やらかし
「ねぇねぇ香奈ちゃん!あと少しで観覧車の一番高い所だよ!!」
さちは興奮しながら窓の外を眺めていて、てか張り付いてるな‥‥
「そう言えば柚葉さんの家ってこの近くですか?」
「そうだよー、これでもモデルやっていてそれで、ギリギリ食べて行けるんだよね」
なるほど、この人はモデルをやっているのか、だからやたらに化粧や服装なども完璧なはずだ。
「なるほど、納得ですね、それに綺麗ですしね」
「いやーまだまだ始めたてだし、恥ずかしいからやめてよ~!」
と柚葉さんは照れていた。
「お、みんな?もうてっぺんら辺じゃないか?」
ゆっくりと観覧車は俺たちを乗せた状態で半分を過ぎようとしていた。
「わー!高いけど、すごく綺麗ー!!」
さっきまで不機嫌だった香奈もこの絶景を見て、とてもテンションが上がっているようだ。
俺は心のなかでついでに
「香奈の機嫌も直ってくれるとありがたい」
と思った。
「ねぇ兄さん?声に出てるよ‥‥?」
「へ‥‥‥‥?」
さちはそう言って俺をにらんだ。
やらかした。言ってはいけないことが声に出てしまったようだ。
やばい
「別に怒ってないし‥‥」
香奈は拗ねていた。
「ならあとで何か食べたいもの食うか?」
「新しくできたパフェとかさ?」
「むむう‥‥‥‥。」
香奈のご機嫌をとろうと試行錯誤してみる。どれもだめだ、食べ物では釣れない。
「ごめんって!なら今度二人でどっか行くか?なぁ?」
これがだめならダメだ‥‥。
「わかったよ‥‥。ふふっ」
香奈は耐えきれなくなったのか、少し笑っていた。
遊園地ももう終わりっすねぇ




