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#00.まず始めに
幼女死神とそれに振り回される主人公の話。死神補佐とは一体どういったものなのだろうか。
小説家になろう初投稿作品です。誤字や脱字、アドバイス、感想などいただけたら嬉しいです。
【死神補佐】とはどういった仕事なのだろうか。
それはもちろん死神を補佐する仕事だろう。
ちがう、そうじゃない。俺が聞きたいことは。
そもそも死神の仕事が分からないのだからそこから教えてもらわないと困るんだ。
俺は今日から死神補佐として働かなくてはならないらしい。
それと、言い忘れたが俺は死んでいるらしい。
「らしい」ばかりで申し訳ないが、俺にはなんの記憶もないから仕方があるまい。
死神と死神補佐とでは圧倒的に格が違うそうだ。
死神の方が上で、だから部下は言うことを聞くほかないという。
それがいくら幼女の言うことでも……だ。
だが俺はどうしたって納得できない。
俺が置かれているこの状況も俺の担当死神も。
まあ、まずは事の顛末を聞いほしい。
それは実に哀れな俺の死後の物語…――。