【カードゲームのルール】
その①:カードは対象の質量、形状を問わずカードの中に保存できる。まるでパソコンの切り取り機能のように。保存している時カードの両面に対象のイメージ図が表示される。
その②:保存した対象を取り込んだ時と同じ状態で取り出すことが出来る。まるでパソコンの貼り付け機能のように。
その③:カードは一度に一つのものしか保存できない。一度保存したら再度取り出すまでは保存する機能を失う。
その④:物体が保存される瞬間、取り出す瞬間はほぼ一瞬でありどのようにして出たり入ったしているのか人間には認識出来ない。
その⑤:カードに保存できる対象は使用者が一つのものと認識したものである。例えば水の入ったグラスを「水の入ったグラス」としても「グラス」としても保存できる。(グラスとして保存した場合当然グラスに入っていた水はこぼれる。)
その⑥:カードが保存できるのはカードの所有者がカードに触れていてかつカードが対象に触れている時のみ。
その⑦:カードから対象物が取り出される際、対象物がでた場所に元々あったものは上書きさ れて消える。(どこにいくのか我々にはわからない。)
逆に対象が取り込まれた時、何を取り込んでも我々が空気と認識する気体が生まれる。
その他:カードはこの世のものではない、それ故に破壊できない。
カードに保存されているものは時間が経過しない。
カードが保存出来るのはカードに触れれるこの世の万物である。
(人間が現象として認識する火や衝撃も保存出来る。)
カードに概念は保存できない。(時間、夢、命、記憶など、概念はものではない。)
カード自体はこの世の万物でないためカードをカードで保存出来ない。
カードは今回「ある男」によってある町の学生達に配られた。
「ある男」の目的を彼らは知らない。




