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転生天使の変わった日常  作者: ふゆふゆ
転生した元人間現天使編
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2話 私、楽しんで生きていきます!

気がついたら朝になっていた。あれから理解するのに頭がショートしたらしい。そのまま寝たのかな?


あり得ない。そんなあり得ないことが起こったのだという。あるいは一種の奇跡とも言うのかな?


結局、知りたいことの半分も分からないまま事故から16時間ほどたっていた。部屋のドアがノックされ誰かが入ってきた。


る「うらら!大丈夫?!」


う「お、お姉ちゃん!お母さん!」


母「うらら。ほ、本当に無事で良かった」


瑠花お姉ちゃんとお母さんが病室にやって来た。


る「どこか痛いとこない?あたし、あたし、テレビのニュースで引かれたのがうららだって分かったらいてもたってもいられなくて…心配かけさせて!本当に死んじゃったらどうするの?!」


う「うぅぅ、ご、ごめんなさい。私…」


お姉ちゃんは私に抱きついてきた。羽には触られてない。お母さんが私の手を取って、


母「お母さんだって仕事の時間を遅らせて来てるのだから、その時の事をじっくりと話して。でも本当に無事で良かった」


心配かけて本当にごめんね、でも私もう


一度死んだの


だから、ごめんね。


◆◆◆◆◆


私は事故の事を話した。当然天使になったことや生き返ったことは話していない。手術後、何らかあって驚異的な速さで回復したと伝えている。その後病院の先生がやって来て、


先生「全くもって不思議なのですがあと1、2日なにもなければ退院ということにします」


母「本当ですか?良かった」


本当にそれでいいのだろうか?


る「うららもバカね、子猫に夢中だったなんて」


う「うぅぅ、ごめんなさい」


そんなこんなでお姉ちゃんとお母さんは帰っていった。飲み物は病院の人に頼めば貰えるのに自分で買いなさいと、飲み物代を置いていってくれた。


それから喉が渇いたので結局自分で買いに行くことにした。自販機の前に行くと声をかけられた。


ゆ「よ!動いても大丈夫なのか、って大丈夫に決まってるんだった」


う「あ、えぇと倉島くん」


ゆ「ちょうど良かった。お前に会いに来たんだ」


病室に戻ると倉島くんが話をしてくれた。


ゆ「昨日会った大男の事は覚えてるか?」


う「うぅ、うん」


ゆ「あれは率直に言うと悪魔だ」


う「あ、悪魔?」


悪魔ってあれ?天使とは逆で悲惨で非情で人を貶めるあれ?

ゆ「悪魔たちはこの人間界で始祖光シュピラーを探しているんだ。」


う「しゅ?人間、界?」


ゆ「あぁぁ、世界はいくつもあるのが前提だ。今俺たちがいるこの世界は『人間界』。それと俺ら天使たちが住んでる『天界』、それから悪魔たちがいるのは『魔界』。世界はいくつもあるって言ったがその中でも人間界、天界、魔界の3つは三角形状にあってそれで成り立っているんだ」


いきなり世界や宇宙に話が飛び出した。またショートしそう。


ゆ「で、始祖光シュピラーってのは、ペシュラエル様が過去の天使たちの記憶や経験を一つに収集したのが始祖光シュピラー、お前の事だ」


?????ん??


ゆ「まあとにかく、お前はこれから悪魔に狙われると思っておけ」


???はぁ????


う「ちょ!ちょっと待ってど、どういう、こと?」


ゆ「悪魔はその力を狙ってると言ってる。まあそれを守るのが俺の役目だ」


倉島くんは自身ありげにそう言った。


ゆ「なんでそんな力をお前に与えたのかペシュラエル様の考えてることは分からないがそういう仕事なんでな。俺はお前の護衛と監視。そのために人間界に来た、わかったか?」


いや全然分からないよ!狙われる?護衛と監視?どうして生き返っただけでそんな事になってしまうの?


ゆ「あの時に死んで終わるか、重い荷物を持ってもなお生き続けるのか、お前は生きる方を選んだ。これだけは確かだ」


選んだのかどうかはわからないけど・・・いや、本当はまだ死にたくなくて無意識に選んだのかもしれない。


ゆ「だからな、生き返った後に事実をしって後悔するより……生きてる人生を楽しもうとしろよ」


っっっ?!生きてる人生を楽しむ。事実を受け入れ承知の上で生きていく。


う「…わ、私に出来るのかなぁ?」


ゆ「出来る。きっとな」


今までずっといじめられて守られてそんな世界でこれから生きていくのに希望が無いと心のどこかでそう思っていた。でも、たぶんこれから生きていくだけでとてもしんどいはず、だから、


う「分かった…やってみる」


だからこそ、楽しむ!生まれ変わったこの天使からだで!


◆◆◆◆◆


先生「本当に異例だけど、退院おめでとう」


う「ありがとうございました」


母「本当に助かりました。ありがとうございます」


私は無事退院して明日から普通の生活に戻る。


いや、普通じゃない。変わった生活が始まるんだ。


バレないように生きていくのはとても窮屈だけど、それが事実。やっていくしかない。私はそう意気込んだ。


◆◆◆◆◆


次の日、


り「うーららちゃん!」


う「うわっ!」


り「大丈夫なの?!事故ったって…」


こ「治るの早くない?」


私は当然のように問い詰められる。クラスのみんなに。テレビのニュースにもなったし松嶋先生がみんなにそう伝えたこともあって大騒ぎだった。


松嶋先生「はい!席に着けー!それから天野!」ビシッ!


う「はいぃっ!↑」バシッ!


松嶋先生「後で、職員室な」


う「はぃ↓」ショボ~ン


教室に入ってきた松嶋先生が私にそう言った。


松嶋先生「はい。天野に聞きたいことはいっぱいあると思うが今日は転校生が来ている。おい、入れ」


生徒「転校生?」「一体誰?」「女子か?女子か?」


り「転校生、ね」


こ「誰でしょう?」


ガラガラとドアが開けられ入ってくる。


う「…はへっ?!!」


ゆ「どうも、倉島悠翔と言います。よろしく」


転校生は倉島くんだった。

転校生が知り会った人だった。ド定番です!ふゆふゆです。まあ登場させようと学校物だったらそうなりがちです。でもそれが面白いと感じてしまう人は小説、アニメ、漫画が好きなんでしょうね(そうとは限らないとは思いますが)。(@^^)/~~~では

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