お見舞いに来てくれたのは
「ん、寝てしまってたか‥‥3時間たってるな‥‥」
「‥‥」
「‥‥‥‥」
「おい!大丈夫か!?隼人!」
ここは病院のなかだ、なのにこれだけ全力疾走して大丈夫なのだろうか、
「そんな全力疾走して来なくても、それと大丈夫だぞ勇一」
こんな暑苦しい男でもこんなとき必死に心配してくれるのはとても嬉しいことだ。
「隼人!?ごめんなさい!わたしのせいで‥‥」
勇一の次は香奈が来てくれた、が。
「第一声がそれかよ‥‥別にお前は悪くねーよ、それと勇一?ちょっと外に出てて貰えるか?」
「おう、わかったぜ、中に入って大丈夫になったら声かけてくれ。」
勇一は察してくれたのか、俺の要望をすぐに受け止め、外に出て行った。
「本当に‥‥わたしの、せい、で‥‥」
香奈は泣きながら自分をせめていた。別に香奈が悪いことではない。
ただの不運の積み重なりだ。それを自分が悪いと思い込んでいるだけだなんだ、香奈は
「あー!もう!めんどくさいな!お前って」
俺は少しずつ冷静になっていき泣いている香奈がめんどくさくなってしまったので
「え‥‥?ごめんなさい‥‥ほんとうに‥‥」
俺は謝ってほしいんじゃないんだ。
「だ、か、ら!もう、あー!こっちに来いよ!ちょっとさ!」
少し口が乱暴になってしまったが香奈を俺の前に引っ張った。
「ほらっ‥‥なんで俺がこんなことを‥‥」
少し俺は照れながら香奈を引っ張って香奈を抱きしめた。
「ちょっと!?え!?‥‥‥‥」
香奈を落ち着かせるには行動で表すのが一番かと思い、俺は抱きしめて頭を撫でてやった、香奈は普段はお姉さんみたいだが、焦る時もある、ならその時は俺が代わりをやってやればいいだけだ。
今はただ、それをしたまでだ。
「隼人くん!?大丈夫ー!?」
突然、柚葉が入ってきた、あれ?勇一とは会わなかったのだろうか?
「うわっ!?」
ビックリしてあわてて香奈を弾いてしまった。
「あ、すまねぇ香奈!」
とっさに謝る。
「ううん、大丈夫だよ~」
もう普段の香奈に戻っていた。
「ちょっと!連絡めっちゃしたのに返信まったくないから本当に心配したんだよ!?車に轢かれたとか聞いて!」
柚葉に言われ、携帯を確認してみる、
「う、うわ、すまねぇ‥‥見てなかったわ‥‥」
柚葉や、隆、勇一、唯花や、春香、さち、と、たくさんの人から連絡が入っていた、何十件と。
「まあ、命に支障がないならよかったよー!」
ふと、思った、柚葉は社会人だ、仕事は?、と。
「それより仕事は大丈夫なのか?」
俺のために来てくれたのはありがたい、だが仕事も大事だ。
「えーとね?上の人に話したら仕事なんてしてないで、見舞い行ってこいって言われたw」
柚葉の上司はとても優しい人なのだろう、一度会ってみたいものだ。
「あ、勇一を呼んできてくれ」
勇一を外に出したまま忘れていた、香奈が呼びに行ってくれた。
「おせーよー!」
そう言いながら病室に入ってきた勇一であった。
「あと少ししたら、残りの四人が来ると思うぜ?」
勇一は携帯を見たあとそう言って携帯を閉じた。
まわりに真剣に自分を心配してくれる友達がいるって大事ですよ?




