104話 それぞれの相手
一度はうららが魔力で回りのほとんどの敵を消し去ったが、また集まってきた。それを指揮するのは、
イ「さあ、早く渡せ」
イェルマインは手を差し出す。
ルー「うわ、あいつはイェルマインだよ」
コ「見れば分かる」
み『後ろの悪魔もかなり強そうね…』
最上位級とだけあって連れている者も手練れのようだ。
ゆ「っっ?!」ドン!
リ「よう、あのときはよくも足蹴にしてくれたな」
こいつは!
リュカが飛び出して来たので魔力の剣で止めた。
ゆ「知るかよ。邪魔をするな!」
俺とリュカがぶつかったことにより他の皆も戦闘態勢に入り、
イ「では消し去るのみ……ヤレ」
イェルマインの差し出している手をそのまま指差すようにして後ろの悪魔らに言う。次々と悪魔が飛び出し乱戦が始まった。
ゆ「気をつけろよ!」
み「あら、心配でもしてるの? 私は大丈夫よ」
あ「さすがにこれだけの悪魔を相手にするのは初めてだわ」
コ「うおおおお、久しぶりにぃ俺の筋肉がぁ火を吹くぜぇぇ!」
ルー「ぼ、僕はあくまでもサポート役だからね」
それぞれが得意の武器を手に構える。ルーバッカが手をあげ魔力を使い俺らに力を与えてくれた。力がわいてくる、さすが大天使ラファエルの継承者だ。
リ「おらおらおらぁぁ!」
ゆ「っっ?!」
リュカが何もないところから魔物を産み出して襲ってきた。俺はそれを切り捨てながらリュカの相手をする。
美鈴は魔力玉を扱いながら魔力のこもったビンを投げまくりながら戦う。彩は鞭で叩いたり横凪ぎにして一斉に攻撃したりする。
コ「そんなチンケな攻撃はぁ……この筋肉の前では効かーーん!」
悪魔「ぐぁぁぁ?!」「ぎゃぁぁ!」
コデルロスはその自慢な筋肉で悪魔を振り払う。魔力は使わないのか?!
ルー「コデルロス! またそうやっていつの間にか骨が折れてたとか止めろよな!」
なんだよそれ……
み「きゃぁぁっ?!」
突然美鈴の悲鳴が聞こえた。
イ「周りもそうだがまずは裏切り者の貴様から潰してやる」
イェルマインが美鈴を殴り飛ばしていた。
ゆ「くっ!」
リ「よそ見する余裕があるのかぁ?」
俺は美鈴の方を少し見たその瞬間にリュカからかすり傷を受けた。かすり傷程度なら問題ないと思っていたが急にその痛みが増した。
ゆ「ぐっっ?!」
リ「どうしたぁ?」ニィィ
な、なんだ?! あいつが何かしたのか?
リ「痛そうだな。傷がつけばこちらのものだ」
痛みが強くて動きが鈍くなってしまう。だが、
ブ「対義の力が来る」
リ「何?」
ブォウンが何かを察して言う。すると俺は傷の痛みが治まったように感じた。そうしたのはルーバッカだった。
ルー「アバドンの力だね。だけど僕はそれに対抗出来る」
リ「ラファエルの力か……」
ルー「浄化してあげよう」
リ「っ……」
ルーバッカが魔力を放つ。リュカとブォウンはそれを左右に避けた。
悪魔「ぐおおおお!」
ゆ「っっく?!」
他からの攻撃もくる。しないといけない対応が多すぎる。
ゆ「っっ?!」ゾッ!
一瞬強い殺気を感じ身構えた。風を肌が感じるくらい……
?「今のを受けきるか。かなりの剣捌きだと思われる」
違う! 風ではなく斬撃だ! 俺はそれを受けきった。
ゆ「お前は……?」
サ「我はサルド、悪魔にして剣客なり。イェルマイン様の部下であるが相手が剣使いならば行動の自由を許されている。手合わせ願う」
何で悪魔がそんな礼儀正しく話すんだよ!
