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*** 0日目 ***
作中にはリアリティー追求の為、一部実在の設定・名称に基づく表現を使用しておりますが、こちらの物語は作品全体を通してフィクションです。
彼は、自分が生きていることを疑っていなかった。自分の感情は、自身のものだと信じていた。
彼女は、まるで女王様のように華やかで可憐で美しく、そして……非情なほどに眩い生の輝きを放っていた。
そんな二人を見守る存在は、二つの異なる存在を認め、けれど決して自身の像に被せることはせず、ただ情だけを湧かせた。
彼は彼女を知り、彼女は彼を知らず、彼女は彼らを知る。
これは、【春と呼ぶには寒く、青と見るには熟しすぎた】ーー8日間の物語。
試しに読んでくださった方も、ブクマしてくださってる方も、ツイートから飛んできてくださった方も、読了ありがとうございます。
昨年の冬ごろ、公募用に執筆したものです。
が、他の作品を投函し、折角なので此方はサイトに載せようと加筆修正を加えて投稿しました。