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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
天魔攻防編
49/139

47話 私がやらなきゃいけない!(後編)

耳を指すようなかん高い声が響く。瀬莉愛ちゃんを飲み込んでいく怨念が徐々に大きく力を付けていくのが分かる。


?「キィィィィィ!!」


う「っっっ……」


意識の中とはいえ五感はある。だから聴覚がやられそうなくらいツーンと痛い。けど早く助けないと……でもどうする?何か方法は?考えろ、思い付く限り考え付くすのよ!


そこで瀬莉愛ちゃんの怨念は手まで生えてきた。それは私目掛けて掴んでこようとしてきた。私は避ける。が、また別の手が来てそれまた避ける。気づけば手は10本程の数になっていた。なにこれ?普通に気持ち悪いんだけど……


だけどその数と何より速度と距離がおかしかった。遠くを飛んで逃げているのにすぐに捕まれてそうになるくらいの速度と距離を稼いで来る。距離に制限は無いの?


しつこいので一旦その手を光で弾き距離を置く。距離にしてだいたい500メートルくらいかな。ここまでは来ない、逆にいえばそれ以内なら届くということでやっぱりかなりのものだ。


落ち着いてきて頭の思考を働かす。そもそも普通の魂と怨念を一体化させるのは簡単な事ではない……と聞いた。……そうだ、その時の対象法をフェリさん言ってたっけ?対象法というかキーワードというか。


フ『アズライール様は死に関してのスペシャリストだったわ!』


アズライール、書によっては七大天使に数えられる一角で死にまつわる天使だという。死、すなわちもう死んでしまい怨みが残るから思念となって留まる怨念のこともどうにか出来るのではないかという結論に至った。


う「…………っっっ……っっぅぅ……!!」


徐々に魔力の力を強めアズライールを自分に憑依させようとした。私は始祖光シュピラーだから、たくさんの天使の知恵があるからその知恵を使い私がアズライールになろうとする目的だった。


力を強めるにつれ背中の羽は更に大きくなり魔力が上がっていくのが分かる。最近慣れたのか魔力を強めても扱えるような気がする。だけど本当に気がするだけで実際には……


う「………ん?…………あれ?だれ?……」


ア「だれとは傷つくな…………まあ、初めまして始祖光シュピラー、私はアズライールだ」


なんとアズライールを名乗る天使みたいな見かけの天使が現れたと思いきや本当に天使でしかもそれが………ぁぁぁ……


ア「……本当に驚いた時は口が開いたままになるんだな」


う「っっ?!あ、ごめんなさい」


ア「いやなに驚くのも当然だ。最初は自分に憑依させようとしたのだろう?だが君は始祖光シュピラーだ、並大抵の天使とは魔力の桁が違う。そのため本人が魔力の続く間こうして存在することが出来るほどの魔力を使うことができる。それが始祖光シュピラーだ。……まったく、次世代の天使どもか、こんな厄介な力を造ったのは……ゆっくり休めもせん」


アズライールは私に説明してくれているけど私はそれを理解するのに時間がかかった。この前のミカエルさんが出てきた時の感じのようだ。


ア「あれか、怨念の核は……」ジャキーン!


アズライールさんは大鎌を光で作り出した。死に関する天使のためその武器の印象はマッチしている。だけど……


う「……あ!あの、瀬莉愛ちゃんを攻撃するのは……」


ア「分かっている。君の考えは全部聞こえている。怨念の対象は私に任せるということであろう?」


そう言ってアズライールさんは大鎌を振り回し向かって行った。そう、怨念を魂と別にするにはアズライールさんなら出来ると思ったから。


ア「邪魔だ、どけ!」


アズライールさんは笑いながら他の怨念を大鎌で祓いながら進んでいく。祓うとはいったもののアズライールさんの場合はきちんと浄化されている。もう一度いうけど祓えばその存在ごと消えてしまうけど浄化は怨念を消し清らかな状態に戻すという違いのこと。さすがは死を扱うにだけのことはある。


う「……っは?!私も行かないと」


私は憑依こそ出来なかったけど私にもなにか出来ることはないかとか考え進むことにした。集めた魔力はアズライールさんに持っていかれた感があり私の元の魔力に戻ってる感じ。


