。そのまま今日からまた学校だねとかそんな話をしていると、


り「2人ともおはよう!」


凛花ちゃんもきた。その後続々とやって来ていつもの風景になる。そんな何気ない風景が好き。


全校集会もやって開始早々から授業があって、でも今日は初日だったから早めの昼前に終わった。


れ「うららちゃん、ちょっといいかな?」


帰る準備をしているとれいくんが話してきた。そして誰もこなさそうな階段の踊り場あたりに来て、


れ「いきなりだけどストーカーの件についてどう思う?」


ストーカーはれいくんじゃ……


う「え、ええと、フードの奴のこと?」


れ「そうだよ。うららちゃんがどこまで知っているのかなぁって思ったんだ」


これで伝わるなら私が接触したのも知ってるか。


う「………う~ん。人を巻き込んでまでして始祖光わたしを見てた……かな?」


れ「やっぱりそれだけか……」


う「れいくんは知らないの?」


れ「あぁ僕も奴についてよくわからないんだ。予想ではうららちゃんの言っていることまでは予想出来たんだけど絶対それだけではないと思ってね」


う「敵か味方か分からないってこと?」


れ「っっ?!鋭いね。確かに利用出来るならしたいけど未知数じゃ僕も手をつけられない。だけど確かに言えることは……」


れいくんは先に階段を降りながら私の耳元で、


れ「そいつの狙いはうららちゃんだけじゃないってことかな」


う「っっえ?!」


れいくんは歩きながら手を振って言う。


れ「身近にいるかもね。気をつけた方がいいね♪」


………身近に?確かにあのときは瀬莉愛ちゃんと……まさか、ね。私はそれを考えながら帰った。


◆◆◆


父「ん、お帰り」


う「ただいま」


家に帰ると新聞を読んでいるお父さんがいた。


う「家に居ていいの?仕事とかは?」


父「あぁ今ちょうどお父さんの夏休み期間なんだ。せっかくだから今年は久しぶりに帰って来た、ってことにしたんだ」


いつも帰ってこないのに帰って来たってことはこの前の話をするためだったのね。………あ、


う「そうだ、ねえお父さん……」


父「ん?」


◆◆◆◆◆


その週の土曜日、私はお邪魔した。


父「ようこそ!ここが天魔監視協会日本支部だ」


話に出てきたその場所へきたのだ。私の住んでる町からは遠いらしくお父さんは電話である天使を呼んでその天使がゲートを作りそこからやってきた。ゲートってワープみたいな使い方も出来たんだ……


父「ありがとうキャンベール」


キ「何事かと思えば……私はタクシーじゃないぞ」


その送ってくれた天使、キャンベールさんは呆れていた。


う「あ、あの、ありがとうございます」


キ「ん、あぁ別に構わん。それより……」


う「うわっ?!」


キャンベールさんは顔をいきなり近づけてきた。


キ「やはり実物は違うな。画面とかで見るよりより綺麗だ」


そういうとキャンベールさんは支部の中へ入っていった。キャンベールさんは赤髪赤目のロングヘアでスタイルのいいお姉さん的な美しい人、天使だった。天使って皆白髪のイメージだったけどいろいろ居るんだね。ゆうくんと彩さんは黒髪でれいくんは金髪だし。


私はお父さんと中へ入っていく。そこはまさしく研究所みたいな構造で大きい画面やコンピューターがたくさん並んで打ち込む人もいた。


う「っっ……」


父「すごいだろう?地下でなおかつ山奥の場所だ普通ならばここへ来ようとも思わない。まさかここで天魔を見ているとは」


キャンベールさんは部屋の片隅で資料みたいなのを見ていた。そして私の方へ来た人がいた。


?「あ、あの、もしかしてあなたがドミニックさんのお子さんですか?」


私と同じくらいの背で肩ほどまで伸びる薄く少し白多めの金髪の人がきた。


父「あぁホルツァーそうだぞ、自慢の娘だ」


ホ「初めましてホルツァー・メータと言います。ホルツァーとお呼びください!」


う「あ、私は天野うららです」


父「あれ?無視されてる?」


この人が、この天使がホルツァーさんなんだね。そのあと一通り挨拶を済ませて少しの人数が一部屋に集まった。


ホ「話は聞きました。あの『天使の血』が引きがねになったわけではないかもしれないということですよね?それより始祖光シュピラーってどんな気持ちなのですか?」


う「え?!」


キ「ホルツァー、それは失礼にあたる」


ホ「っっ?!ご、ごめんなさい!私つい興味で……」


う「あ、いや、別に普通にしてもらってもいいです。私が特別扱いなんて……そんな………」


アズライールさんやカマエルさんを呼び寄せた時にも思ったけど始祖光わたしを特別扱いにしていて少し慣れない感じだった。


キ「それはいいとして、何か話したいことがあるのだろう?」


う「あ、はい。その、私の住んでる町によくわからない奴が居るんです……」


話を一通りする。


父「なるほど。そのためにここに連れてこいと言ったのか……調べはついてるか?」


ホ「はいそれが……正直なところあまりよく分かってはいません。確かにそれの存在の確認はしました。人間の弱みを握るのが得意なのか怨念をその人に押し付ける行為を行っています」


まえの瀬莉愛ちゃんみたいに……


ホ「それは人間をおとしめるための目的なのかすらはっきりとしていません」


う「でも私が会った時はその足を止めていたと思う。だからやっぱり始祖光わたしねらいなのかな?」


キ「人間を使い始祖光シュピラーを呼び寄せる……邪魔な人間を排除しつつも標的を見つけられる、いかにも悪魔のやりそうなことだ」


本当にそれだけなのかな?私はれいくんの言葉を思い出す。


れ『狙いはうららちゃんだけじゃない。身近にいるかもね』


人間も、狙うということ?


一員「た、大変です!!」


いきなり部屋へ協会の人が入ってきた。


父「何事だ?」


一員「こ、この支部の近くにゲートの魔力を感知。悪魔が来ました!」


ホ「よりにもよってこんな近くに……悪魔にはこの場所は絶対にバレたくはないのですが……」


監視するところだからね。人間にも悪魔にもバレたくないのは同じか。


う「っっ?!」ゾッ!


急に寒気がした。気づいたのは私だけ?こ、この魔力は……


一員「そ、それもその魔力の数値は普段の何倍もの大きさで……上位悪魔だと考えられます!」


父「な?!上位悪魔だと!」


ホ「ウソー!『人間界』に上位が?!」


やっぱり………魔力が私の肌にひしひしと伝わってくるほど強力だった。上位悪魔は段階的に最上位級悪魔の一つ下、だからかなりの強い悪魔だ。


上位と聞き皆慌てる。わ、私がなんとかすればいいかな?いや、私がなんとかしないと!


キ「静かにしろ………私が出る」


騒然とする中、1人落ち着いていたキャンベールさんが立ち上がる。


父「なに!キャンベールが!しかしいいのか?」


ホ「キャンベールさんが出るならもう安心です!」


驚くくらいだからキャンベールさんはそれほど強いのかな?まあ確かにゲートを作れるくらいだから魔力も高いのは分かる。


キ「ここが廃屋になるよりかはマシだろう」


キャンベールさんはそういうと外へ歩いていった。

話の掘り下げの回でした。次回はとりあえず戦闘描写ですね!(@^^)/~~~では

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