15、大会エントリーといざこざ
投稿遅れてすみません。
人物紹介を、別の物に書き換えたいと思います。なので、一番上の人物紹介プロローグ~10話までは消します。
「はい、これで鬼刃龍牙様と、鬼刃黒牙様の大会エントリーを完了しました」
預けていたステータスプレートを受付嬢(天使族の美人)から受け取り、龍牙は確認した。プレートの称号の下には、『大会エントリーNO.122』『大会エントリーNO.123』と記してあった。龍牙は確認を終えると、しっかりと頭を下げた。
それは、久美子がまだ生きていた頃、交わした約束の一つ、年上の人にお世話になったら、自分が出来るだけ感謝を伝えないといけない。と言う約束があるからだ。
そんな龍牙の様子を見て、受付嬢はクスリと笑って、口を開いた。
「大会は完全な乱闘制で、一人になった時立っていた人だけが、優勝です。尚、誰とチームを組んでもいいですが、その後は自己責任でお願いします。また、優勝すると、最上位神様から、今年はアマテラス大神様ですね、願いを一つ叶えてもらえます。あ、全宇宙の支配者になりたいとかはいけませんよ、何回か前の話なんですが、それを願ったのですが、まずいと話になり、1宇宙の支配者になった人がいましたから」
「と言うことは、あまりに大きい願いはいけないと?」
「はい、そう言うことです。まだ大会開始まで時間がありますが、大会開始五分前には会場内で待っていてください」
「はい、わかりました」
笑顔で手を振る天使族のお姉さんに手を降り返し、龍牙は辺りを見渡した。
「どこにいるんだ、黒牙とエリスお姉さんは?」
探しているのは、黒牙とエリス、黒牙はプレートを渡すため、エリスはたぶん何か食べる物をもらえるはずだからだ。
そして、
「何あれ、ボンボン神?」
見つけたが、絡まれていた。
会場前の噴水のある大広場、1時間毎に上がる噴水が訪れた神々を癒すが、今年は違った。噴水を囲むように配置された屋台が、わたあめや、何かの串焼き等のにおいを漂わせていた。そしてそれにつられるように神々が集まり、比例的にトラブルの種も増えている。
「なぁなぁ、そこのネェーチャン、俺達のオーエンしてくれない?」
「俺達よぉ、第9宇宙の中級神なんだけどさぁ、ネェーチャンがオーエンしてくれたらぜってぇー第6宇宙の奴らに勝てるんだって! 」
「いえ、興味無いので、お構い無く、それにもう応援する人は決めてあるので」
「そんなつれないこと言わずにさぁ、ちょっとオーエンしてくれるだけでいーからさぁ」
「エリス様、殿の用事が終わったようです」
「なんなのテメー、なに俺達の話遮って話してんだよ、下等な獣のくせに」
「あら、じゃあ行かないとね」
「あ、待てって、俺達の応援してくれって!」
どちらかと言うと、ボンボン神では無く、チャラ男神なのだが、絡まれていた。龍牙はよし、と頷くと、屈伸、アキレス腱伸ばし、跳躍を済まし、クラウチングスタートの体制になった。
「よぉい……ドン!」
足に力を込め、走り出す。風が渦を巻く音が耳元で鳴る。そして、空中に飛び上がり、一回転を難なくこなし、
「必・殺!」
体を横にひねらさせながら、飛び蹴りを放った。それはまるで、いつも、男子の心を揺さぶる様な姿になる日曜のバイク乗り(二代目)のよう。ドリルのように回転した飛び蹴りは狙い違わず、エリスの右に立っていたチャラ男神の背中に突き刺さった。
「セイッヤアアアァ!」
「へ?うぐぅ!?」
「きょ、兄弟ィ!!」
ズゴザザザァと、地面を削るように進むチャラ男神の背中を蹴り、ふたたび一回転して着地した。
「よっしゃ!」
「よっしゃ、じゃないでしょ、殿!」
どや顔でガッツポーズを取る龍牙に黒牙の突っ込みが飛ぶ。
「だって、こいつらなんかムカつくもん!」
「それはあなたがでしょうが、いつからあなたはそんな自由人になったんですか!」
「まぁ、そういうことは置いといて」
前に構えた両腕を右に動かし、エリスに顔を向けた。
「エリスお姉さん、なにか食べる物ちょうだい?」
「リンゴだったらあるよ、食べる?」
「食べる食べる!」
さすが、自由人の称号を持った男であった。背後で黒牙が「あ~、もう、この殿はぁぁ!」と叫んでいるのを、スルーしてリンゴをかじり始めたのであった。
日本には、また、イザナギノミコト様などがいることは知ってますが、アマテラス大神様にしました、ご了承ください。人物紹介を消しました。ご了承ください。尚、新しく人物紹介等の作品は作るつもりですが、遅くなると思います。また、この作品の次の話の投稿は、作者の事情などでちょっと遅くなると思います。