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オークの中堅狩人活動記  作者: クマ
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 俺の名はブーオ 種族は豚の獣人であるオーク

 俺は今アムステルダム国にある、西部地方に存在する西の樹海を領地とする鬼人ハンザが治めるハンザ領都市で五年ほど前からソロの狩人として活動している。

 そして、現在。今日も俺は日銭を稼ぐために、西の樹海の比較的浅い所で、狩りをするために入っていった。

 今日の俺の目当ては、弓矢なら比較的簡単に狩れて、なおかつ角や肝が薬の材料に使われるため、そこそこの金額で買い取ってくれる大鹿だ。

 樹海の中に入ってから俺は聴覚・嗅覚を強化魔法で強化し、大鹿の足跡を追跡していると、約200m先の少し開けた場所で、お目当ての大鹿が仕留めたであろう獲物を補食している所を発見した。

 俺は、目当ての大鹿が音で逃げ出さないよう気を付けながら、腰に下げた矢筒から木の矢を一本取り出し、弓に矢をつがえ弦を口元まで引きつけ、200m先の大鹿に向けて矢を放った。


 放たれた矢は、200m先の大鹿の左前脚大腿部の骨を貫通し、心臓を貫いた。

 俺は直ぐさま、傍らで待機していた俺の相棒である牙猪(体長1m程の大きさ)に「ナビ、俺が行くまで獲物が取られないように威嚇していてくれ。頼んだぞ」と指示を出した。

 指示を受けたナビは、獲物に向けて一直線に駆け出した。

 ナビが飛び出したのを確認してから、獲物に向かって他の獣が近づいてこないか警戒しながら歩き出した。


 暫くして、仕留めた獲物の傍に着いた俺は、親父が残してくれた収納袋の口を開け、仕留めた獲物に左手を当て、自身の魔力を仕留めた獲物に纏わせた後、森の精霊ドリアードより刻まれた作成の呪印を起動し、解体のワードを口にした。

 解体のワードを口にした後俺が魔力を纏わせた箇所だけ解体され、大鹿の体内の血液を左手の呪印を授けてくれた、森の精霊ドリアードに供物として捧げた。

 大鹿の角・大鹿の皮・前脚二本と後足二本を収納袋に収納し、胴体部分は担いで獲物を仕留めた所から程遠い河原の所で、解体する事にした。

 河原に到着した俺は、胴体を乗せてもずり落ちない巨石の上に置き、内臓と首を入れる穴を掘るため、腰ベルトに付けた剣帯からスコップを取り外し、巨石の直ぐ傍の所に穴を掘った。


 穴を掘った直ぐ脇に石で円を作り、その中央に火の魔石を設置し、その上に木を円錐状に組み、右手から魔力を火の魔石に流し込みながら〈火よ〉と念じると、円錐状に組んだ木の中からパチパチと煙りが立ち焚き火が完成した。

 準備を整えた俺は、スコップで胴体から獲物の首を切り落とし、胴体に鎧熊の背骨から作成した、骨成の解体用のナイフを入れ、胴体から心臓と肝臓を取り出し、他の内臓と首は、先程掘った穴の中に入れ、内臓の匂いがしないよう土を被せ蓋をし、もう一度森の精霊ドリアードに供物として捧げた。


 頭と内臓を取り出した胴体を今度は、部位ごとに解体し袋の中に入れ、その上に保冷剤がわりの氷石を入れ痛まないようにし、肝臓は収納袋に入れた。

 心臓は一口大の大きさに裁断し、腰ベルトに下げてある筒から竹串を取り出し、一口大に切り出した心臓を竹串に刺し、焚き火の周りに設置した。

 焚き火の周りに設置した肉が焼けるまで俺は、左胸のポケットから煙管袋を取り出し、右胸のポケットから、刻み煙草を丸めた状態の物が入っている箱を取り出し、煙管の火皿に刻み煙草を押し込み、煙管に魔力を纏わせると、火皿が熱せられ刻み煙草に火がつき、その煙草の煙りを吸い込み、吐き出しながら、俺はここまでの数奇な自分の過去を振り返っていた。



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