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鬼狼の刃  作者: 大日小進
一章、異世界編
9/42

7、VS鎧騎士集団

次には異世界に入ります。

「龍ちゃん、後ろぉぉぉ!」


 雪江の声を聞き、後ろを振り向くと、そこには西洋鎧に身を包んだ集団が有った。


「※▼▲◎$%」


 鎧のボスだろうか、一番良いものを着込んだ男? が龍牙に話しかけるが、何を言っているか分からない。龍牙が首を捻ると、突然ボス(仮)が後ろを指差した。頭に? を浮かばせ、そこを見ると…………謎の物質を流し、床に倒れ、もがく鎧がいた。そして、龍牙の両手の刀には謎の物質が、触れるとヌメッとした感触と鉄錆びのような匂い。


「……()っちまったぁ?」


 やがて、もがく鎧がだんだんと動かなくなり、止まった。


()っちまったぁ!」


 疑問が確証に代わり、龍牙の声が若干高くなる。そして、床の鎧を見て、血のようなものが付いた刀を見て、ボス(仮)に笑いかけた。

 それは、大抵の日本人が持つ基本的な技、苦笑い。しかし、鎧は別の意味にとったのか、


「々〇〆ー―∥∞≧≧∴℃¥!!!」


 謎の言葉と共に一斉に抜刀した。


「通じてねぇぇぇぇ」


 振り下ろされた剣をバク転でよけ、刀を構え直す。刀は鬼骨一文字一本、血濡れ烏は鞘に戻し、ベルトに挟んだ。そして、


「シャァァ」


 気合いと共に低く構え、駆け出した。ボス(仮)が剣先で地面をこするように剣を振る。それを迎え撃つように刀を横に薙ぐ。ギャギギギッと金属同士が擦れ会う音が鳴り響き、ペキンッと音を鳴らし………鎧の剣が切れた。


「……切れたぁぁぁ!」

「……⊃⊂∈⊥∇∫♪!」

「「「「々〆ゝヽー/◇△◇△▼!!!」」」」

「「「「ええええぇぇぇ!」」」」


 様々な声が教室に鳴り響き渡る。しかし、武器が無いなら怖くはない。


「覚悟ォォォ」


 振り下ろした刀が鎧の繋ぎ目に当り、革製の繋ぎ紐を断ち切り、そのまま頸動脈を切った。まずは1人、


「次ィィィ」


 怒声を立て、振り返ると近くの鎧に殺気をぶつける。ビクッと効果音を立てそうな程、肩をちじこまらせる鎧に体当たりを仕掛け、姿勢を崩させ、兜を踏みつけ、喉笛を鞘尻で叩き潰す。二人目、出てきた鎧は六人、内1人は最初から殺してあり、ボス(仮)を切り、喉仏を叩き潰し、残り三人、


「盾にしようとしてんじゃねぇよカスがぁ! 」


 クラスメイトを人質にしようとした鎧に血濡れ烏を投げて首を飛ばし残り二人、


「黒ぉぉ」


 たった一言。しかし、いつの間にか集団の側にまで忍び込んでいた黒は瞬時に意味を理解し、血濡れ烏の柄を噛むと倒れかける鎧を踏みつけ、跳躍、生徒の1人に剣を振り下ろそうとした鎧の兜と鎧の隙間に突き刺し、体ごと捻った。ゴキャッと生々しい音を奏で、鎧が崩れ落ちる。


「最後の一ぉつ! 」


 呆然とする鎧に走りより、突きを放つ、鈍いズン、とした手応えが返り、鎧がもがき、動きを止める。

 これで全員、黒から血濡れ烏を受け取り、両刀の血振りをし、懐紙…………が無いから落ちていたプリントで血を拭き取り、雪江達の方を向いた瞬間、床が爆発したかのように光を放った。


「二段重ねかよぉ」


 龍牙のツッコミが入り、光が収まった後教室には乱れた机や、椅子、切り刻まれた床などが残っていた。不思議なことに鎧の集団も、光が収まった後、霞みのように消え失せた。これは、後々、近くの山に住む伝説の化け物の起こした神隠しだの、次元の隙間に呑まれたなど、世間を賑わすが、それは別の話。

刀は虎鍛と村正にしようと思いましたが、変えました。

脱字、誤字があったさい教えてください

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