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43話 罰と真剣な話

夢の中、最初に私はフェリさんに怒られた。


フ「本当に何を考えていたの?悪魔、それも事実上、現一番上の悪魔の存在と遊んだなんて……」


もちろん今日の出来事をフェリさんは知っている。クレメンティア、クレアとの事について。


う「……ぅぅでも……」


フ「言い訳を聞きたい訳じゃないの!うららちゃんは本当に始祖光シュピラーとしての自覚があるのかって聞いてるのよ」


う「あ、あるよ、わかってる……」


まあ普通に敵と仲良くする事自体変だということは分かってる。でも向こうからの誘いを断れない自分の性格がこんなふうになった。


フ「罰として明日1日うららちゃんの喉を潰して喋れなくするわ」


う「ええ!!ちょ、どういうこと!?」


フ「これくらいしないといけないわ」


う「ちょ、ちょっとフェリさん!止めて!ごめんなさい!許して下さい!」


フ「だ~め!今日くらい我慢しなさい」


な、なんなのよその罰はぁ!!


◆◆◆◆◆


う「…………ゴホッ」


朝起きたら本当に喉が潰れていた。風邪の時と同じ症状だった。今度からもはや何でもありなフェリさんを怒らせるようなことはしないと決めた。


◆◆◆◆◆


……喉が辛い。うがいしても治らないし風邪というわけでもない。本当に喉だけやられたらしい。お母さんには大きな声を出しすぎて喉が潰れたと適当にごまかした。だから今日は店番は無し。


自室で暇なので絵を描いていると美鈴ちゃんから電話がきた。


み『もしもしうららちゃん。今日暇?』


う「……ゴホッゴホッ……ご、ごめん…今日は……難しいかも……」


み『あら?うららちゃん声大丈夫?風邪?』


う「い、いや、そうでもないよ……ゴホッ」


み『分かったわ、ということは今家に居るのね?だから今からわたくしがそっちに向かうわ』


どういうことよ……家に居ない可能性もあるけど美鈴ちゃんがこっちに来るみたい。


み「やっほ~♪うららちゃん居る?」


う「っっ?!」


はやっ!!今電話切ったばかりだよね?


み「お邪魔しま~す♪居た~うららちゃん!」バンッ


う「っっ?!」ビクッ!


店の入口から入ってすぐに私の自室まで美鈴ちゃんがすごい速さで入ってきた。


う「ど、どうして……」


み「わたくしのうららちゃんの心配をするのは至極当然のこと。さあ、喉薬を持って来たわ!」


私は美鈴ちゃんのではないけど美鈴ちゃんは鞄から何やら薬を取り出した。


み「さあ、飲んで。喉にバッチリ効くわよ」


う「あ、ありがとう」ごくごく


………


うげぇぇ!!なにこれぇ!はっきり言って不味い。


み「喉に効く食べ物やら飲み物を混ぜ混んだブレンド製よ♪大根にしょうが、ハチミツ、れんこん、ねぎ、玉ねぎ、レモン、しそ、緑茶、ココア……ペラペラペラペラ……」


私がいつも通り何の疑いもせず飲んだ結果だけどいろんな味が混ざりすぎて変になっている。


う「こ、これ本当に効くの?」


み「……もしかしてわたくしを疑っているの?わたくしを誰だと思っているのよ?わたくしは薬師よ!」


確かに美鈴ちゃんはなにやら薬をいろいろどうこうしているけど……


み「わたくしの特製魔力も入ってるからすぐにそんなのちょいちょいっと治るわよ♪」


う「………」


別に美鈴ちゃんを疑っているわけじゃない。美鈴ちゃんの薬は即効性が高い。魔力を使っているかららしいけど、うん、何でもありだね。魔力ってスゴーイ……


◆◆◆◆◆


美鈴ちゃんは元々昨日のクレアの話をしに来たらしく本題に入った。


み「クレメンティアがどういう悪魔かわかってる?」


私はううんと首を横に振る。だって昨日初めて会っただけだもん。最上位級悪魔だってことくらいかな。


み「クレメンティアは狂ってる悪魔の権現ごんげみたいな存在よ。例えば自分より下の存在を蔑むのは当然、身体の部分の目とか爪とか一つ一つ取ってそれを見て嗤うような奴なのよ」


美鈴ちゃんはクレアがどんな悪魔ひとなのかを言う。昨日みた感じそんな風とは思えないけどなぁ。


う「美鈴ちゃんはクレアとどういう関係だったの?」


自分でもびっくりした。もう普通に話せるようになっていた。喉ももう痛くない。まさかこれほどとは……


み「あら、やっぱりうららちゃんはその声じゃないとね♪」


う「………///」


声のことを褒められて嬉しくなってしまった自分が少し悪かった。


み「あ!赤くなった~♪んも~かわいい~♪」


う「///や、やめてよ……というか聞いてるのにぃ」


話が進まない……


み「別に~、クレメンティアとわたくしは直接な関係ではないわ。ただ知っているというだけ」


う「そうだったんだ…」


美鈴ちゃんは話を続ける。


み「もしあのとき奴がそのまま戦おうとしたら危なかったかもね。実力も相当なのよ」


確かに結界の強度が作りかけとはいえ強そうだった。あんな一瞬で別世界へと変えられそうな結界はだいぶ魔力が高くないと出来ないものだ。


み「わたくしたちも、特にうららちゃんは気をつけてないと、すぐにやられて世界が崩壊するわよ」


そう簡単に言わないで欲しい。危ないんだったら始祖光わたし自身を最初から安全な『天界』へと送っとけば良かったのにと思う時があるけど何か理由があるのだろうか?


う「ま、まあそうだとしても、私たちがどうにかするしかないからね」


み「そうね、うららちゃん!もしも死ぬ時は一緒よ!!」


う「ええっ!し、死にたくないけど分かった…」


美鈴ちゃんは本当に危機感があるのだろうか?


み「さっきの風邪声のうららちゃんも可愛かったわね、今度喉だけ潰す薬でも作っておこうかしら♪鑑賞用に♪」


う「や、やめてよね!絶対にそんなの服用しないから!」


み「あぁん、そんなこと言わないでぇ。うららちゃんはわたくしのだから自由に出来てもいいじゃなぁい?」


う「良くないよ!」


み「怒ったうららちゃんもかわいい♪」


う「もぉぉ!!美鈴ちゃん!!」


相変わらずで相変わらずで相変わらずな美鈴ちゃんだけど信用は出来る友人であることには変わりはない。


◆◆◆◆◆


フ「なんで罰をしっかり受けないのよぉぉ!!」


う「な、治ったんだもん」


美鈴ちゃんの薬で治ったことにフェリさんがつっかかってきた。


フ「罰します。罪を受け入れなさい」


う「ええええ!!もぅやだぁぁ!」


結局次の日、1日中喉が潰れた。

自分は喉が痛い時も何もしません。酷いときでものど飴だけで済ませてます。自分でいうのもアレですが自分は回復体質で風邪とかもだいたい1日で治っちゃうんですよねぇ。というより健康第一です!(@^^)/~~~では

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