とはいえ俺も剣を使うので何か感じたのだろう。俺は剣を構えた。
◇◇◇◇◇
み「いっっつぅ……」
なんてパワーなのよ……とっさに魔力玉でガードしたとはいえ殴られただけなのにかなりの衝撃を食らった。
魔物「ヴァァォ…ギャッ?!」
私はフラフラと立ち上がりながらも襲いかかってくる敵を倒す。イェルマインが近づいてきて言う。
イ「お前を最初はただの裏切り者だと甘く見ていた。だが……一度アスタロトを解放したのはお前だという。よくいろいろと面倒を引き起こしてくれたものだ」
み「私だって普通じゃいられないのよ……お父様を助けるためにも、ましてや最上位級にも勝てないくらいじゃぁ……お父様には認めてもらえない!」
イ「無駄な執着だ」
あ「無駄じゃないわ」
イ、み「っっ?!」
イェルマインの腕を彩さんの鞭がまとわりつき立ち止まらせた。
イ「なんだ貴様は?」
あ「私は始祖光の護衛の1人よ。あなたはその子の頑張りを見てないのにどうして無駄だと言い切れるのかしら?」
イ「見たか見てないとかはどうでもいいだろう」
あ「そう……でもね、たとえその努力を誰にも見られてなくても、その頑張りを否定されても、それを決めるのは他人じゃない……自分がそれに対して納得が出来たかどうかなのよ」
み「っ…?!」
あ「もちろん誰かに認めてもらいたいという気持ちやその努力は分かる。ただの自己満足だろうけど自分で立てた目標を達成するというのはとても大切なことよ」
他人に認めてもらうためだけではなく……私自身が納得できたかどうか……
イ「ハハッ、くだらないな。自分で解決しても他人から見ればダメなものはダメなことには代わりはない」
み「…なるほど……だからあの時お父様は……」
イ「あ?」
私はようやく理解した。お父様を助け出そうとして結局お父様に逃がされた時のことを。
それはきっとお父様はすでに助け出すほどの力があるということを認めてくれていたのかもしれない。私はお父様を助けたいということばかり見ていてそれに気づいていなかっただけ……
身代わりになったのも、また私が、皆が、助け出せるということをお父様は信じていたのかもしれない……
私は焦って視野が狭くなってたわね。
み「私……今ならなんでもじゃないけど、いろいろ出来る気がするわ」
悩みというか迷いが和らいだ私は笑みを浮かべる。相手が最上位級だろうと精一杯対抗してやると決めた。それを見て彩さんも笑顔になる。
私はもう1人じゃない。お父様とお母様が連行された時よりも、ルードワイアンの元に居た時よりも、ずっと強く、たくましくなってるはずだから……
ルーバッカからもらったであろう力もあると思うけど魔力を集中させ、私はついに魔力玉を3つから5つまで増やせることに成功した。
み「さあ、行くわよ」
イ「こざかしい」
◇◇◇◇◇
時同じくしてキャンベールは魔力の流れる渦みたいな所を漂う。全体的に暗い所だった。
キ『ルシファーにやられたのか知らないが憎悪がうららを蝕んでいるようだな……しかも……』
キャンベールは進んでいくにつれて熱くなる感覚になっていく。
キ『これは……怒り…?』
赤黒くなっていく背景でそんな事を思う。
キ『なるほど、暴走したからか』
やがてキャンベールは地面みたいな足場のあるところに降り立った。
キ『ここが底か?』
キャンベールは辺りを見渡す。ここに来てからそうだがキャンベールはどんどん力が抜けていく感覚にもなっていた。
キ『ふん、だからなんだ……ん?』
すると、真っ黒な魔物が地面から現れた。目が赤いのが見えるだけで体全体が黒い魔物はキャンベールを見据える。
キ「お前を倒せばうららを返してくれるのか?」
キャンベールは1人でそう言うと魔力を解放する。
さあ戦うぞ!っていう準備は簡単に出来るのにいざ戦いの描写は苦手で意味の分かりにくい奴(作者)です。、、、え?知ってた?あ、そう、、
次回はキャンベール中心の話です。(@^^)/~~~では




