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35話 ゆうくんの日常(前編)

あ゛あ゛あ゛あ~~~~暑い!蒸し暑い!それについてない。昨日扇風機が故障した。最悪だ。


俺は悠翔。暑さで外も中もサウナ状態だ。家は結構古い感じのアパートに住んでいて隣の部屋は前に会った獣人がいる所だ。古いからといって嫌というわけではない。住めればそれでいいからな。だが……


なんせ古い建築だ。少し強い風が吹いただけで全体的にガタガタいって今にも崩れるんじゃねぇかと不安になるときは時々ある。


まあ家の話などどうでもいいだろうがこれからどうしようか?夏休みの補習も終わった。やっと終わった。やっと……だからあとは夏休みの課題をチマチマやるだけでいい。


だが今はそんな気は起きない。暑すぎる。人間界の季節は変動が激しい。いや、日本だからこそか?


そうだ!どこか涼みに行こう。外も暑いが中も暑いなら一緒だ。そして夕方か夜になってから帰ればいい。ついでに買い物もしておくか。


外に出た。暑い。暑いがとりあえず歩く。そういや涼みに行ける場所ってどこだ?スーパー、は長時間居る場所でもないし。ファーストフード店、は別に腹も減ってないしな。図書館、う~ん今は勉強する気じゃないしなぁ。


ドン!


考え事をしていたら何かにぶつかってしまった。


?「おい、どこ見て歩いてんだ?てめぇ」


うっわ、最悪。そこには柄の悪そうな奴が三人と一人の女が居た。面倒事は避けたいのでそれらしく謝る。


ゆ「ご、ごめんなさい。気を付けます」


こんなの俺柄じゃないけどな。どうせ謝ったところでまだ突っ掛かって来るに決まってる。


男「はん!きぃーつけろよガキが。今回は見逃してやる。おい、行くぞ」


マジかよ!ラッキー!俺の事などどうでもいいようだ。そのままあいつらは行った。その時になぜか花の匂いがした。花の匂いは嫌いじゃないが好きでもない。


◆◆◆◆◆


はぁ~。休める所が無い。どこかカフェみたいなところにでも行こうとしたがすでにあの澪弥の野郎が何人か女子連れてワイワイしてたし、地下鉄駅の休憩所にでも行こうとしたら今度は徳田の奴がこれまた何人か友達連れて遊びに行こうとしていた。バレると絶対俺も行かされるハメになるからそこは諦めた。


とりあえず木陰にでも行くか。俺は公園に向かう。その途中で何人か知ってる奴の顔を見かた。休みを満喫しているみたいだな。そういやあいつは今何をしてるんだ?見かけなかったが。


……って、なんで俺はあいつの事を気にするんだよ……あいつはもう俺の知らない所で何かと力を貯めている。……それで……俺はもう…………必要無くなって…………


えええーーーーん!


なんだ?公園に着くとなにやら女の子供が泣いていた。うるさいな。俺は正直人間なんてどうでもいい。俺は天使だ。だから天使として……天使として…の俺が……する事がなくなったら?


えええええーーん!


うるさい!もう帰ろう……結局暑い中余計にイライラしただけじゃないか!考えるのは帰ってからだ。


えええーーん!


…………


ゆ「なあ、どうした?」


は?何言ってんだ俺は?


女の子「ええーーん。ええーん、?!……うう、お、お母…さんが……」


ゆ「お母さんとはぐれたのか?」


何をしようとしている?!人間なんてどうでも……


女の子「ぅぅぅうん……」


ゆ「そっか、じゃあ俺が一緒に探しでっっ?!」ドカッ!


女の子「っっ?!」ビクッ!


俺はいきなり背中を蹴られ倒れた。………は?


ゆ「っって……」


?「ちょっとあんたぁ!小さい女の子泣かせて何してるのよ!警察呼ぶわよ!!」


ゆ「はぁぁ!ちょっと待て!俺はそんな事……」


どうやら俺は女の子を襲うように見えたらしい。そして蹴られた。なんて理不尽な奴だ!


ガサガサガサッ!ザッ!!


ゆ「っっ?!」


突如公園の茂みから何が飛び出してきた。俺は咄嗟に2人を守る。


?「きゃ!ちょ!なんなのよ!」


ゆ「おい!早くそいつ連れて離れろ!」


?「え?でも」


ゆ「さっさとしろ!」


?「う!ええ」ビクッ!


俺を蹴飛ばした奴は女の子連れて離れた。


?「ぐるるるる!」


こいつは魔界の魔物じゃねぇか。まだ夕方でもないのにどうした?俺はそれを弾き返し、


ゆ「ちっ!面倒だな」


手に意識を集中させ手を少しの光でおおう。これで擬似光の剣になる。


?「がぁぁぁっっっが?!」


俺は飛びかかってきた魔物を手刀で首を落とす。すると魔物はボロボロ崩れて消えた。


ったく……なんだったんだ?


?「あ、あの!」


蹴飛ばした奴が戻ってきた。


?「さ、さっきのは一体?」


ゆ「さあな」


お前に教える義理もないし知る必要もない。


?「そう……そ、その、さっきはごめんなさい!私てっきりこの子を襲うのかと……」


ゆ「んなことしねぇよ」


どうやら女の子に本当のことを聞いたようだ。


?「何かお詫びというか……なんというか……」


ゆ「あぁあぁ!そんなの要らねぇって!」


蹴られたのは腹が立ったがさっきの魔物で吹っ切れたから別にいい。というかもう構わないでくれ。……そうだ!


ゆ「あぁぁぁ、なんだ、じゃあその子を親の元へお前が連れて行ってあげてくれ」


?「はぁぁ!どうして私が!私これから用事があるの!」


ゆ「お前が突っ掛かってきたからだろうがよ!」


?「そ、それは謝るから!だったら探すのはさすがに手伝ってよ!」


ゆ「俺は知らん」


?「でもさっきは急に助けてくれたじゃん!」


ゆ「あ、あれはなぁ……」


その話題は止めて欲しい。人間が関わることじゃない。


女の子「お兄ちゃん……が……一緒に探してくれるって……」


ゆ「っっ?!」


?「ほらぁ。この子もそう言ってるんだしぃ」


お前今耳元で囁いただろ。だが言ったのは本当だ。


ゆ「………分かったよ。探せばいいんだろ探せば」


元はとはいえ自分から声を掛けたわけだ。それはしっかりと全うする。それが天使の役目。


ふたば「あ!そういえば名前言ってなかったわね。私は秋吉あきよし双葉ふたばよ。宮ノ丘高校1年生よ」


同じ学校の同い年かよ。


ゆ「俺は倉島悠翔。場所は同じ1年だ」


ふ「えぇ!同じ学校の同い年!知らなかった~」


同じ反応をする。ヤバいな。ウザさは断然あのクソ悪魔(美鈴)が上だがこいつもこいつでしつこいかもしれない……


女の子「お母さん……見つかるの?」


ゆ「……あぁ、ちゃんと探してやるよ。だから安心しろ」


ふ「コワモテだけど笑うんだ…」


ゆ「あ?なんつった?」


ふ「あぁ、なんでもない!」


これまためんどい奴と知り合ったものだ。どこか自分で自分を応援するような感じになった。


頑張れ……俺

今回はゆうくん視点です。また前編ですがほかのキャラの視点は大事かなと思い今回のを書きました。後編を書いてからこの前編を投稿しましたが後編が少し長くなってしまいました。いいか、別に。後編が長いというだけの話です(@^^)/~~~では

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