?「「キィィィイイイイ!!」」


ア「うるさい奴だな………これでも食らえ!」


アズライールさんは大鎌を瀬莉愛ちゃんの怨念に振りかざし手の一つを突き刺す。その部分は浄化され消えた。


?「「キィィィヤァァォオ!!」」


怨念は苦しむけどまたすぐに、


ア「っっ!再生した…………フンッだからなんだ」


アズライールさんは素早い動きで翻弄し次々と傷を着けていく。再生しては潰してまた再生しては潰してを繰り返す。だが死角からのには気づけず、気づいた時には腕を捕まれ「しまった!」という。


だけど私がすぐに追いつき光を帯びた手で怨念の手を切って離した。


う「私もやります」


ア「連携は苦手なんだがな……」


すぐさま2人で怨念の手を対応するようになった。アズライールさんを先に溢した奴を私が補助する形で進んでいく。


そして残り20メートルくらいで瀬莉愛ちゃんを再確認する。これは元々私のせいだから私が助けなくちゃいけない。それを分かってかアズライールさんは近づくにつれて私を先に行かせてくれた。


?「「キィィャャャァァア!」」


う「瀬莉愛ちゃん!!」


私は手を伸ばす。が、怨念の手に弾かれた。「くぅっ!」また態勢を立て直しまず邪魔な手を追い払おうとすると、


ア「今だ!行けぇ!!」


アズライールさんが怨念の手の対応をしてくれたので再び手を伸ばした。


?「「ボォォオオオ!!」」


う「っっ?!」


手では無理だと判断したのか怨念の頭自体が頭突きしてきた。


ア「無駄だ」


だけどアズライールさんが大鎌の先をその頭に突き刺し動きを止めた。そのまま私の手は瀬莉愛ちゃんに届いた。届くと同時にそこから光が溢れだし目の前が真っ白になっていった。


◆◆◆◆◆


気がつくと元の町に戻っており背中の羽を元に戻した。光は収まっていき瀬莉愛ちゃんも眠っていた。やった、成功した、終わったんだ。


?「その光は不可を可に変えられるものか……」


そんな声が聞こえ私はフードの奴を見た。だけどもうその姿はなかった。


◆◆◆◆◆


しばらくしてひとまず近くの公園に行き、考える。あの時助けられたのはアズライールさんの浄化する力があって私の助けようとしたことで怨念を祓うことが出来たんだと思う。


あのあとアズライールさんの声は聞こえなかったけど確かにそこに『居た』。これが始祖光シュピラーの力なのだという。そう言っていたのだからそうなのだろう。


せ「……ん、……んんん…」


瀬莉愛ちゃんが目を覚ました。


う「あ、起きた?」


せ「あれ?私、いつも間に寝て?………」


さて、どう説明したらいいのかな?きっとうっすらと覚えているだろうし……


せ「んん??なにがあったんだっけ?………そうだ!気づいたら真っ暗なところに居て、怖くて、だけど奥から小さな光がきたからそこに手を伸ばしたら明るくなっていって、そこでとても綺麗なまるで天使みたいな人を見た気がしたの。なんだったのかなぁ?」


あれ?気づいてない?フードの奴のことも忘れてるみたいだった。


う「そっか……瀬莉愛ちゃん急に眠そうになってたからここに来たらすぐに寝ちゃったんだよ」


こんなの私の柄じゃないけど適当なウソを言う。


せ「え、ごめん!そうだったんだ……確かに最近復習のために寝る時間が減ってたからなぁ。でも外出先で寝るなんて……」


う「あはは、いいよいいよ」


誤魔化していたりすると暗くなってきたので瀬莉愛ちゃんと「じゃあね」と別れた。


帰り道、また考える。さっきの奴はなんだったのか、なにが目的だったのか。でも始祖光わたしの力量を計るためだったんだと思う。きっとまた現れて何か対策でもしてくるのか分からないけど気をつけた方がいいのは確かね。


そんな風に考えている私は知らなかった。別れたその場で瀬莉愛ちゃんは動かず一言だけ言って帰ったことを……


せ「ウソだよ……本当は全部うっすらと覚えているわ…………うららちゃん………あなたは一体何者なの?……」

まずはジャブ程度の戦闘具合です。ここからさらに激しく、、、(自分で首を締めていくスタイル)

まあ、それが激しいかどうかは置いておいてどんどん日常がくずれていく話になっていくようになります。最後の言葉もありがちなフラグだし。(@^^)/~~~では

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