2、登校
なんとか削除することができました。
第2話もお楽しみください。
「ふはぁ、眠いし、学校に着いてもないのに疲れた」
「大丈夫?龍ちゃん」
「いや、お姉ちゃんだから、原因」
「そんな、私は、普通に龍ちゃんを起こしただけなのに」
「いや、雪姉、普通は揺するか、声をかけるだけだから、抱きしめて起こすって方法は、俺知らないから」
おまけに、その豊満な胸で腕を挟み込むかのように抱きしめるのだ。龍牙は慣れたため大したことないが、そこらの普通の思春期真っ只中の学生なら前屈みで登校しなくてはならなくなる。
余談だが、春美には胸がない。否、探せば有るだろうが、見た感じ、ペッタンコなのだ。グランドキャニオン顔負けなのだ。そのため、春美は姉のように起こすことが出来ないため、料理の匂いで刺激し、起こすのであった。
「それはそれとして、龍君、何で黒君まで一緒に登校しようとしてるの? それに、何でそんな大荷物? 」
春美が疑問に思ったのは、今龍牙の背中には、いつもの荷物とそれに足して、何かのラップ巻き、棒状の布で覆われた何かが背負われていることであった。
「ん~、それはなぁ、春。…………あれ? 何でだっけ?」
「ちょっと龍君、駄目じゃん!学校にペット連れていったら、それにその大荷物!」
「黒はペットじゃない! 家族だ!」
「その言い訳ペット飼っている人なら一回は言うから、今からでも返してきなさい!」
「雪姉ぇ~、春が俺と黒を引き裂こうとしてるぅ~」
「まぁ、春ちゃん、いけません。龍ちゃんと黒ちゃんは一蓮托生なのよ、引き裂こうとしちゃ駄目」
「雪姉それ多分ちょっと違うと思う。まぁ、教頭のハゲは騒ぐだろうけど、校長のじいちゃんに、『ちょっと町で犬にあった時の対処方法の勉強だ!』って言えばいいし」
「何で龍君そこまで校長先生とフレンドリーなの?てゆうか、ハゲって言ってはいけないでしょう」
「いや、俺のじいちゃんと校長のじいちゃんって、同じ戦場で戦ってたらしくて、それで」
「まさかあの人って、今八十才くらいなの?」
「おう、たしか今は、八十七才」
学校の七不思議に匹敵する校長の年齢が判明して、三名と一匹は校門をくぐるのだった。
そして、『噂をすれば影』という体験をするのであった。
話が進まなくてすみません。
後2、3話で異世界に行く予定です。