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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
転生した元人間現天使編
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4話 私の寝るまでの話

倉島くんと別れたあと家に帰った私は正面からではなく横の裏口から家に入る。家に入ると甘くていい臭いがする。


う「ただいま!」


母「お帰りなさい。ちょうど良かった、うらら着替えたらちょっと手伝ってちょうだい」


う「は~い」


手伝って欲しかったら従業員を雇えばいいのに…


◆◆◆◆◆


う「ありがとうございました!」


エプロンをきてケーキ屋の帽子を被った私は手伝いということで接客する。


お世辞ではないが内の店は結構人気がある有名店だった。お客さんも結構来てくれる。だからお母さんも毎日大変なの。


母「うらら、冷蔵庫から生クリームの袋2つ持ってきて。」


う「分かった」


まったく、退院して1日目なのに人使いが荒いよ。まあ、人じゃなくて「天使使い」だけどね。


そんなこんなである程度落ち着くと、


母「ありがとう。もう終わっていいわよ」


う「分かった。ねえお母さん、やっぱり従業員を…」


母「あら!お母さんまだ忙しいからいかないと」


う「ううぅぅ」


今はお客さんがいなくて暇じゃない。話くらい聞いてよ、もう。


私の家は1階がケーキ屋としてあって2、3階が生活する場所。私は3階に上がり自分の部屋へ入る。


う「さて、今日は何を描こうかな?というか3、4日ぶりなのに描けるのかなぁ?」


部屋には私が描いた絵が沢山飾ってある。小さいのから大きいのまで、全部趣味とはいえ将来は絵師になりたいんだもん。小説は1日書かなかっただけで精度が落ちると言われていてそれは絵を描くことも同じ。だから、


う「ううん、やっぱり変な感じ」


絵のタッチが落ちているように感じた。


ピコピコ!!


う「ん?お姉ちゃん?」


私のスマホにお姉ちゃんからラインがきた。


る『今日から合宿でしばらく帰れないからよろしく~』


う『分かった。頑張ってね。(グッドのスタンプ)』


お姉ちゃんがアイドル見習いになって4年がたった。今では知る人は知る、そんなアイドルグループに入っている。


本当は忙しいだろうに…私なんかのためにわざわざ病院にまで来てくれて、本当にありがとうお姉ちゃん。


…そんなお姉ちゃんにもお母さんにも、私は違う私を演じている。そう思うと涙が出た、胸が苦しくなった。



母「うらら、うららー?ご飯よー」


あれ?もうそんな時間?寝てたの?


目をこすって下に降りるとお母さんがご飯を作っていた。


母「あらもう、そんなに疲れたの?」


う「あぁ違っ、そんなんじゃないよ」


お父さんはいないしお姉ちゃんもいない。私はお母さんと2人で夕食(この時間は夜食か)をとる。


母「明日も学校なんでしょ?なら早くお風呂入って寝なさい」


う「言われなくても分かってるよ」


母「あらそういうとこ誰に似たのかしら?」


う「わ、私はお姉ちゃんとは違うよ」


それから私は家の洗面所にきた。お風呂に入るため改めて自分の体を見る。朝は急いでたからよく見れなかったけど今ならよく見れる。


肌白い背中から生える小さな羽、これが天使である証でもあり生命線でもある、か。今日の帰りに倉島くんから聞いた。


◆◆◆◆◆


ゆ「ちなみに背中の羽は絶対引っこ抜くなよ。それは天使である証でもあり生命線でもあるからな。」


う「証は分かるけど生命線ってのは?」


ゆ「羽に触ったことあるか?羽には神経がとにかく沢山あってそれでさっきみたいな光をだすことができる。逆に言えば神経が沢山あるから引っこ抜くととっっっっんでもない痛みに襲われて最後は死ぬって言われてる」


う「とんでもない痛み?」


確かにあの時取ろうとしたらとても痛かった。


ゆ「ああ、だから羽はなにもしない方がいい」


◆◆◆◆◆


これじゃあ弱点が背中にあるようなものね。そう思うけど私がどうこうできることでもないし、そんことより私は戦えないし。


お風呂に入り湯船に浸かる前に先に体を洗うのが私のセオリー。そうじゃないとかけ湯しただけだと湯船が汚くなるからさきに洗ってるの。


そういえば昨日と病院にいる間はお風呂に入ったなかったなぁ。だから入念に綺麗にしないと。


う「///んんっ?!///んはぁ、んっ///」


こそばゆい、声がついつい出てしまう。口を押さえないと。背中を洗おうとするとどうしても羽も洗うことになる。洗わないと汚いし。で、でも、これは、


う「///あんっ!んっん///」


ダメ!こそばゆい、とてもこそばゆい。とにかくこそばゆい。


◆◆◆◆◆


う「はぁぁ」ショボーン


まさかお風呂に入るだけで苦労するとは。声が聞こえてなければいいのだけど。きっと旗から見たら完全にピー◯◯◯ーーのような声が出てしまってる。って!何てこと言ってるのよ私!


散々だわ。私は自室の絵を描く机に伏して嘆いている。朝から知り合いの転校生が来たし、夕方には怪物に襲われたし、夜は羽に苦労させられたしで散々だわ。


うん、きっと疲れてるの。絶対そうよ。だからもう寝る。


う「///ひっ?!///」


私はベッドに寝転んだ時に背中からいったため羽にもろに触れまた声が出る。


……慣れるしかないよね。

ピーーーー。ふゆふゆです。やっぱりピーーーーはピーーーーでピーーーーのピーーーーはピーーーーのがピーーーーですよね。え?何て言ったか分からない?ピーーーーはピーーーーてことですよ。

次回はピーーーーがピーーーーします。(@^^)/P~~~では

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